Digital Health カオスマップ日本版を作ってみた
カオスマップとは、ベンチャー関係者なら一度はみたことのある、もしくは社内資料作成でお世話になったことなる、あれです。
U.Sでは、VC、調査会社/コンサル、銀行などがよく作っていて、verticalごとの俯瞰がしやすいツールです。
まだ日本ではDigital Healthという軸では見かけたことがありません。
ということで、作ってみた。
・StartUpの基準を以下の3つを満たすこととしています:①設立10年以内、②独立系、③未上場。
・原則プロダクト名を社名より優先して表記しています
・この記事に記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。
おおもとのグループ分けの軸は、Silicon Valley Bankが作ったU.SのDigital Health Landscapeを使っています。
これは、U.Sの状況を最もわかりやすく整理できているものとincubate fundの木村氏から教えて頂きました。
日米比較での気づき
・日本には「患者コミュニティ」「服薬管理」プレイヤーがいない
・逆に「新しい検査」「ケア機器/ハードウェア」プレイヤーが多め
あたりでしょうか。
患者コミュニティについては、新プレイヤーが10年以内には誕生しておらず、各疾病ごとや各地域ごとのNPOや、個人/家族のブログが散在しているに留まっていそうです。果たして、新しく患者がその情報発信元に行き着くのか、、課題がありそうです。
服薬管理は、大手企業がIoT軸で参入していますがスタートアップは発見できませんでした。(もしかしたらあるのかな、、、)
補足事項としては、ヘルスケアに関わらずU.Sの方が何かと先行しがちのスタートアップ界において、「今のU.S」と「今の日本」で時間的なズレが多少あるという前提はあります。例えば、U.Sではすでに大腸菌検査のuBiome(2012年創業、2014年にY-combinatorとA16Zから資金調達)が話題になって久しくSilicon Valley Bank版には載っていません。