ビットコインキャッシュ/BCH決済の実店舗での導入方法(日本版)

Akane Yokoo
7 min readOct 22, 2019

店舗でのBCH決済の導入を手伝っていて、方法を聞かれることが多いので、私なりにまとめてみました。

(English version of this article is here)

BCH決済を導入しているラーメン屋さん https://www.bitcoin.jp/merchants/jinanbou-ramen/

<はじめに>
お金として実際に使えて便利な暗号通貨ビットコインキャッシュ(BCH)がより多くのお店で使えるようになるように、店舗導入のお手伝いをコミュニティーで有志で行なっています。

日本では現在90店舗近くのお店がBCH決済を導入しています。導入店舗は、下記のウェブサイト他に掲載されます:https://www.bitcoin.jp/merchants/

https://www.bitcoin.jp/merchants/

BCH導入のメリットはコスト削減(クレジットカード3ー5%に対し、BCHは0−1%)、新規顧客、海外からの顧客開拓、導入コストゼロで宣伝効果&話題性など、色々あります。その他のメリットについての記事はこちらをご参照ください:https://www.bitcoin.jp/use-bitcoin/why-accept-bitcoin/

<導入方法>

実際にお店にてBCH決済を可能にするには何が必要なのでしょうか。現在、日本の店舗では主に二つ方法があります。

  1. Bitcoin.com ウォレットなどのウォレットアプリを使用ー携帯電話やipad、PCなどのデバイスにアプリをダウンロードするだけですぐに使用できます。

2. 上記に加え、「BCH Register」などの店舗用POS決済アプリを使用。アプリを通して、オーナーのウォレットに直接入金される仕組みなので、スタッフが沢山いるお店などに便利です。

方法:①店舗にて使うデバイス上で、アプリストアより、「BCH Register (BCH店舗)」というアプリをダウンロードします。②四桁の暗証番号を、オーナーさんしか分らないように設定します ③アプリ内「設定」にて入金先アドレスをオーナーさんのウォレットの受け取りアドレスに設定します(設定の変更は暗証番号が必要になるので、暗証番号を知らないスタッフが変更することは出来ません)

<日本円への換金>

BCHのまま長期保有して頂くことも可能ですが、価格の変動(ヴォラティリティ)が大きいので、リスクを負いたくない店舗さんは即時に日本円に換金されることをオススメします。(値段が上がっている時は楽観的になるものなのですが、下がってくると結構辛いものです)

日本円への換金方法はいくつかありますが、取引所での換金が一般的で簡単かと思います。法人もしくは個人でアカウント作成をしておくことをお勧めします。下記の取引所Liquid(リキッド)、もしくはGMOコインあたりが良いかと思います。Liquidは特に取引スピードが早いです。オンラインで無料ですぐに口座開設できます。法人口座開設は約1週間ほどで完了します。GMOは少し時間がかかるかもしれません。https://www.liquid.com/ja/

換金のタイミングとしては、将来的には、店舗用POSアプリ内で自動換金が出来るようになるはずですが、今の所はお店の方が任意のタイミングでお店のBCHを日本円に取引所にてオンラインで換金する必要があります。 取引所口座にたまった日本円は、お店の銀行口座へお好きな時に送金出来ます。この作業は取引所のアプリを使えば、携帯電話などのデバイス上でも簡単に素早く出来ます。

<決済の流れ>

上記1と2のアプリのどちらの場合も、お客さんがお店のBCHウォレットアドレス(金額を指定してQRコードを見せる)にBCHを送るだけです。例えば合計金額が2500円だったら、アプリ内で指定金額を2500円と打ち込むとQRコードが表示されますので、それをお客様に見せて、お客様がQRコードをスキャンして、お客様側で決済します。

<よくある質問>

1. 決済の手数料はそれぞれどのくらいでしょうか?

①お客様がお店のアドレスにBCH送金
→お店:無料。
→お客様:ほぼ無料(一回の送金につき、平均0.1円以下)

②任意のタイミングでお店のBCH残高を日本円に換金

→取引所にもよりますが、だいたい手数料は無料です。ただし、スプレッドと言って、暗号通貨の売買の価格の差が取引所により異なりますので比べてみると良いと思います。(Liquidはスプレッドが狭いと言われています)

③取引所口座の日本円をお店の銀行口座へ送金 →銀行毎の振込手数料がかかります。更に、取引所によっては出金手数料がかかります。Liquidは一度に付き500円です。なるべくまとめて出金した方がお得だと思います。GMOコインなどの出金手数料が無料のところもありますが、上述したスプレッドなども考慮されると良いと思います。

2. 変動リスクを最小限に抑える方法とコスト

すぐに日本円に換金すれば、リスクは抑えられます。携帯電話のアプリやPCのブラウザ上で、簡単に換金が可能です。

3. 決済の難易度

アプリの操作はシンプルなので、子供でも使えるくらい簡単かと思います。

4. 導入の手間、時間など

導入(決済開始)自体は、ウォレットのみで決済する場合はアプリのダウンロードだけなので1分以内で出来ます。

店舗用アプリを利用する場合は、設定も含めて更に5分くらい必要かと思います。

実際に決済対応をするスタッフさんにも説明する必要もありますが、内容は簡単なのでスタッフさん一人あたり数分で使い方を説明できるのではないかと思います。

何かご不明点などありましたら、お気軽にお問い合わせください。

<10/26追加>

BCH決済を新規導入されるお店にタブレットをお配りします!

お問い合わせはinfo@satoshisangels.com まで。
Satoshi's Angels

東京BCHミートアップ(現在メンバー約1500人)では、BCH決済なお店を毎回使わせて頂いています。現在は週一開催で、毎回の参加人数は時期にもよりますが、15人くらいの時もあれば、50名くらいの時もあります。イベントなどでは100−200人くらいになることもあります。
https://www.meetup.com/Tokyo-Bitcoin-Cash-Meetup-Group/
大阪のミートアップも月2で開催しており、常に新しいお店を探していますので、是非導入をご検討ください!
https://www.meetup.com/Osaka-Bitcoin-Cash-Meet-Up/

ビットコイン(BTC)の決済も、上述の「Bitcoin.comウォレット」を使って簡単に導入が可能です。ただ、実際のところBTCは手数料がとても高くなってしまったので、使うお客様もあまりいないのが現実かと思います。お店としても、一度受け取ったBTCを移動する際に手数料が無駄になりますので、私はおすすめしていませんが、興味のある方は一度試して頂いても面白いかもしれません。

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