仕事は自分を作る

Yoichi Yagi
4 min readDec 24, 2015

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働くことは自己形成なのだとすれば、自身の全力を注ぐように向き合えない仕事をするべきではないのだと思う。

僕は、働くことが自己を形成する唯一の手段だと考えている。

多くの人は、教育機関を経た時点で自身が使えるエネルギーの大半を仕事に注ぎ込む事になる。活動時間は個人によって違いがあると思うけど、働いている時間は最低でも一日の3分の1を占めると思う。

例えば僕のようにWeb業界で働く人は、寝る時間より多くの時間を、仕事に対して費やす人が多いはずだ。加えて、自分のためだけに使える時間なんて、仕事の半分にも満たないはず。
もちろん様々な業界があり、様々な仕事に合わせた時間の使い方がある。ただ、現代社会の中でこのような時間の費やし方をしている人は、少なくないように思う。

人が一日という時間に対してに使えるエネルギーには限りがあり、もしも仕事に対して費やすエネルギーの対価が”疲弊”に近いようなものなのであれば、自分のためだけに費やせるエネルギーは、ほとんど残っていないはず。
ここでは、自身にとって悪い影響を及ぼす仕事の対価を、疲弊としたい。

だから僕は、仕事をすることが自己を形成する唯一の手段だと考えている。

仕事に対してエネルギーを費やして、そこから受ける影響が、自身の大半を占めるものになる。良い自己形成のためには、仕事がもたらす影響を、自身にとって大きな価値となるものにする事が、一番大事なのだ。

仕事に対してエネルギーを費やして、そこから受ける影響が、自身の大半を占めるものになる。良い自己形成のためには、仕事がもたらす影響を、自身にとって大きな価値となるものにする事が、一番大事な事だ。

人間は、「あなたは大切な存在で、生きている価値がある」というメッセージを常に探し求めている生き物だと思う。そして、それが足りなくなると、どんどん元気がなくなり、時には精神のバランスを崩してしまう。
西村佳哲 ~自分の仕事をつくる~ より

“悪い仕事”の多くは、仕事を通して影響する相手の事を大切に思っていない。反対に“良い仕事”の多くは、仕事を通して影響する相手の事を大切に思っている。と思う。

そのような”良い仕事”を出来る人が、仕事を通して受けている影響とは何なのだろうか。僕は、少なくとも疲弊の占める割合より、多くの何かを受け取っているのではないかと思う。
疲弊だけと引き換えに”良い仕事”をしている人を、僕個人としては見たことがない。

仕事をすることが自己を形成する唯一の手段という考え方で、極端に言うと“悪い仕事”はこの世に必要ない。
もちろん自分にとって悪い仕事でも、誰かにとっては良い仕事になる事もあると思う。だからこれは自分自身が携わる仕事としての話。

仕事をすることが自己を形成する唯一の手段という考え方で、極端に言うと“悪い仕事”はこの世に必要ない。
もちろん自分にとって悪い仕事でも、誰かにとっては良い仕事になる事もあると思う。だからこれは自分自身が携わる仕事としての話。

”人間は、「あなたは大切な存在で、生きている価値がある」というメッセージを常に探し求めている生き物だと思う。”という言葉に向き合うとして、“良い仕事”をすることで初めて、自分が社会に必要とされる。と考えるべきだと僕は思う。“良い仕事”を目指して、丁寧に、誠実に向き合えない限り、良い自分も作ることが出来ない。

良い自分を作るために、自分にとっての”良い仕事”が出来るよう、世の中と向き合い続けるべきなのだと。
自分は今、誰かにとって、少なくとも自分にとって、”良い仕事”は出来ているだろうか。これを常に考え、向き合っていこうと思う。

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