ALIS: β版とその先のお話

みなさんこんにちは。ALISファウンダー・CTOの石井です。
このところALISの開発にかかりきりでご無沙汰しております。今日は開発チームを代表してβ版のリリースとその先のお話を書かせてもらいます。

盛り上げていただいている

さて。ALISのβ版ローンチが間近に迫っています。
TwitterやブログやDiscord等などでALISについて発言してくれる方も増えており、イラストやらマンガやらも作って頂き大いに盛り上げてもらい本当にありがとうございます! こんなに嬉しいことはない。

でもβ版ALISの機能や仕組み、報酬ロジックなどについていろいろ議論してもらっているのを拝見し、おや…と感じることがありました。

みなさん、もしかして新しくキラキラして尖ったイケてる作り込まれた美しく高品質で打てば響く最高のサービスがこの4月まさにローンチされようとしている。
よもやそう思っていませんか?

まずはその幻想をぶち壊す

いいですか。いつまでも学生気分でいてもらっては困ると。新卒の社会人たちは今まさにそう言われている時期なんですよ。4月といえばね。

私はシステム屋として皆様に対して、深い感謝の気持ちとともにこう思っています。我々のバグ潰しに付き合ってくれるなんてなんと寛大な人たちだろう、と。

日夜開発にいそしみコミュニティの皆様が開発に参加できる本当に最小限度の実装を行い「それ必須でしょ常考」という機能すらけっこう実装されてない全くのベータ・オブ・ザ・ベータ版システムであるにも関わらず付き合ってくださる方がいらっしゃる幸運。本当にありがたいと。そう思っています。

喜びのうちにCMO水澤に聞きました。

「それで、何人くらいβに参加を?」
「最大5000人ですね」
「5000人」
「枠が少なすぎて使えない人が出たら残念だなーっと。たぶんそんなに集まらないので」
「5000人が使う」
「大々的にイベントもやろうと思うんです」
「イベントもやる」

いいですか。みなさん。彼は人を乗せるのがうまいんです。実にうまい。乗せられてはいけません。

彼に乗せられて、イケてる新規サービスの初期ユーザーのつもりでいてもらっては困るんです。
みなさんは、作って出しの、まだまだぜんぜん未完成の、バグ満載の、ブロックチェーン、トークン、そんなぁゃtぃ要素をぶち込んだ、野となるか山となるか、進む先は光か闇か、そんなさっぱり展開の読めない暗中模索なサービスの最初の被験者なのですよ!

ここはひとつ、俺の屍を越えてゆけと。みなさまにはそういう心構えでいていただきたい。事実β版はみなさんに突っ込んでもらえる要素満載でお送りする予定です。バグ、足りなすぎる機能、崩れたレイアウト、そんなんばっかりです。みなさん。いいですか。β版とはそういうものです!

このタイミングで出す意味

ひどい出来だ! β版で最初そう評価する方もいるかもしれません。しかし我々はむしろ自信満々にこう断言します。この最低限の状態で出すことには重大な価値があると。
みなさんが触れる最低限の状態になったらプロダクトを出す。我々はこれを強く誇りに思っています。

なぜでしょうか? これはICO開始前からファウンダー陣で話していた我々の開発スタンスです。端的に言えばこういうことです。

このプロジェクトはコミュニティのものである。

出せるなら即座に出してコミュニティの意見を聞くのです。
我々が独断で、1年半かけて独りよがりな機能を実装してパーフェクトな状態で出す。これのどこが面白いでしょう?

数あるICOプロジェクトが1年経っても何も出さない状況があれど、我々がそれに倣うつもりは毛頭ありません。だから半年で出すのです。
完成度が低くてもみなさまにお見せするのです。堂々と。

叩き台はできました。ここから一緒にALISを作ってゆきましょうよ、と。

それが我々の意思表明であり、それが我々のやりたいことです。

β版ローンチ以降の動き

もちろん中途半端なプロダクトをリリースしてはい終わり、という事は絶対に致しません。世界はそれを詐欺と呼ぶのです。

ではどうするか。β版リリース後、我々は迅速かつ継続的に開発とリリースを行います。2週間に1度か、1週間に1度か。あるいは数日に1度、1日に1度という局面もあるかもしれません。バグつぶし、改善、機能追加、そういった小さなリリースを仮説検証・ユーザからのフィードバックドリブンで極めて頻繁に行ってゆきます。

これはリーン開発、システム用語で言えばアジャイル開発、スクラム、そういった領域で行われる開発手法です。そこにみなさんとのコミュニケーションが深く関わってきます。みなさんと共創すること。そこに我々はワクワクしているのです。

