NFL史上最高のTEは誰?

ランキング付けが大好きなNFLは、歴代TEのTop 10を発表。
 その他のポジションなら、順当な結果に落ち着くだろう。
 しかし、TEほど評価が別れるポジションはない。

ランキングには、レシービングでその名を轟かすプレイヤーがずらりと並び、そういうものかと納得はする。
 しかし、俺が推してるあのプレイヤーがいない、いやいやそれをいうならあいつがいないとアチコチで異論が起きそうなランキングだ。
 それは、QBやRBなどとは違うTEというポジション特有の地味さによるものだ。
 いまでこそTEは頑健なWRとして、ワイドアウトにセットしたりバックフィールドにアラインしたり、重宝がられているけれど、その活用法が見出せない時期には、危うく絶滅しそうになった。
 その前には、柔らかな手を持ったOLとして存在し、オフタックルオープンのランプレイのキーブロッカーを本業に、たまに臨時ボーナスのパスを受け取っていた。
 今のように、当たり前にパスが飛んでくる時代とは違い、その時代は、そうそうとんでくることはなかった。
 しかし、手詰まりで困りに困った時に、TEにパスを投じる。
 普段、黙々とブロックしている男がいぶし銀のキャッチを見せ、それに応える。
 決してキャッチ数は多くなく、ましてヤード数も誇るほどには稼いでいない。
 しかし、その困った状況を打開してくれた男たちの印象は鮮烈だ。
 だから、みな応援するチームの、応援していた時期の、頼りになる男たちの記憶は消えない。
 このランキングには、決して出てこないマイフェバリットTEが、それぞれにいるはずだ。
 さらに言えば、ジョー・ギブスの黄金期にレッドスキンズの2TE システムを支えながら、自らはほとんどパスキャッチすることのなかったドン・ウォーレンのようなプレイヤーをどう評価するのか?
 スタッツで評価するのなら、彼は存在していないも同然なのだが…

ジョン・マッケイとマイク・ディトカ

このTop 10で、そのプレイぶりに驚いたのがこの二人。
 ジョン・マッケイとマイク・ディトカだ。

サイドラインのマイク・ディトカは恐ろしかった。
 こんなHCのもとで、軽率なミスでも犯したら、命をとられるんじゃないかという雰囲気を醸し出していた。
 しかし、現役での彼のプレイぶりをみれば、所詮HC時代は動物園の熊に過ぎなかったということがよくわかる。
 どんなに吠えようと、それは檻の中。
 直接、被害にあうものはいない。
 しかし、プレイヤーとなれば話は違う。
 文字通りフィールドに放たれた熊は、その野生を存分に発揮する。
 素手で熊狩りに向かってしまった愚かなディフェンダーたちは、文字通りなぎ倒されていく。

そしてそれを上回る凶暴性を発揮しているのがジョン・マッケイだ。
 ディフェンダーは、彼にタックルにいったのではない。
 事故に巻き込まれたのだ。
 そしてディフェンダーたちの呼称は選手ではない。
 ただの被害者だ。
 なぎ倒すという言葉を検索にかければ、必ずこの動画がヒットするだろう。
 それほど一方的にボールを進めていく。
 きっと森の奥で神様に命を吹き込まれた巨木の妖精なのだろう。
 そうでなければ、同じ人間同士で、同じリーグの選手同士で、これほど圧倒的な力の差はつかないだろう。
 華麗さとは程遠い、野性味溢れるという表現ではとても足りない、この荒々しさ。
 TEの活用法が進んだ現在、もし彼がいたらどんなプレイを見せてくれただろうか。
 ワイドアウトにセットさせて、ヒッチパスを投げ続ければ、ワンマンスクリーンで果てしなくドライブし続けられそうだ。
 初めて見ることができた彼のプレイは衝撃的で、史上最高に推したくなる。
 まあ、マイフェイバリットは、他にいるけれど…

皆さんのマイフェイバリットTEは、このランキングに入っていただろうか?

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Originally published at COCOLO CHRONICLE.

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