SkyWayのDevRel活動について考えていること、実践していること

これは NTTコミュニケーションズ Advent Calendar 2017 7日目、DevRel Advent Calendar 2017 11目の記事です。

はじめに

私はNTTコミュニケーションズで、SkyWayというWebRTCプラットフォームのDeveloper Relations(以下、DevRel)を担当しています。また、WebRTCに関する開発者コミュニティの運営もやっています。

私は2013年12月のSkyWayリリース当初から携わっています。SkyWayはデベロッパーファーストなプロダクトでありたい、そして、もっと多くの開発者の方々にSkyWayを知ってもらいたいという思いから、SkyWay開発チームメンバに猛烈アピールし、最近、DevRel活動を本格的にはじめました。こちらの記事にかかれているようなDevRelチームはまだ存在しないため、一人で出来ることから始めています。

ということで、私がSkyWayのDevRelチームですw

前置きはこのくらいにして、今日は、SkyWayのDevRel活動について、私が考えていること、実践している事をご紹介したいと思います。私の記事が、世界の誰かの役に立てば幸いです。

SkyWayとは?

SkyWayはWebRTCを利用したリアルタイムコミュニケーション機能を、アプリケーションに組込むことが出来るプラットフォームサービス(PaaS)です。WebRTCとはなんぞや?という説明はここでは省略します。申し訳ないですが、ググってください。

SkyWayでは「リアルタイムコミュニケーションを身近な技術に変え、世界中のソフトウェアエンジニアと共に世の中に革新を起こす」というミッション・ビジョンを掲げています。

WebRTCは誰でも使えるオープン標準技術ですが、使うためにはシグナリング・STUN・TURN等のサーバAPIの準備や、クライアント環境に合わせたSDKの準備が必要であり、導入・運用においてハードルの高い技術です。そのハードルをぐっと下げ、開発者の方々には、価値を提供するアプリケーションの開発に集中してもらいたい…そんな思いで、我々はSkyWayを提供しています。

DevRelとは?

DevRelは開発者に向けたマーケティングや広報活動を行うことです。企業でDevRel活動を主導する人たちは、一般的には、エバンジェリストやアドボケイトと呼ばれています。

最近では、日本でもDevRelという言葉が注目されています。今年7月にはDevRel Con Tokyo 2017という、世界中のエヴァンジェリスト、開発者マーケティング担当者が集まるイベントも、日本で開催されました。

SkyWayにおけるDevRel活動のターゲット

SkyWayのDevRel活動をスタートするにあたり、誰をターゲットにするのかを考えました。SkyWayを利用してくれるお客様全体からDevRel活動のターゲットを絞り込みます。

SkyWayの大まかなお客様分類

青い枠で囲った範囲がDevRel活動のメインターゲットで、ポイントは…

  • 自ら開発ができる人
  • サービスを提供したい人、開発パートナーとしてだれかに開発力を提供したい人の双方
  • 開発者個人がターゲットであるため、個人法人はこの場合関係ない

つまり、自ら開発を行うことが出来る方々、全てがターゲットであると考えました。

SkyWayのDevRel活動4本柱

具体的な活動に入るにあたり、DevRel活動の方針として4つの柱を考えました。

  1. エバンジェリスト活動
  2. 情報発信
  3. ユーザグループの立ち上げ支援、継続支援
  4. 開発者とSkyWay開発チームをつなぐ

次から、実際の活動内容をご紹介します。

エバンジェリスト活動

これは、SkyWayやそのベースとなるWebRTC技術について、私や、SkyWay開発チームのメンバが外部のイベント等で積極的にアクティビティを示すことで実現します。

直近では、実践WebRTCと題して、WebRTCの最新活用事例や、最新技術動向、開発に役立ちそうなティップスをお伝えさせていただきました。

SkyWayに限らない、WebRTC業界全体の発展にも貢献していきたいと考えているため、今後もチャンスが有れば、このような活動は継続していきたいと思います。

情報発信

SkyWayの開発者の方々に有益な情報を発信します。具体的には…

  • 公式FAQの充実化

過去にあった問い合わせや、有益だと思う情報は積極的にFAQとして公開するようにしています。

FAQ一例

まだまだ、充実できているとは思っていませんが、開発者の方が、疑問点を以下のコミュニティ で質問せずとも、全てFAQで解決できるようにするのが目標です。

  • GitHubやQiitaで、SkyWayを使ったサンプルコードやTipsを公開

公式GitHubではSDKの他、サンプルコード等も公開しています。例えば、新しい言語に対応したサンプルを増やす等、これから更に充実させて行きたいと思っています。

また、Qiita等のWeb媒体でSkyWayの開発に役立つ情報を発信したり、開発者の方々から投稿してもらった情報を集約&広く知ってもらうために拡散していきます。QiitaのSkyWayタグはまだ18ポストしかありませんが、今後増やしていきたいです。

