IT勉強会に参加する価値

エンジニアの皆さん、勉強会に参加していますか?私は最近は参加者側ではなく主催者側でいることの方が多いのですが、ちょっと前に、知り合いのツイートをみて、勉強会の価値ってなんだろうと考えました。

ということで、この記事では、私が思うIT勉強会(この記事では技術系の勉強会全般を指します)に参加する価値について少しまとめてみます。

私のIT勉強会との関わり

「なぜお前が勉強会の価値を語るんだ?」とお考えの方もいるかも知れませんので、私と IT勉強会との関わりを少し晒します。

2012年に大阪から上京しIT勉強会の存在を知りました。

当時は主に自分の本職とも関係があったため、html5jのとか勉によく参加していました。また、もともと好きだったPHPの勉強会やコミュニティにも参加しました。大阪にいた頃はいわゆる情シス部門で仕事をしており、そういうのとは縁遠い感じだったので、そのカルチャーギャップに圧倒され、夜の勉強会でエンジニア同士会社の壁を超えて交流できるのが楽しかったのを覚えています(今も楽しいですが)。

2012年からの6年間で、今までに参加した勉強会の数はconnpassとatnd、EventRegist、Peatixの件数でカウントできるものだけで合計58件。それ以外のイベントサイトもあるので正確な件数はわかりませんが、平均年10回以上は参加していました。こうしてみると、そんなに多くはないです。むしろ少ないほうかも。

偉そうなこと言ってすみません…。

その後参加するだけでは、身につくことも少ないなーと思い、積極的に発表する立場、そして、主催する立場になりました。

今までに主催・共催した勉強会は以下の通りです。途中で尻切れになった勉強会もあります。関係者の皆様ごめんない。。

  • FuelPHP 勉強会 東京 vol.3 〜vol.4
  • FuelPHP&CodeIgniter ユーザの集い #1〜#9
  • html5jエンプラ部勉強会 (2回以上・大型のカンファレンスも実施)
  • html5j自動車部勉強会 #1〜#2
  • WebRTC Meetup Tokyo #1〜#18
  • WebRTC Meetup Osaka #1〜#2
  • WebRTC Meetup Fukuoka #1
  • WebRTC Beginners Tokyo #1〜#12

発表回数は正直きちんと覚えていませんが、LTやセッション含めて40回くらいはありそうです。

IT勉強会が参加者に提供する価値

人それぞれ勉強会に求めるものは異なると思いますが、私が考える勉強会が参加者に提供する価値は次の4つです。

  1. 困っていることが解決する
  2. 発表者のスライドや講演内容のメモが、自身で勉強する時の参考資料になる
  3. オフラインなので圧倒的な情報量を得ることができる
  4. 人脈形成ができる

1. 困っていることが解決する

業務で本当に困っているので、関連する勉強会に参加して、そのノウハウを持ち帰るというやつです。勉強会が提供する普遍的な価値であり、参加者からみてもモチベーションの最たるところでしょう。

とはいえ、この価値が教授できるかはわりと賭けだと思います。というのもIT勉強会は事前にセッションの内容がわからない場合が多いからです。有料のカンファレンスみたいに2週間前には資料提出してくださいとか、そんな事は普通しないし、セッション概要も割といい加減です。発表者にもよりますが、内容が決まるのはだいたいギリギリです。だから、参加者も有益な情報が得られたら良いなーぐらいの考えで参加した方が良いでしょう。

2. 発表者のスライドや講演内容のメモが、自身で勉強する時の参考資料になる

興味がある技術を扱う勉強会だったり、今仕事で携わっていることと関係がある勉強会だったりすると、ちょっと参加してみようと思う方は多いですよね。そういう方が期待する価値はこれではないでしょうか。

一方で、スライドはだいたい公開されるので現地参加しなくても良いのでは?という方もいるかもしれませんが、それはちょっと違います。

発表者は20分とか30分とか限られた時間で話をするため、今日覚えて帰ってほしいこと(伝えたいメッセージ)を厳選するものです。スライドも必然的にそれ中心の作りになってきます。そして、口頭で色々と補足がなされます。その補足の中に重要な情報がちりばめられていることもよくあります。ということで、その場で聞いた講演内容のメモも重要な資料となります。勉強会終了後に整形してブログなどにアップすると、記憶の整理・定着化につながってとても良いです。アウトプットファーストです。

3. オフラインで圧倒的な情報量を享受できる

発表者の言葉を生で聞くことにも意味があります。SNSで断片的に流れてくるキーワードを拾うだけでは情報量は限られます。同じ空間に居て話を聞くというのは、それだけ帯域が大きいため、得られる情報量も大きくなります(Twitterはたかだか1ツイート280バイトです)。

その人の言っていることを一言一句聞くことができるのは当然として、口調や喋り方から、その人の思いを汲み取ることもできます。

Youtubeのライブストリーミング配信で見ることもできるのでは?という意見もあるかもしれませんが、双方向という点ではオフラインにはまだまだ敵わないと思います。その場にいれば気軽に質問ができます。オンラインの場合は、そういう仕組を主催者が提供していれば質問も可能ですが、シャイな人が多い日本人は特に質問しにくいと思います。また、配信でも会場の雰囲気を掴み取ることはなかなか難しいです。まだ情報量に差があります。この課題は、今後VRを活用して、リモートで没入型の勉強会参加体験ができるようになれば、解決されるかもしれません。個人的に期待しています。

4. 人脈形成ができる

これはオフラインで参加する勉強会の最大の価値だと思っています。勉強会はオフラインファーストであるべきと私は考えていますが、その最大の理由がこれです。

懇親会などで名刺交換する、Facebookの友だちが増える、Twitterのフォロワーが増える、仕事では決して繋がれないような人と繋がれる、その業界の有名人とお近づきになれる…などなど、オフラインならではの価値です。

もちろん、繋がったあとが大事なのは言うまでもありませんが。

勉強会とオンラインコミュニティを上手く活用する

私は、勉強会(オフラインコミュニティ)とオンラインコミュニティ(Facebookグループとかslackとかツールは色々)それぞれが活発になることで、そのコミュニティが参加者に提供する価値が最大化されると考えています。勉強会で初めて技術に触れ、関連情報を収集し、有益な人脈を作る。そして、オンラインコミュニティを利用して、継続的に学習を進め、いずれ勉強会に戻り成果をアウトプットし、そのコミュニティに還元する。こういう流れができているコミュニティは、コミュニティ自体が活発で勝手に成長していきます。とても良い状態です。

経験上、技術系コミュニティは時間が経つと、より深く深くネタを追い求めるあまり、取り扱う内容が高度になり、運営が気を抜くと一部の古巣だけが盛り上がり、一見さんお断りなムードを漂わせ始めます。そうなると、新規登壇者や参加者が段々減ってきて、勉強会自体が参加者に提供する価値も減少していきます。

オフラインとオンラインを組み合わせて上記サイクルが上手く回ると、いつでもフレッシュな体験が聞けて一見さんにはとても優しい場になります。そうすると、コミュニティも活発化し、価値もまた増えていきます。

おわりに

「IT勉強会に参加する価値」というタイトルで参加者が享受する価値について、私の考えをまとめてみました。気が向いたら主催者が享受する価値についてもまとめてみようと思います。