【読書まとめ】「日本の賃金を歴史から考える」

歴史を知って今を見つめ未来をつくる

はじめて人事らしい投稿をしてみます。
ある日、元同僚のBlogを拝見しているとこんな本のまとめがありました。

たしかに、過去の歴史がどうであったかを知るのは今を分析するのも優れた手段だよね、ということで読んでみることにしました。きっかけをありがとう。


どんなことがわかる本か

研究書や文献に近しいタイプの本で、事実(歴史)を時系列で理解していく内容になります。著者の意見を参考にするというものではないので、自分の中で過去から現在につながっている社会問題や組織・制度課題に歴史を紐づけて、どんなことを考えるべきかというヒントが得られる本になるかと思います。

  • 賃金格差
  • 女性雇用
  • 雇用形態の変化
  • ワークライフバランスを保つための賃金

この辺の内容は本を通じ、歴史的な流れを知っていることで

  • なぜ今解決することが難しいのか
  • どのようにしたら企業内で公平に判断でき、浸透する制度やルールになるか

などを考えるエッセンスがたくさんつまっています。

  • 給与が年功序列で払われるケースが多いわけ
  • 給与の決定フロー
  • 入社時になぜ「身元保証書」を出すのか(会社に提出している書類や個人情報がなぜ必要なのか)
  • 女性の社会進出がどうして今でも難しいのか(生活賃金の概念やパート・非正規労働の問題の影響をうけていそう)

勉強不足人事の私にとっては、上記の背景も理解できる本でした。


過去を知って未来をつくる

目の前にある課題をどう解決するのかという「短期的な視点」と3年後、5年後、10年後どうなっていることを目指していくのかという「中長期的な視点」、両方をバランスよくもって仕事できるか。これは人事の仕事の中で一番難しいなと日々感じているところです。

ついつい「今」どうか~直近の「未来」はどうか という話をしてしまいがちですが、「過去」がどうであったかという歴史を知ることで今の背景を知り、時代や企業・事業の変化によってどんな未来をつくっていくべきなのかということを真に議論できるのではないかと感じました。

私が暮らしている社会や所属している会社の制度・ルールの課題も全部過去の積み重ねによって作り上げられ、変化を繰り返してきたもの。その背景の理解なしには本当につくりたい未来の創造は難しいなぁと。

結果出さないとという自分軸な考えから、目の前の心地よさに手を伸ばしそうになりますが、一事業会社の人事であっても、世の中全体が好転できるような働き方や仕組みの提案ができるように現実の課題を受け止めて、時代を作っていきたいと思うのでした。


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参考

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