プログラミングがわかるという快感

Akihiko Nambu
4 min readNov 8, 2017

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電車の吊り広告で「英語が頭に浮かぶという快感」というコピーを見て、なんかいいなと思いました。

ECCの広告ですが、潜在層にも刺さりそうないいコピーだなーと。

英語の実利的なメリットなんて語り尽くされているし、みんなそういう「説得的」なコピーには疲れている気もして、

でも、英語がすっと頭に浮かんだら快感だろうなって、それはみんな想像できるし、いい感じに訴求されるんじゃないかと思いました。

そこでこのタイトルですが、「プログラミングがわかるという快感」ってかなりあるんじゃないかと思ったのです。

僕はビジネスサイドを主に担当していますが、業務の3分の1ぐらいコーディングをしています。

創業期からコードを書いてプロダクトに関わってきたので、マーケティングも営業も、主にはプロダクト改善を含む施策に落とし込んで、実際に自分もコード書く、という感じでやっています。

これが普通になっているので、そのメリットを普段はあまり考えませんが、もし自分がプログラミングができなかったら、実はすごい不快(不便)を感じる場面が多いのではないかと思いました。

大きい会社になると特に、仕事は細分化されます。

マーケターの人なら、例えば

  • テレビ広告担当してます
  • リスティングやってます
  • DM配信やってます

など。

そうやって例えばファネルとか媒体ごとにチームが組まれているとかあると思います。

でも

「本質的には、自分のファネルだけ最適化しても意味ないよね」

とか、

「マーケティングって結局プロダクトの改善からやらないとね」

とか、そういう意識を持たれている方は多いのではないでしょうか?

もっと具体的にいえば、

「今度広告の訴求変えるから、LPこう変えたいなー」

とか

「ここで離脱する人多いから、このあと自動メール送信するようにしたいなー」

とか

「潜在層向けの訴求で獲得したユーザーって、結局その後アクティブになっているのかなー」

とか、プロダクトに関わる欲求も多いのではないかと思います。

でも、そういうときになんとなく、

「LPのこんな小さい変更を、またエンジニアさんにお願いしたら、嫌がられるかな」

とか

「よくわからないけど結構時間かかりそうなタスクだし、いまエンジニアさん忙しそうだから、またいつかにするかー」

とか

「ちょっとした興味本位でデータ出してもらうのは迷惑かなー」

とか思って、やりたいことを我慢する、もしくは遠慮がちにお願いする、といった経験を実は多くの人がしていたりするのではないでしょうか。

そうやってやりたいことを我慢しちゃうと、やっぱり不快というか、ポジティブではない感情がたまると思います。

これがプログラミングが少しわかるようになって、

マーケ「LPの◯◯と△△変えたいんですよー。簡単なんで、僕やっちゃっていいですか?」

エンジニア「いいね!やっちゃってよ!」

マーケ「◯◯なユーザーがいたらメール打つようにしたいんです。コードみた感じ、1日ぐらいあれば出来るかもと思ったんですけど、今週とか時間あるときにお願いできませんか?」

エンジニア「なるほどね。確かに1日あればできそう!うまく配分して今週やっておくよ!」

マーケ:「◯◯のデータ取りたくて、とりあえずこんなクエリ書いてみたんですけど、これでとれませんか?」

エンジニア:「あーそれなら取れそうだね。ちょっといま試してみよっか!」

もしこんなことになったら、けっこう快感だと思うんです。

プロダクトの中がわかったり、コードが読めたり、機能を実現するためにやらないといけないことが少し想像できたりするだけで、上のような感じには全然なりえるとおもいます。

しかも上のような状況って、明らかに業務効率も改善していると思います。

デザイナーだったら、

モック作ってるけど、ぶっちゃけこれみてエンジニアってどう思うんだろう

ディレクターだったら、

よくわからず適当に工数設定してるけど、いつもなんか不安

営業だったら、

お客さんの要望に対して勢いで「対応しますっ」って言っちゃったけど、これマジ大丈夫か?

などなど、プログラミングがわからないために不快を感じるシーンって結構あると思います。

「プログラミングがわかるという快感」をもっと広げていけたら、みんなやれることも広くなって、快感を感じられるシーンも増えて、しかも結果業務効率も改善する、そんな未来を作っていけるんじゃないかなと思いました。

今後のアクション: Progateもっと頑張ります。

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