モビリティ革命! 電動キックボードで公道を走ってきた話

Yusuke Naka
7 min readFeb 2, 2019

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知人の紹介で1月に、Hop-on! (ホップオン)が主催する電動キックボード試乗会に行ってきました。控えめに言って…めちゃくちゃ最高でした。公道で電動キックボードが日常的に走行している社会を実現するために、試乗会の感動を書き綴ります。

電動キックボードとは?

今回試乗したキックボードこちら。ZERO 8 — Value E-Scooter という機種です。バッテリーとモーターで走ります。

この機種をベースに公道を走れるように保安設備の改造とナンバー取得がなされています。スペックはこちら。原付きと同じルールで公道を走行するため、最高時速は30キロに制限されています。スペック上は40キロくらいまで出るらしいです。

- 最高時速: 30km
- バッテリー: 48V 13Ah
- 走行可能距離: 35km
- モーター出力: 500w
- 重量: 18kg
- ナンバープレート取得済み
- ​自賠責保険加入済み

#7 都内で電動キックボードで100km走って見てきた景色 より

最高のライドエクスペリエンスだった!

まずは、動画をお楽しみください。

編集: Tsubasa KAJINUMA

当日はGoProをつけて走行中撮影してきました。私のGoProは若干上方向を向いていたらしく、みなとみらいの青空が大半を占めていますが、とても気持ちよかった!

普段は自動車ばかり運転しているので尚更なのかもしれませんが、走り出しの瞬間が気持ちい。片足で地面を蹴り勢いをつけ発進、モーターの力でぐんぐん加速…癖になりそうです。

操作系

手元はこんな感じです。

左のレバーからブレーキ、ライト、コンピューター(速度メーター、電源スイッチ、モーター出力切り替え)、アクセルレバー。ハンドルの両端にはウィンカースイッチが付いています。とてもシンプル。

操作は慣れてしまえば簡単。モーター出力切り替えはノロノロ運転で走らざるを得ないときや道路混雑時には有効でしたが、基本的にはMAXでOK。

おまけに写真右側を見てもらうとわかるように折りたたみ可能。自動車に積み込んで、週末遠出し、出先の移動手段としても十分に使えます。

ライドして感じたこと

さて、ライドして感じたことを良いこと悪いこと含めて書き留めます。

撮影: Yasunobu Kawaguchi

ライドしたのは土曜日の混雑したみなとみらい地区。駐車場渋滞で一番左端の車線に自動車が列をなして停車している箇所がいくつも有りました。その横を抜けていく時なかなかヒヤヒヤしました。自分が自動車を運転していたら、なんだあいつら?ボディに傷をつけるなよ、とか思っちゃうだろうな…と思いつつ。もちろん接触しないように速度含めて最新の注意をはらいましたし、難しい時は一緒に並んで待ちます。混雑する日本の都市部の道路事情を考慮すると、乗り手のマナーが試されそうです。

とはいえ、マナーという点では自転車よりはかなり意識することになると思います。自転車と同じ感覚で取り回しも楽ですが、なにせ、ナンバー付きの車両ですからね。

でも、混雑時にすぐに降りて、歩道を押して歩けるのはめちゃくちゃ便利ですね。バイクみたいに大きくないので歩行者の迷惑にもなりにくいはず。試乗会の日、みなとみらいは観光客で溢れていて、歩道を歩いているときや信号待ちの時にちやほやされるのは、個人的に気持ちよかったです(笑)

キックボード自体の改良点はまだ多いかなという印象です。長時間走っていると結構足にきます。車輪が小さく路面の凹凸をかなり拾うため、身体的な負荷もそれなりです。楽しいので長時間乗ること自体は苦になりませんけどね。

また、サイドミラーが小さくて使いにくい。路駐している自動車を避ける場合、車道の中央または右端を走行することになるのですが、右後方確認が顔を動かさずに出来るのが望ましいですね。

路駐している車輌の追い越し(動画から切り出し)

それから、ウィンカーやブレーキランプですが、今の装備では周囲の車輌から視認性が悪そうです。特に昼間。キックボード自体がコンパクトでドライバーから見落としされる可能性があるので、そのコンパクトさを活かしつつ目立つ工夫が必要になりそうです。そうそう、ウィンカーのボタンも今のバンドルの突端だと押しにくいですね。改善の余地あり。

最高の電動キックボードコミュニティ

さて、ライドした感想をいろいろ書きましたが、コミュニティとしても、なかなか良いものが出来上がりつつあります。

Hop-on! 主催の hirokuni kim 氏、Tsubasa KAJINUMA 氏と一緒に(撮影: Yasunobu Kawaguchi 氏)

主催のお二人が精力的に試乗会をされています。試乗会で出会った人同士が交流できるオンラインコミュニティも用意されていたり、開発者コミュニティの運営に携わる筆者としても、いろいろ参考になりますし、ゼロからコミュニティを立ち上げる瞬間に参画できてとても嬉しいです(この日は初の一般向け試乗会で、カスタマー第一号でしたw)。

わんちゃんの散歩中に話しかけてくれてた人

試乗会の途中で興味を持って声をかけてきてくれる人との交流もあったり、同じく試乗会に参加者されていた方が知り合いの兄弟だったり、思わぬ出会いがたくさんあってめっちゃ楽しかったです。

2月は毎週みなとみらいで試乗会を開催されているそうです。この記事を書いている今日も開催中。興味ある方は、試乗会申しフォームから今直ぐ申し込みましょう! ※原付バイクが運転できる免許が必要です。

2020.07.30追記 現在試乗会は開催されていませんが、Hop-on!の公道走行可能な電動キックボード ZERO9はこちらで購入可能です。

最後に

狭い日本の都市部の道路事情を考慮すれば、コンパクトで小回りが効き環境にも優しい電動キックボードは、近い将来必ず普及するはずです。そのためには、法律的にも技術的にもクリアする課題は山積みだと思いますが、Hop-on! (ホップオン)の今後の活動にはめちゃくちゃ期待しています。私もコミュニティメンバーとして、電動キックボードファンとして、協力していきたいと思っています。

撮影: Yasunobu Kawaguchi

いつの日か、街角の電動自転車スタンドの横に電動キックボードが駐車されている日を夢見て―

2019.06.08 追記

とうとう電動キックボードを購入してしまいました。購入して公道を走った記録を記事にしています。

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Yusuke Naka

WebRTCに関わり7年目。NTTコミュニケーションズでWebRTCプラットフォームSkyWayのプロダクトマネージャーをやっています。WebRTC Meetup Tokyo、WebRTC初心者向け勉強会 主催。車好きで、最近はバイクと電動キックボードを購入して乗り回しています(ナンバー付き)。