共創を指向しシステムを創ることの実践に関する本日の雑感

当方が経営するチームシロッコ社。ぱっと見、何をやってるかわからないと良く言われるのですが、美味しい台湾茶の販売、その活動を通じて蓄積されるコンシューマ消費の旬なノウハウと元金融系システム屋な勤め人の経験を最大限に活かした迅速で安全なシステム開発のご支援を、事業の二本軸として日々頑張っております。

後者のシステム開発では、クラウドを利用した小回りの効く金融サイドクオリティの業務システム開発を法人向けに提供させてるのですが、そのお客さんと、来年1~3月の開発計画MTGをやってきました、と。

そのメモというか、記録というか。雑感日記です。

楽しいアイデアを自分たちで実現していきたいっていう想いと、自分たちこそが自社のビジネスを守り創り上げているんだ、っていう強い自信、そして、自分たちだけでは出来ないことの領域はこれだ、っていう認識を同時に持ち合わせておられる方々なのですが、やはりその手の方々とのMTGは楽しいんですよね。

あまりの直近リリースな相談を聞いて思わず「近っ」と言葉にしても、むしろ、ではこうやって作ろう、これならいける、と話題が前に倒れていく感じがすぐに飛び出てくるといいますか。相当に配慮して頂いた上での相談なので、いわゆる「発注元の横柄な態度」からは、もっとも遠い短期決戦ですね(?

当社は全般的にお客さんに恵まれてるのですが、そのなかでも業務アイデアがとてもぐぃぐぃとくる会社さんだと、当社側はむしろ、金融経験を活かした上での専門領域の知識・実装力の発揮に特化することで、キレイな分業が成立します。

共創っていうほどに共創してないんですが、まぁでもこれも、広義の共創だと思います。

「そのアイデアをこの期間で実現するなら、この作りにしますが、これは安全だとはいえ暫定なので、先々これを直していきましょう」

「こちらを優先することで、こういう今どきな機能まで発展することが出来ます。その動きをみてからとして、これを後回しにしましょう」

そんな開発バックログの調整・整理を中心に、その会社が目指してる未来のサービス像を共有しながらのディスカッションもある場です。

そんなディスカッションベースの場で共有されたアイデア・業務の有り様をたたき台に、向こう3ヶ月を目処に、順次コードを生み出しながら、既存の実装とすり合わせ改良しつつ創り上げていきます。

当社が絡む案件の場合、業務仕様側でさえも随時調整し更新していくことが殆どです。

画面の要素が法務都合で変わったり、入力フォームの必須判定が連携システムの都合で変更に、打ち出しの都合で値の拾い方を変えたい、リリース直前でのそんな仕様変更、よくありますよね。

当社の場合、顧客の業務にあわせた「変わりそうな部分」を、当初からほどほどに想定した上で開発しますので、出来る限り変えられるものは変えます。

申し訳無さそうに「すいません今更ここ変えたいんですがどうですか?」と相談されることもありますが、快く返信します。「そこは変えやすいように作ってあるので大丈夫ですよ」

この「安心」を、当社のシステム開発では、売りの軸足にしようと奮闘してます。

結果的に、ザ「受託開発での工数を想定した積み上げ算な見積もり」には、あまり意味がありませんので、そのようなご依頼はお断りしています。概要設計・見積・詳細設計・開発・納品・検収 なフローをトレースする「ザ・受託開発」を、当社は好みません。好まないといいますか、当社は小さい組織ですので、その見積もり失敗が原因で容易に会社がコケてしまい、それは先方にもご迷惑をおかけしてしまいます。

そしてなによりも、新しいことを実現しようと自分たちが奮闘されてる会社さんは皆一様に、新しいものを作ろうとしてる開発で、アイデア時点で出せる見積もりは大概で雑な、もっとはっきり言って「意味がない=実効性がない」ものであることを知っています

ですので、実現可能な方法を提示し、実際に形にすることが当社側の専門性の発揮として、明確な期待につながっていきます。

契約自由の原則が大好きな当社ですので、その開発に掛かる関係性の構築の意味では(言い換えれば、そのIT開発の実践は)「なんちゃって」アジャイルになっています。

スクラムマスターもいませんし、リリースサイクルには幅があり、1日以内のこともあれば1ヶ月のこともあります。単体テストも意図的に業務的に臭い部分に絞るのでコードカバー率でいえば低いものです。

それでも、成立してます。

実際にモノは出来上がり、運用が開始され、世界に向けてそのポートを開いていきます。

常に何かしらのエンハンスが待機し、技術的な負債の解消は日々実践され、業務機能の継続的な開発が行われていきます。

ノリの「なんちゃって」アジャイルでも、飛び抜けてしまえば、亜種だろうが、超絶アジャイルの実践にはなります。それは結果として、新たな価値を生み出します。実際に、生み出してます。

他の組織では再現が出来ないだろう開発プロセス論には意味がないのでしょうけれども、でも今のお客さんと当社のメンバーであれば、それは継続的な価値生成の再現が出来ているわけで、我々にとっては、それはとても有効なメソッドとして、自信に繋がっています。

「楽しいなぁ、システム開発って」

と今回も思ったのでした。(オチはないです)

President of team Sirocco, LLC / Financal Technology を中心に、技術界隈を実務もやりつつ見続けてます。