チームで仕事をするための「お約束」
その3「働くためのガイドライン、みたいな話。」

チームとして成果を上げるために、ということを書いてて、
ちょっと前に、ほぼ自分のための備忘録として書いてたブログがあったのを、思い出したんですよ。
なので、ちょっと加筆修正して、あらためて公開しようと思います。

読み返して思ったのは、
研修のプロセスを話してるんですけど、
これ、スタッフが持っている力を存分に発揮してもらうことで、
仕事の成果を上げよう。
そして、
仕事で成果を上げるために、
スタッフが能力を発揮することを妨げている障壁は何か、
コミュニケーションはどうあるのがいいのか、
ってことがテーマになってますね。
あっ、自分のことなのに他人ごとっぽく話すのは、ボクの癖です。

“実際に研修をやる際に、
どういうニーズがあるのだろうか、と考えていたことは、
だいたい以下の3つでした。

1.会社が研修にどのような効果を求めているのか。
2.配属先(=売場)が、
僕の研修、そして新人スタッフに求めているものは何か。
3.新人スタッフが、この研修に望むものは何か。

で、この3つのテーマの輪が最も響き合うところ、
つまり、お互いの意図することが理解することで、
互いのコミュニケーションの障壁を減らしていって、
チームが機能するまでの時間をより早めることが、
僕の研修の目的じゃないか、と考えたんですね。

まず、会社が僕の研修に望む効果、について。
正直に言うと、研修を進めていく中で気づいたことなんですけど、
おそらく「同じ物語を共有する」ってことなんじゃないかと思うんです。

僕は小売でしか働いたことがないので、
他の企業や業種でどういう初期研修を実施しているのかについては、
申し訳ないほど疎いんですけど、
おそらくどの企業にも共通していることは、
会社の企業理念とか、設立趣意とか、そういうことから始まって、
それらを実践するためにどのような業務や部署があって、
みたいなことから始まるように思うんですね。
で、大半の場合、研修を受ける新人スタッフからすると、
なんでそんなことやるんだよ、
みたいに思うことが往々にしてあるわけです。
そんな物語みたいな話なんて興味ないぞ、と。
でも、わざわざそんなことをする理由を、
すごく分かりやすく言ってくれていたブログがあるので、
引用させていただくと、

teruyastarはかく語りき

仕事が超出来なくてダメアルバイト、ダメ社員だったTさんがいかに「考え方」を変えてできる社員となったか。

わざわざ業界の歴史を遡るところから始まって
その会社の設立由来や、今に至り未来へつながる物語を語り
新人をまるでスターウォーズ主人公のように扱うのは、
会社という舞台で同じ物語を共有しておきたいからです。
やっかいな新人はすでに自分なりの物語を持ってたりするので、
それを擦り合わせる意味でも、この会社の物語の弱点や、
自分自身の弱点もそこでさらけ出しておきます。
それによって、
Tさんのように新人が社会人としての理想を
直球でぶつかって自滅するのを避け、
自分の物語をここでどう実現していけばいいか
考えるきっかけとします。
もし、教える側、教えられる側
共にお互いが舞台にいる意味を誤解したまま、
かつ目指す結末すら違ってると
どんなマニュアル脚本を一方的に用意したとしても
アドリブでぐちゃぐちゃにされるでしょう。
それと日本語は元々曖昧なものなので、
本人としては一貫してても聞く方の捉え方次第で矛盾につながります。
別の先輩が違う方針だと矛盾に気づくこともありえません。
後輩が尊敬する人物と矛盾することを言っててもわかるわけありません。
(中略)
あくまで自分の役目は会社の基本の型を覚えさせることであり
その後にオリジナルのアイデンティティを発揮させるのだと順番を明確にしています。
加えて、新人より素直であろう。
新人より愛嬌よくあろう。
というのは教える側でも効果あると思います。

この「同じ物語を共有」ってのはすごく重要だと思ってて、
僕が実際の研修で言っていたのは、
まずは、会社がどういうことを考えていて商売をしているのかを、
色々思うことはあるかもしれないけど、
そういうものがある、と思って理解してほしい、と。
で、実際の業務に携わるようになると、
目の前の仕事で手一杯になって、今日聞いたことの大半は忘れる。
でも、どこかで、
「あれ?自分は何をしようとしてこの会社で働いていたんだっけ?」
って思うことがあったりする。
お金を稼ぐためとか、次の仕事までの腰掛けとか、
それぞれの事情があるから何でも全然構わないんだけど、
振り返った時に何もなかった、ってことになったら、
何のために働いてたのか分からなくなって虚しいじゃない、と。

その時に、あぁ、そういえば研修の時にこんなこと言ってたっけなぁ、
って思い出す手がかりがあれば、
何に自分が惹かれたのかとか、
どういうイメージで仕事をしたいのかとか、
色んな自分の考えと照らし合わせることができると。
だから、会社が何を考えているのかってことを話している。

って、説明していました。
同じ物語を共有している前提があると、
今いる場所の物語になじめなくても、
それは他の誰かのものであって、
自分の物語は別にある、って思えるだけで、
ずいぶん気持ちが楽になるので、
ある人は実力つけて上のポジション狙ってるし、
ある人は今の仕事とは別にやりたいことがある、みたいな、
違う価値観があることを認める余裕が生まれやすいと思うんですよ。

逆にそれがないと、
仕事のやり方がちょっと違うだけなのに、
『やる気あんの!?』みたいな精神論の応酬になったりして、
チームの雰囲気がギスギスしたものになりやすい。
これを防ぐためにも、
「どういう物語を持って進んでいるのか」
という認識のズレが少ない方が、
チームとしての力を発揮しやすいと思うんです。

では、次は、
2.配属先(=売場)が、
僕の研修、そして新人スタッフに求めているものは何か。
について、ってことで次回に続きます。

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