  • 公式開発者向けイベントの開催

SkyWayは2013年12月にサービスを開始しました。4年間支えていただいた開発者の皆さんへの感謝の気持ちを決めて、9/29に SkyWay Developer Meetup #1 を開催しました。

出展 : https://codeiq.jp/magazine/2017/10/54732/

イベントでは、SkyWayのビジョン・ミッションをはじめ、開発に役立つ様々な情報を提供した他、開発者の方々疑問にお応えできるような企画も用意しました。おかげさまで、プレミアムフライデーにも関わらず、80名以上の方々にご参加いただきました。有難うございます!

公式イベントはまだ1回しか実践できていませんが、今後はハンズオンなど手を動かせる企画も加えて、積極的に実施していきたいと思います。

  • ソーシャルメディア

SkyWayでは、Twitterのハッシュタグ(#WebRTCSkyWay)に情報を集約しています。

私含めて、SkyWay開発チームのメンバは積極的に情報発信するようにしています。また、実は、SkyWay関連のつぶやきをチーム内のSlackチャンネルに流すようにしています。

SkyWay開発チーム、実はかなり小規模です(会社は大きいですが…)。なので、全てチェックし対応することは難しいのですが、困ってい開発者の方がいたら、何かしらアクションするようにしています。また、有益な情報を拡散していただいた場合は、惜しみないいいねリツイートを送ります!

またかよ…と思わないでくださいね。

コミュニティ(ユーザグループ)の立ち上げ支援、継続支援

私やSkyWay開発チームだけの情報発信だけでは、情報量に限界があります。そこで、SkyWayの開発者同士がノウハウをシェアし合える場、気軽に交流できる場を作る支援をしたいと考えました。

そのために、私自身、昨年から1年間、CMC_Meetupというコミュニティマーケティングのコミュニティで、ノウハウを学びました。学んだノウハウを少し書くと…

プロダクトに紐づくコミュニティの役割は、そのプロダクトの情報が、

  • 生成(新しいノウハウを発信し)
  • 交換(インターネット、SNSで拡散される)
  • 保存(誰でも検索できるようになる)

されることを促進させるというところにあります。SkyWayのノウハウをより多くの開発者の方々に届けるためには、コミュニティを活用しない手はありません。

また、コミュニティを通してより多くの開発者の方々にSkyWayを知ってもらう事も重要だと考えています。コミュニティを通して、リアルタイムコミュニケーション技術を使ってイノベーションを起したいと考えている方々の目に止まる期会が増えることで、世界のどこかで誰かのお役に立てればいいなと思って願っています。

コミュニティ運営のノウハウ話に戻ると、コミュニティはオフラインファーストであるべきとも言われています。そのほうが、より質の高い情報交換やネットワーキングが出来るからです。そのため、ユーザグループ主催イベントの開催も支援していきたいと思っています。

先日、その第一歩を踏み出しました。

このイベントはSkyWayの開発者の方と共同開催しました。今後も継続していきたいと思っています。

2017年12月11日追記

次回は来年1月に福岡で開催します!

※京都でもユーザグループイベントが計画されています。

かなり手探りな部分が多いですが、これからも精一杯、支援していきます。

開発者とSkyWay開発チームをつなぐ

最後は、表からは見えない影の活動です。SkyWayを使う開発者の方が何に困っているのか、何を求めているのか、恐らく、一番最初にそれを知るのはDevRel担当である私だと思っています。そのため、開発者の目線でチームにそれらをフィードバックできるといいなと考えています。

具体的には、SkyWayではプロダクトバックログとして、開発要望を管理しています。そこにアイテム追加要望が出せるため、開発者の方々からのフィードバックがあった場合は、内容を吟味した上で要望として出すようにしています。

もちろん、プロダクトの方向性を考え、そのバックログのプライオリティ付けを行うのはプロダクトマネジャーの役割になるため、何もかも思い通りになるわけではありませんが、デベロッパーファーストなプロダクトを実現するには、個人的には重要なミッションだと考えています。

おわりに

SKyWayのDevRel活動について色々と語ってきました。お付き合いいただき有難うございます。SkyWayのDevRel活動は始まったばかりですが、冒頭お話した…

  • SkyWayはデベロッパーファーストなプロダクトでありたい
  • もっと多くの開発者の方々にSkyWayを知ってもらいたい

という思いを実現するために、これからも突き進んでいきたいと思っています。

ご精読ありがとうございした。

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