ダンスサークルの3つのレベル

今、スノボしに雪山にバスで向かってます。自分が所属していたdance crew esの現役、OBで向かっているのですが、現役のふみかに今年のFirst Challengeの動画を見せてもらい、感動して感じたことがあるので記事書きますw

※First Challengeとは

関東にある約15のダンスサークルが集まり、サークル単位でショーケースを披露し合い、No.1のショーを決める大会。審査員はプロダンサー5名。出演者は1年生限定。

今年の動画を見ましたが、11期のショーは面白さで言うとスキル的と構成的に歴代で一番すげーなと思いました。ほんとに一年生かよww。

※優勝おめでとう

First Challengeは自分が1年生の時(2010)に初めて開催され、当時は審査員は居らず、各大学から集まってショーを披露し合う場でした。当時のFirst Challengeは「一年生が初めてショー作りと披露に挑戦!」というコンセプトで、競い合って評価を受けて1位を目指すようなものではありませんでした。つまり、評価されないので自由なのです。決められた評価軸が無い中でショーを作るので、自分たちでどんなショーを作りたいのか?をゼロベースで決めて作ります。

ここで、二つの動画を見て欲しいです。

First Challenge 2010(5期)

※非コンテスト形式

First Challenge 2016(11期)

※コンテスト形式

前者は自由形式の中で、自分たちの代が作ったものです。2010のyoutube上にある他大学のショーと比べてみるとわかると思いますが、下記にこだわりました。

  • 人数が47人で最多

最初は広さ的に20人以下という条件を主催者に提示されましたが、同期全員で出ることにこだわり、鬼のように代表吉田が交渉して全員で出場

僕らのサークルは当時創立5年目で、同期47人中大学から始めた子が40人。スキルは正直皆無だけど一緒に居る時間はどのサークルにも負けない。ジャンルが違ってもお互いがどんな踊りが好きか知ってる。とにかく一体感だけは出そう。というこだわり。

  • 曲の流れ
先輩から代々受け継いできた、一連のストーリーのあるショーへのこだわり。8つあるジャンルを、15秒ずつ区切って繋げるだけのショーは嫌だ。このジャンルが欠けても、ショーが成立してしまうのではないか?という議論はなんども行いました。

これらの思想を、勝つために貫くのではなく、自分らが大事にしたいと自然に思っていました。

そんな思想から生まれたショーが、2010のショーです。この思想は初代から受け継がれてきてずっと大事にしてきました。11期のショーにも受け継がれていることは明白です。しかし、11期のショーはスキル的にも構成的にも圧倒的な進化を遂げていると思います。

何が進化しているのでしょうか?

ここで、自分がダンスサークルについて存在するいくつのLevelについて述べたいと思います。

Level 0 個人に閉じた関係性

メンバーは形としてサークルに所属しているが、メンバーは自分のやりたい活動のみに目を向けている状態。

Level 1 ジャンル内の関係性が良い

サークルは複数のジャンルに分類されるチームから成り、それぞれのジャンル内での関係性がいい状態。個人個人でダンス頑張っている子も、ジャンル内に技術を共有するため、ジャンルとしてのレベルは高い。

Level2 サークル内の関係性◎

  • 全てのサークル員が、お互いのダンスを知っており、ジャンルの境とか関係無くメンバー間の交流が盛んな状態。

複数のジャンルを踊るメンバーがたくさん居て、ジャンル間でもナレッジ(技術、知識)が盛んに交換される関係性。ジャンル間の対立がないため、ジャンル内最適よりもサークル全体最適が優先される関係性。例として学園祭のトリを決める時の話を挙げよう。Level1だと、「うちのジャンルが一番カッコいいからトリでしょ、何言ってんの」「あのジャンル、スキル無いやつばかりだからそもそもトリ取りたいとか言ってんじゃねーよ」と対立するような関係性。Level2だと自分たちのサークルとして、一番大事にしたいことに立ち返って考えたときに学園祭の曲順はこうあった方がいいよね、と対話がなされるような関係性。

  • サークル活動が最優先される。

サークルの活動が個人の活動よりも重んじられる。

さて、Level2まで行くのはとても大変だと思います。自分が現役の時の3年生の時は、4年生よりもいいショーを作るという気持ちが先行し、自分のジャンルのことしか考えておらず、Level1の関係性だったと思います。

4年生になったときに、自分のサークルを見渡して、他のジャンルとの交流、対話が自分自身できるようになったと思います。自分だけでなく、他のジャンルにも自然とその流れがあったと思います。それは何故だか分かりませんが、四年生の総力を尽くして全体として最高の三田祭(学園祭)の90分のショーを作ろうという意識が強まっていたからかなと思います。

それでは、Level2が最高の状態なのか?

