見せかけろ、本物になるまで。

What do you want to fake it till make it?

もっとも好きなTEDトークの一つが、これ。

動画のタイトルにあるように、ボディランゲージについての研究の話だけど、それ以上の意味がある。

Amy Cuddy は、自信のある姿勢を2分間行うことで、実際に自分の心や相手への印象をポジティブにすることができる、という研究成果を発。

彼女のその研究自体もすごく面白いけど、このトークでもっとも素晴らしいのは最後の数分、「詐欺みたいでそんなことできない」と言う意見に対して、彼女が自分の経験を持って反論する部分。

~~

いわゆる「天才児」だった彼女。名門大学に入った彼女を交通事故という悲劇が襲う。

頭を打った後遺症で偏差値は2段階下がり、大学卒業は諦めと、という周囲の声をよそに、8年間かけて大学を卒業し、プリンストンの大学院に進んでも心の中ではこう思っていた。

「自分はここにいるべきじゃない。周囲を騙してここまで来た偽物だ」

偽物の意識を拭えず、大学院のスピーチ前日に指導教官に退学を申し出た彼女に、導教官はこう返す。

「You are not quitting, because I took a gamble on you, and you’re staying. You’re going to stay, and this is what you’re going to do. You are going to fake it. You’re going to do every talk that you ever get asked to do. You’re just going to do it and do it and do it, even if you’re terrified and just paralyzed and having an out-of-body experience, until you have this moment where you say, ‘Oh my gosh, I’m doing it. Like, I have become this. I am actually doing this.

あなたはやめない。私はあなたにかけたの。あなたは残ってやるべきことをやる。やれるフリをするのよ。やれと言われたスピーチはすべてやりなさい。ただ、やってやってやり続けて。たとえ怖くて動けなくなりそうで、幽体離脱を起こしそうになっても、”ああ、自分はできている、やれる人になっている”と言える瞬間までやり続けるの。」

何年も経って、ハーバードで教えた最初の年に自分のクラスにまったく発言しない女子生徒を見つけ「このまま参加しないと単位があげられない」と伝えた時、彼女にその瞬間が訪れる。

その女子生徒は打ちのめされながらこう言う。

「私、ここにいるべきじゃないんです。」

昔の自分と同じ生徒を前にして気づく。

「ああ、もうそう思わなくなっていた、自分はやれる人になったんだ」と。そして、生徒の気持ちがわかるからこそこう伝える。

「いいえ、あなたはここにいるべきよ。やれるフリをするの。そして、明日クラスにいって、最高の意見を言うの。」

~~~

トークの最後に彼女は言う。

「2分間、自信のある姿勢をしてやれるフリをしてください。やれるようになるまで」