木と熊と鉄道と金の採鉱と。過去・現在・未来に光を当てるシッスン美術館 at カリフォルニア州の聖なるシャスタ

先日から諸用でネバダ州とカリフォルニア州に来ています。今回はカリフォルニアのシャスタ市にひっそりと佇む、シッスン美術館 (Sisson Museum) をご紹介。

この美術館はもともとトラウト(サケとかマスとか)の養殖場をシャスタに作ったジャスティン・シッスン (Justin Sisson) さんによって1983年に開館され、ボランティアや運営側によるサポートで成り立っています。

掲げるミッションは「シャスタ地方の過去・現在・未来に光を当てる」こと。そのフレーズの通り、館内の常設展ではシャスタに根付いたネイティブアメリカンが槍に使った黒曜石から、金の採掘やマスの養殖で栄えた現在の様子まで、様々な角度から紹介されています。また、企画展エリアでは未来を担う子どもたちが楽しめるような展示が。

シッスンさんの肖像画

土地柄なのか驚くのがこの開館日時。月曜日から金曜日の午後1時から午後4時までしか開いていません。理想的な営業環境です。

しっかりと看板にも明記してあります。さらに入場料もドネーション制で、最低1ドルはください、と手書きで書かれていました。気合の5ドルを寄付致しました。

館内にでは、少し妖精のような、オリビア・ニュートンジョンのような雰囲気のボランティアスタッフさんが簡単な紹介をしてくれます。

シッスンさんのマスも迎えてくれマス。

シャスタの歴史を一望

ネイティブアメリカンが使用した石臼から、

現在に至る街の歴史まで。

マウントシャスタはどのように栄えてきたのか、ビジネス、スポーツ、アートと多様な角度からシャスタを捉え、来場者の心に残るように設営されております。

カリフォルニア州とオレゴン州の州境に位置するシャスタを含めたシスキユー郡では、金やクォーツの採掘によって、人々は生計を立てました。

その一方アメリカの乾燥した西海岸では、深刻な天災として火災があります。昔からまちを守る消防士団はとても重要な大事な役目を担っています。下の写真をみていただくと、「あ、これは燃えるわね」と一目瞭然ですが、木自体が燃えやすいのです。生活者にとって山火事は深刻です。

これはシャスタのパンサーメドウズという山の高地にて撮影。この乾燥した雰囲気、伝わるでしょうか。ちなみにネバダ州も含めて3200メートルを超える高地には、僅かな水分で生き続けるブリッスルコーンパインという樹齢4000ー5000年以上のマツの森が広がっています。

日本では屋久島の縄文杉が樹齢7000年といわれていますが、これはあくまで推定年齢。一方ブリッスルコーンパインは、この樹木の調査に一生を捧げた研究者が放射線炭素測定法等を駆使してかなり正確な樹齢が確認されている為、世界的にも最古の木々だと言われています。

火事で引火して湖に飛び込む熊

実は数千年の樹齢に達した樹木は、幹や根の形成層以外はほぼ死んでいます。そしてこの死んだ組織が木を支えなければ、木は成長をすることができません。この地の乾燥した気候のおかげで、木の死んだ組織が腐らずに長く存在するため、マツが長生きできるのです。人間の腸の中でも、例えば乳酸菌にはいわゆる「死菌」といわれる菌が多くあり、それが私達の健康を支えているのと同じですね。プラトン、デモクリストス、フェヒナー、ダーウィンなど多くの哲学者や科学者が、植物には知性があると主張し、さらには植物は「逆立ちした人間」であるとする研究者もいたほどで、人と植物の相似性は興味深いものがあります。自然に一切無駄はないのですね。

ちょっと横道にそれましたが、美術館にいくとこの様にして知識を横割りに繋げて楽しむことができますよね。これもアートの楽しみだなと私は思います。

荘厳な景色の写真展を見て聖なる気分を楽しんでいると、その横に楽しげなコーナーを発見してしまいました。

これは、まさかのコスプレコーナーです。。

ああ、やっぱり着て撮影までしてしまいました・・・・。

こういった美術館にはお約束の蝋人形がいて、私の足取りも軽快になります。これはトラックのメンテナンスをするためのトロッコ。

友人曰く、この涙袋がまるでシャスタの山のごとし盛り上がり! 長年の炭鉱生活を説明するのに、言葉は要らねぇのです。今夜もテキーラあおって寝るぞぉ!ひっく~!といきごむ私の後ろから、別の視線を感じて振り返ると。

労働者階級を横目に、まったく涙袋がない、ものすごいイケメン車掌さんが駅で私を待っていました。

運転席まで見せてくれました。これはテンションがあがります。

世界七大聖山と呼ばれるシャスタ山の模型。大柄な夫婦がいてあまり大きく見えませんが、標高4300メートルを超える大きな山です。(富士山は約3700メートル。それよりも高いわけです。)

女の子が喜びそうな、ドールハウスもありました。リカちゃんとか、シルバニアファミリーで遊んだなあ。

幼馴染のトムとデートしにいくジェニファーちゃん。という感じです。

さて、美術館の楽しみの一つであるお土産コーナーへ。

真剣に購入を考えたTシャツ。

お土産に最適なご当地石鹸。よく見ないとわかりませんが、色々な列車と熊の石鹸です。

かわいい、、ね。

どのような基準でお土産物の仕入れをしているのかはわかりませんが、ジャンピングスパイダーとか、心踊ります。

来場者は私達だけではないかと予想したものの、以外と親子連れも訪れていました。いたるところにおもちゃがあるので、暇することがありませんね!

What is your favorite part of the museum?
あなたがこの美術館で気に入ったのはどんなもの?
The train
電車

是非この空白だらけの白板を埋めに行こう!

シャスタ シッスンミュージアム
http://mtshastamuseum.com/

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Originally published at www.amepuru.com on September 21, 2016.