恥~非行少年に語る道徳

Akira Abe
Akira Abe
Feb 23, 2017 · 2 min read

―はじ【恥】―

①世の人に対し、面目、名誉を失うこと

Ⅰ自分の弱点についての引け目。

「~さらし」「~をかく」「~の上塗り」

Ⅱ(人並みでないとして)他人から受けた侮辱、物笑い。

②恥ずべき事柄を恥ずかしいと思う人間らしい心。

「~を知れ」「免れて~なし」(罪や責任を逃れて平然としている様)

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つまり恥とは、自分が「当然できる(はず)のこと」を「できている」と思っていたら実はできていなかったというときに感じる気持ち。また、それが他の人に知られてしまったときに感じる気持ちだ。

だから三歳児がトイレに行く前におしっこしちゃっても、本人はあまり恥ずかしさを感じないし、周りも「恥ずかしい子だ」とは思わない。まだそれが、その子にとって「当然できること」になっていないから。

したがって、小学生がトイレに行く前におしっこを漏らしたら、それが体調不良の結果だとしても、やっぱり「恥ずかしい」と感じる。周りも違和感を感じるから、いじわるな奴はそれをネタにしていじったりする。

10代も後半になっていれば、やはりズボンのファスナーが開いていたら、周りがそれに気づいていなくたって自分が気付いたときには恥ずかしさを感じるし、周りにそれを気付かれればなおのことだ。

では恥とはとくない感情なのだろうか。

そうではない。

恥とは、「当然できるはず」と思っているからこそ感じるものであり、裏を返せば「自分にはどうせできない」と諦めている者には感じられない感情なのだ。その点で「悔しさ」とも似ている。「30分でやってくれ」と任された仕事を「よし、30分でやってやるぞ」と思っていれば、40分掛かってしまったとき、恥ずかしさや悔しさを感じることができる。ところが最初から「それはムリだなぁ」と思いながら引き受けると、恥ずかしげもなく「すみません遅くなりました」とだらだらした詫びを入れながら提出してくることになる。

高い目標を掲げ、それを自分へのハードルとして課している者にとっては、些細なミスも誰も気付いていない自分のだらしなさも、「恥」になる。

恥知らずは成長することができない。

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あべです。 日々の問題児たちとのやりとりをnoteで書いています。