VRが舞台のSF漫画をKindleで出してみた
2 min readJan 17, 2016
2007年、大学4年の夏、就活も終わってひとしきり遊び尽くした8月ぐらいから2ヶ月ほど家に篭もり、朝から晩まで漫画を描いた。自分の持っているすべてを削りだして描いた結果、104ページの長編読み切り漫画になった。150年後の未来、VR(バーチャルリアリティ・仮想現実空間)に人口の40%が常時接続している時代の価値観のゆらぎをテーマにした作品。
当時は、スマートに生きる圧力の強さに違和感を感じながらも、涼しい顔を装う自分にモーレツに焦りや苛立ちを感じていて、そういう想いも強く反映されている。
それから8年、去年の冬にひょんなきっかけで読みなおした。どうせ絵も下手だし自己主張が強すぎて面白くないだろう…と読んでみると、予想を超えて凄まじかった。今の自分にここまで爆発した世界観を描けるだろうかと思ってしまった。青臭さがないとここまで踏み込んでは描けないと思う。
せっかくなので世の中に公開してみようと思い、週末の空いた時間に少しずつ作業してやっと本日公開。1月17日の17時から数日、無料で配布するので是非ダウンロードしてみてください。
「第6セクター」
当時から使っている城戸欧文(きどおうぶん)というペンネームで配布しました。