主語がデカい。
けどそう言いたくなる本。 『「ロボット」心理学』は佐々木正悟さんの自費出版による処女作(今の電子書籍は再販)で、種としてのヒトの「退屈しやすいという性質と、飽きっぽいという性質」についての本。 こういう話題を扱った最近の本だと「こうすれば習慣化する!」とか「こうすればやめられる!」みたいな話をしそうなもんだけど、この本ではとにかく「ヒトはなぜ飽きるのか」そして「飽きることの功罪」が豊富な例とともに解説されている。 有名な心理学の実験が例としてたくさん登場してたり、「こうすればうまくいく!」みたいな話が(ほぼ)無いので、ビジネス書というより教養書とかカジュアルな学術書っぽい雰囲気。 ■ 内容をめちゃくちゃ圧縮して書くと、 ヒトは「新しもの好き(ネオフィリア)」であり、既知のものには注意を向けず_ロボットに処理させて_、未知のものに注意を払うようにできている。その性質こそが、ヒトがここまで発展してきた所以であり、ここまで不幸になった所以でもある。