音楽ストリーミング所感

自分は95年生まれだから、レコードなんかは知らないけど、一応ラジカセを使っていた記憶はある。そのあとは縦長のジャケットに小さ目のCD、次は一瞬MD(ミニディスク)が普及しかけたけど、結局いまもよく目にするCDが主流となった。20年しか生きてないけど、実感としてはこんな感じで音楽メディアが変わっていったと思う。

最近やっと音楽ストリーミングサイト(アプリ)を使うようになった。いま利用しているのは先月日本に上陸した「Spotify」という、北欧のほうだったかな?発祥のストリーミングサイト。その前は少しだけ「Google Play Music」も利用してた。どちらも形式は同じで、月額料金を払えば好きなだけ音楽聴けるというもの。ちなみにSpotifyは無料バージョンもあるけど昨日から課金して利用している。

それまでは好きな音楽はCDとYouTubeとかの動画サイトでチェックしていた。とくに動画サイトの場合、最近のアーティストは公式でMVをアップロードしているから、気兼ねなく、しかもタダで音楽を楽しめていた。その中で気に入ったり他のトラックも聴いてみたいと思うえばCDを購入するという流れが定着していたし、それで満足していた。

そんな中、先月日本でもSpotifyが利用できるようになった。このサイトのことは3年前に大学の研究で少しだけ扱ったことがあって知っていて、前々から日本上陸(世界では既に大人気)が噂になっていたから他のストリーミングサイトより興味があった。それでさっそく登録、とりあえずは無料バージョンで利用してみた。無料だと不定期で広告が再生される、アルバムを曲順通りに聴けないなどの制約があった。あとPC版だと月15時間までしか利用できないので、一カ月近く使ったところでしびれを切らして有料会員になったところだ。

無料バージョンのときから感じていたけど、動画サイトに比べて圧倒的に聴ける楽曲数が違う。音質も安定していてストレスも少ない。楽曲もアルバムごとにまとめられてるから、前みたいにわざわざCDを買う手間が省けたのも大きい。金銭面では月額980円でも、CDが一枚3000円程度なのを考慮すれば非常に安い。唯一の欠点は日本人アーティストがまだ少ないこと。海外アーティストに興味ない人にとってはつらいかもしれない。

まだ利用し始めて間もないけど、個人的には音楽の聴き方が大きく変わったと思う。いままで以上にリーズナブルで、幅広くいろいろな音楽を楽しめそう。ただし、ひとつ心配なのはアーティストの収益につながっているのかという点。先日、大学の講義で日本を代表する某音楽プロデューサーが「ストリーミングの流れには抗えないから受け入れていくべきだけど音楽の安売りにもつながる」という趣旨のことを話していた。ストリーミングサイトはユーザーとしては魅力的だけどアーティストとしてはもやもやするところなのかもしれない。

ストリーミングをはじめ、音楽の聴き方は確実にインターネットに舞台を移したように思う。ただこれだとアーティストは儲からない。そこでいまはフェスやライブがいままでよりも重視されているらしい。ネット上の動画サイトやSNSで人気になればそのままライブ動員につながるっていう構造が主流になるのかな(推測)。ただストリーミングに限っては、悪い言い方をすれば「つまみ食い」みたいなものだからそのビジネスモデルを成り立たせるのは難しそう。

ストリーミングがもっと主流になっていけば、やっと掴みどころが見えてきたインターネット時代の音楽ビジネスをもう一回見直さないとダメになるかもしれない。長期的に考えればそれは音楽ファンにとってもよくない状況かも。そんなジレンマをかかえつつ、いまもストリーミングで音楽を聴きながらこのブログを書いている。

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