原題「All-in Startup(全賭けスタートアップ)」の感想

邦題『STARTUP(スタートアップ):アイデアから利益を生みだす組織マネジメント』に騙されるな

奇縁から本が回ってきたので感想をしたためます。結論としては、タイトルから想像もつかなかった起業小説でした。世界観を知りたい、という方にオススメ。★★★☆☆。ベンチャー関連の仕事を始める、という人に良いのかもしれない。

こういう人向け

  • スタートアップよくわからない
  • エリック・リースの『リーンスタートアップ』が長すぎた
  • ベン・ホロウィッツの『HARD THINGS』が海外の昔話すぎてピンとこない
  • ポーカーのルールなら軽くわかる
  • スタートアップを疑似体験してみたい

この本の主人公

アメリカ人男性。元コンサルティングファーム、起業して私財をけっこう注ぎ込んだ。起業ネタは中古のロードバイクのEコマースサイト。奥さんとは関係が微妙になりかけ。悪友の支援をうけポーカー大会に出場しにラスベガスへ来た。

小説形式が向いてる人もいる

この本が、起業小説、というのは、主人公が起業家で、彼のスタートアップを中心に話がすすむからです。ノウハウ解説本ではありません。物語をひっかきまわすアドバイザーとともに、成功めがけて模索する様子が描かれてます。お話にそって、経営課題やら何やらが登場するのでシーンを理解すれば、スタートアップ用語もわかります。それよりもポーカーが大事です。本書のストーリーは、ポーカー大会でいかにギャンブルするか、というのも大事な要素になっていて、そことスタートアップの対比がいいアクセントになっています。

本当に体験する方法がとてもとても希少

結局、スタートアップの雰囲気を気軽に知る機会さえ多ければ、アメリカでだって、こういう本も生まれなかっただろうと思います。日本にいて、私の知り合いなら「テックプランター」の周りで起こっていることを体験してもらえれば、すごく充分なんですが、大企業で長かったり、大学生だったり、自治体職員だったり、さまざまな事情でそういう体験に飢えてる人がいます。

テックプランターでのリアルな体験に比べれば、この小説なんて屁のようなものですが、それでもリアルな事例を知り抜いた人がわざわざ本にするのも体験機会が希少だからなんだ!と思いました。

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