ALISは俺が作った

まあALISは俺が作ったようなもんだよ実際、と。
無事にβ版を追えて正式ローンチにこぎつけた暁には、みなさんにはそう言ってもらいたい。実際そう思っています。大丈夫です。遠慮は不要です。β版に参加してもらった暁にはその分きっと貢献していただくことになります。安心してください。そんな状態で遠慮なく出すつもりです。気にしないでください。

よくある質問

せっかくこの記事を書くので、ここでよくいただく質問にお答えしましょう。

で、ホワイトペーパーに書かれた機能はできたの?

一つずつご説明します。

トークン保持者へのボーナス

こちら未実装です。端的に言うと今実装しても無意味だからです。

理由は明確で、β版開始時はトークンの入出金ができない仕様だからです。なぜか? 詳細をご説明します。

トークンの入出金

上記のとおり、β版開始からしばらくはALISトークンの入出金はできません。(ご安心ください。近々で実装する予定です)

これはユーザの資産を守るため、β版開始時には必須の施策です。

さきほど、たぶんバグとかあるよ、とお伝えしました。しかしトークン(=金銭に準じるもの)に関する機能はパーフェクト以外の品質はあり得ません。完璧な状態で出すか、あるいは出さないか。これ以外の選択肢は無いのです。そして私はβ版公開時点では出さないことを意思決定しました。限られた時間で担保できる品質に懸念が残るためです。

またβ版開始時は、想定外の挙動やバグの可能性があります。それがトークン周りの機能に影響するかもしれません。もしトークン流出やユーザ資産の毀損が発生した場合、それはプロジェクトとしての死を意味する。その点を熟慮しての対応となります。

トークンホルダーやユーザの中には、この施策に異論がある方は多いと思います。しかしことユーザの資産に関する機能において、私は中途半端なシステムを絶対に提供できません。誰がなんと言おうとです。極めて高い水準で品質を担保できなければ出さない。その意思決定が私の仕事です。

トークンの使用価値

じゃあALISトークンの用途は何なのか。ALISのトークンは無価値? 往々にしてそう仰られる方がいます。ごもっとも。わかります。極めて重要です。

もちろん我々もそれを充分すぎるほど認識しております。喧々囂々、ありとあらゆる議論をし縦横無尽に思考を巡らせ施策を打っております。今回その一部、ある程度の確度を持つ方向性について、4/23(月)のイベントでCEO安が皆様にお伝えする予定ですので今しばらくお待ち下さい。

技術観点の補足

以下技術観点の補足です。
ALISではEthereumのPoAプライベートチェーンを使っています。Ethereumのスケーリング問題に対処するためです。

Decentralized。わかります。私もDecentralized信奉者の一人です。しかし現状Ethereumで我々のシステムをメインネット一本で担うのは難しい。どこかでみなさんに知見を共有できればと思います。

おそらくEthereumのスケーリング問題の解決にはあと1年〜2年はかかるでしょう。そうなればプライベートチェーンは捨ててメインネットに集約をと考えています。その頃には世の中の風潮も周辺技術もリテラシーも向上し、秘密鍵の管理手法も洗練されていることでしょう。私はそれ楽しみにしています。

信頼性可視化ロジック

こちらはまだまだミニマムの実装です。そしてβ版を通して検証してゆくこととなります。

ALISにいきなり信頼できる記事が並ぶなどとはゆめゆめ思わないでください! スキャム、煽り、盲信、pubm&dump、そんなゴミのような記事があふれる可能性すらあります。最初は。

だがそれでも見限らずにいただければ幸いです。我々はホワイトペーパーに記載のロジックをベースにしつつ1週間に1度などの高頻度でロジックを変え、ありとあらゆる打ち手を検証してゆきます。そこにみなさまのご協力が得られれば嬉しいです。というかみなさまがいなければ何もできません。助けてください。ありがとうございます。心から感謝いたします!


以上、開発チームの視点から語らせていただきました。
いろいろお伝えしましたが最後に一つ。我々開発チームはあまり表に立つことはありませんが、今までも今も、そしてこれからもただ淡々と努力と改善を続けてゆきます。そして、我々はプロダクトでみなさまとコミュニケーションいたします。新しいコンセプトのメディアを作り上げるプロセス。それをβ版公開後もみなさまとご一緒できれば幸いです。

すっかり春ですね。プロダクトに何かいちゃもんがあればこの人が責任者です