Indiebio Batch3 Demodayを見たメモ

サンフランシスコにあるバイオ特化のアクセラレータ、Indiebioのお披露目会ビデオを見て取ったメモをシェアします。明日はこのビデオを肴にダベる予定です(→http://biohack-0.peatix.com/

Indiebioの出場ベンチャーについてすごいと思った点は数字をしっかり使う(市場や販売マージン、事業KPIの検証方法、スケジュールの数字が明確)ことです。また意外と調達希望額が大きくなかった($1M〜2Mの範囲)のも意外でした。

ざっくりジャンル分けしてみる

21st Century Medicine

SyntheX Labs(低分子医薬)

Knox Medical Diagnostics(遠隔医療デバイス&システム)

★Qidni Labs(移植用人工腎臓デバイス)

New Biotools

Amaryllis Nucleics(RNAシーケンス)

OneSkin Technologies(皮膚モデル)

★mFluidX(ラボオンチップによる感染症検査デバイス)

Jungla(ゲノム機能予測)

Consumer Biotech

★Mycoworks(きのこレザー)

Ardra(香料)

Future Food and Agriculture

Ava Labs(ワイン)

BioNascent(母乳)

AstRoNA Biotechnologies(食品検査)

★MiraculeX(ミラクリン・甘味料)

Willow Cup(植物ミルクラテ)

Endura Bio(乾燥に強くなる農薬・肥料)

★じるしは応援したいなーと思ったベンチャーです。

デモデー登場順のメモ

  1. Mycoworks– きのこ菌糸でつくるレザー
  2. SyntheX Labs synthetic lethality(合成致死性)という2つの遺伝子の機能調整で細胞死が起きる現象を利用した新コンセプトの低分子医薬品。めずらしい作用機序だが、既存治療法に対する優位性がよくわからない。ほかにもターゲットは色々ある。資金調達して、どんどん開発案件を広げたらいいと思う
  3. Ava Labs 合成ワイン
  4. Knox Medical Diagnostics ポータブルのスピロメータによる遠隔医療。UCSFで80症例の検査を終えている。スマホゲームと連動
  5. AstRoNA Biotechnologies 食品サプライチェーンすべてで使えるような食品検査法を目指しているらしい。RNAを採取して増幅して呈色試薬が反応する、というざっくりした説明。原理がなぞ。自動化した検査機器がでて本命になれる
  6. BioNascent ヒトタンパク質をいれたミルクを合成することを目標としている。FDAの認可がいるから大変
  7. Amaryllis Nucleics RNAシーケンシングの試薬。エピジェネティクスな性質で病態を知ることができる。パーソナルゲノム医療を支える。二重鎖の末端呼吸現象(末端がとじたり開いたりする現象)を利用する。イルミナよりも正確に読める。
  8. MiraculeX ミラクリンとブラゼインを使った新しい甘味料。水耕植物工場で量産して、たんぱく質精製。サントリーとネスレと話している
  9. OneSkin Technologies 皮膚から細胞をとって3次元で構成。UVをあてて老化を再現する。DNAベースの老化計測をし、皮膚モデルとする技術。
  10. Willow Cup 植物ベースのラテ。酪農製品代替品の市場がミレニアル世代によって牽引されて5年で倍になった。植物たんぱく質の合成比を調製することで、ウシのミルクに近いたんぱく質を再現した。ラテを1製品目で投入。ミルクじゃなくて、アイスクリーム、ラテ、などを狙う
  11. Endura Bio 水使用を下げる乾燥耐性付加する農薬。中身が謎すぎ。
  12. Ardra 天然の香りと味を、酵素技術によって作る。バイオ生産では、石油ベースのものにコストで勝てない。利益が出せなかったが、香料ならいける、と豪語。技術的には、複数の基質サイトのある酵素で、複数の化合物を1つの酵素から作れるのが強み。デモは、トランス2ヘキサノール、若葉の匂い。洒落てる
  13. mFluidX 感染症検査に使うラボオンチップ技術
  14. Jungla ゲノム中の点変異の影響を、たんぱく質の機能ベースで予測する。これによりゲノム解読からわかることを飛躍的に拡張する
  15. Qidni Labs 移植可能な人口腎臓。血液適合性のある素材を開発。詰まらないフィルタつくった。透析機を置き換えたい。

Originally published at y-shinozw.hateblo.jp on January 18, 1970.