Level2だけで、サークルは進化し続けることはできるのか。

僕はNOだと思います。

なぜなら、サークル内でナレッジが交換され続けるだけでは、ナレッジの新陳代謝が行われないからです。Level2だと、新しい刺激をもたらすのは新入生だけです。そのサークルのカルチャーがLevel2で元々ある風習が強く根付いていていると、新入生がもたらしたものも、取り込みにくいです。

それでは、次のLevelに行くには何が必要なのか。ぼくが思うのは、次の通りです。

Level3 開かれた関係性

サークル全体の関係性が良いのに加え、外部に繋がりが開かれた状態。閉ざされていない。サークルor外部活動?と限定的に考えるのではなく、個人の全活動(プロのレッスン、外部チーム、外部バトルへの参加。ダンスだけでなくゼミやバイト、なんでもいい)とサークルの活動(ナレッジの流通)の掛け合わせによる相乗効果から、個人もサークルも常に進化し続ける状態。元々ある先輩たちから受け継がれて来たもの(Level2だけでも享受できるもの)に加えて、個々人が外部と持つ開かれた関係性から最新のナレッジが流入し続ける状態。

この状態では、他サークルを批判するのではなく、互いの良いところを讃え合い、仲間として積極的に交流する状態。プロダンサーと大学生間も、お互いの良いところを盗み合う状態。プロの方々に最近の大学生ダンサーは向上心が無いとお叱りを受けても、謙虚に受け止め、その真意を自ら教わりに行き、自己とサークルの両方の成長に繋げられる状態。

Level3のサークルはこの世界観を実現する源たりうるサークル。

で、本題の、11期のFirst Challengeは何によって進化しているのか?について考えてみます。

端的に言うと、「外部からの技術、知識の流入」×「関係性の良さ」(Level2)の掛け合わせが、進化の起爆剤となった理由なんじゃないかと思います。この二つの掛け合わせが今回のショー並みに爆発したのは初めてじゃないでしょうか。。。

11期の代は、経験者数が数人だった5期とは違って、30%以上が経験者だと思います。しかも、レベルが高い人達が多いと思います(前回の身内バトルのジャッジからの所感)。そして、11期の経験者はスキルが高いだけでなく、個々人が高校で所属してきた環境から学んできたものを、dance crew esに持ち込んでいると思います。今のesは素晴らしい環境なんだろうなぁとよだれが出ます。

次に、関係性についてですが、こちらの方が大きいように思います。サークル内で蓄積されてきたナレッジが、関係性の良い先輩から受け渡されてきたこともあると思いますが、それ以上に同期内の関係性があると思います。

身内バトルで感じたのが、初心者と経験者の壁のなさです。初心者も積極的にバトルに出ていて、成長できる環境をフルに活用している。初心者は、経験者がうまいからと言ってそれを僻むのではなく、前向きにこの環境を捉えて技術を享受していて、経験者も初心者に教える中で技術を整理していって確固たるものとしている。経験者と初心者が敵対し合うのではなく、「全員の成長」と「自分の成長」が相互にポジティブなフィードバックを与えています。

今回のショーの時点でLevel2まで行ってそうですね。ただ、この先、2年生、3年生、4年生になっても「サークル全体の進化」×「個々人の進化」を実現させるためには、Level3に到達する必要があると思います。

これからのesの進化が楽しみで仕方がありません。

今の11期のうち、直接会ったことのあるメンバーはごく少数ですが、めちゃめちゃすごいなと思いました。そして、このショーが作られるような文化を作り上げ続けてきた8,9,10期もマジですげーなと思いました。あ、あと6期のカズと7期の数名。笑。

さて

Level3の次は、心の中にLevel4のビジョンがあるのですが、こちらはまだ心に秘めておきます。

そいじゃ、スノボ楽しんできます!

※8,9,10,11期の方のFacebook申請、積極的に受け付け中です。とりあえず申請してつながりましょ。笑

One clap, two clap, three clap, forty?

By clapping more or less, you can signal to us which stories really stand out.