世界中でNFTやweb3の話題が盛り上がる中、日本でもクリプト関連のワードをニュース等で耳にするようになりました。では現状の日本で実際にNFTを購入したりしている人たちはどの程度いるのでしょうか。NFT市場の実態データは出回っていますが、どうも調査母集団にバイアスがかかっていそうな内容が多く、数字のブレが大きいように思います。
はじめに断っておくと正確な数字はわかりません。あくまで複数のデータでの掛け合わせの推計となります。今回、推計するにあたり参考にしたデータは以下の2つです。
1)Opensea月間アクティブトレーダー数
https://dune.com/rchen8/opensea
2)Opensea国別アクセスシェア
https://www.similarweb.com/
1)Openseaが公表しているデータですし、現状、Openseaでのトレードが圧倒的なシェアを占めているので、大枠のユーザー数を把握する上では最も参考にすべき数字かなと考えています。
2)国別のシェアはsimilarwebというツールを使って分析しました。実際のアクセス数値とはズレが生じるとも言われていますが、大まかな実態把握をする上では問題ないでしょう。
日本のOpensea月間アクティブトレーダー数は約2万人??
世界最大のNFT売買プラットフォームopenseaの月間アクティブトレーダー数は2万人も程度の計算になります。。
(1)415,435 × (2)5.00% =20,771
思ったよりも少ないと思う方が大半ではないでしょうか。つまりNFTマーケティングで日本人購入者をターゲットにした場合、コアなターゲット層は2万人程度しかいないのです。まったく商売は成り立たちません。全世界でも40万人程度の超ニッチ市場。真っ向からグローバルマーケティングに取り組まないと勝算は持てないことがこの数字からも明らかです。
そして更に、グローバルマーケティングで一定の成果をあげたとしても、その後の展開で、web3に馴染みのないユーザーに対してのサービス提供する裾野を広げるロードマップを描いていないと発展性のあるビジネス構築は厳しいのだと思われます。