世界一周旅行記:ヨーロッパ前編
ギリシャ
欧州一カ国目として、イスタンブールからギリシャのアテネに入りました。ちょうど財政緊縮策の是非を国民投票をしている時期で、街の至るところに “NAI”(賛成)“OXI”(反対)と書かれた旗や落書きがあったのが印象的でした。経済危機にある国なので、確かによく見ると失業者やシャッターが閉まっている店が多かったりするのですが、普通に観光する分には全く問題なかったです。
ギリシャでは、サントリーニ島、ザキントス島の2つの島に行きました。どちらの島も非常に綺麗でお勧めです。ザキントス島にはナヴァイオビーチという崖に囲まれた有名なビーチがあるのですが、圧巻です。今回の旅の中で暫定ベスト。ジブリ映画「紅の豚」に出てくるポルコの隠れ家のモデルとなった場所だそうです。
あと、日本でオリンピックのことが非常に話題になっていた時期だったので、発祥の地オリンピアなど、オリンピックゆかりの地を探訪してきました。それについては別エントリにまとめてあります。
フランス
多くの人が勧めていたので、当初ギリシャからクロアチアに行ってからフランスに行こうと思ったのですが、ギリシャが思いのほか気に入って長居してしまったので、一気にパリへと飛びました。ツール・ド・フランス 2015 の最終日を見に行きたかったのです。
ツール・ド・フランスは、毎年フランスで行われる世界最大の自転車レース。23日間に渡るレースの最終ステージは、パリのシャンゼリゼ通りを走るコースになるのが恒例なのです。間近を駆け抜ける自転車集団は迫力がありました。
自転車といえば、パリ市内には Velib という世界最大のシェアサイクルサービスがあって、非常に便利です。街の至る所に Velib ステーションがあって、どこでも借りられて、どこでも乗り捨てられます。パリでは電車もバスも使わず、ずっと Verib で街中を回っていました。
スイス
次に大自然を堪能しようとスイスに向かいました。パリから高速鉄道 (TGV) でジュネーブに入り、レマン湖の畔のモントルーに一泊し、霊峰マッターホルンを見ようとツェルマットへと向かいました。
マッターホルンは日本人に人気だからか、ツェルマットではこれまでの旅の中で一番の日本人率でした。ツェルマットの町からは、ゴンドラに乗ってマッターホルンを間近に望めるところまで登ることができます。下山はキックバイクに乗って駆け下りました。結構楽しいですよ。
イタリア
更にツェルマットから電車でイタリア・ミラノを経由して、ローマまで向かいました。短時間で駆け抜けた感じなので、街中をブラブラ歩いたくらいですが、旅の途中『ローマ人の物語』を読んでいたので、あぁここがローマかぁと感慨深かったですね。
映画『ローマの休日』も観たことがなかったので、こっちに来てから iTunes でダウンロードして観てました。髪も伸びてきたので、オードリーヘップバーンに倣って、ローマで初散髪も。
マルタ
移動に次ぐ移動で流石に疲れてきたので、ローマから地中海に浮かぶ小国マルタに飛び、3週間ほど語学学校に滞在しました。学校は空きがあったのですが、急遽決めたことに加え8月というハイシーズンだったので、寮が空いておらず、Airbnb でどうにか個人宅を見つけて滞在しました。
マルタの語学学校は日本人などのアジア系は非常に少なく、ドイツ人など、ヨーロッパから来た人が大半です。マルタ自体、綺麗な観光地なので、半分観光しにやって来ている生徒さんが多かったですね。コミノ島のブルーラグーンなど、とても綺麗でした。
振り返ると、アジアから欧州に入って、まず困ったのが物価が跳ね上がったことでした。インドで 10円単位で値切っていたのは一体なんだったのか…となります。とはいえ、まだ南欧は安い方で、この後の北欧編では、更に高い物価に苦しむことになります。
あとは、国から国への移動が本当に簡単なこと。ヨーロッパ内ではシェンゲン協定で、国境検査が必要ありません。隣の県に行く感じで各国渡り歩けるのはいいですね。
つづく。