「Carpool Karaoke」で家にいながらドライブ気分

車に乗っているときに、好きな音楽をかけて周りを気にせず大声で歌うのって何であんなに気持ちいいんですかね。カラオケよりも開放感があって、時々歌マネしながら結構疲れている自分に気づいて苦笑したりします。
Capool Karaokeを見てると、人がそうしてる様子を見るのも結構楽しいことがわかりました。

Carpool Karaokeは、アメリカのテレビ局CBSの番組「The Late Late Show with James Corden」のコーナーで、司会者のJames Cordenは有名アーティストを乗せて車を運転しながら、その人の曲やその人にまつわる曲を一緒に車内で歌うというもの。
James Cordenとは

The Late Late Show自体は1995年にはじまって、これまで3人の司会者が同じタイトルで番組を引き継いできました。そして、現在の司会者であるJames Cordenは4人目にあたります。
James Cordenは、イギリス出身の俳優、コメディアン、歌手、作家、プロデューサー、テレビ番組司会者で、テレビ番組の出演・制作の他、映画に出演したり、CDまで出していたりします。
下で紹介しているビデオからもわかるかと思いますが、確かに歌うまい。そして、アメリカで大人気の番組の司会を、イギリス人に任せたという事実からも、彼がエンターテイナーとして高く評価されていることが分かります。
番組内には、Take a breakやCelebrity Noses等その他にも面白いコーナーがあるんですが、どれを見ても彼のものすごい「いいヤツ感」があふれています。
Carpool Karaokeの様子
日本でも大人気のAdele。この回はロンドンで撮影されているようで、同じ国出身の二人の様子も微笑ましいです。
インタビュー/トーク+歌という、まぁ歌番組であればよくある構成ですが、新しいアルバムを発売するからとか、これからツアーをするからとかという商売っ気がなく、友だちが車でどこかに向かいながら、歌をうたっているという雰囲気が上手く出ています。
そして、アーティスト側もリラックスしていて、プライベートな話も多くでてきます。Adeleであれば、レストランで酔っ払ったときの話とか、昔からSpice Girlsが好きでとか、実は時々ラップするとか、それに合わせて他のアーティストの歌を歌ったりと楽しそう。
また、恐らく車載カメラ+マイクという機材で撮影が行われているため、音をテレビ用に綺麗に編集することができないと思うのですが、歌手ってホントうまいんだなという当たり前のこと再認識できます。
僕のお気に入りは、このStevie Wonderの回。Stevieが車を運転しようとする、小話からスタートして、SuperstitionやYou Can Feel It All Overなどの代表曲を二人で歌っています。
Stevie Wonderが常に楽しそうなのがとても印象的で、この人は本当に音楽・歌うということが好きなんだな、というのが良くみてとれます。
また、Stevie Wonderはすごくストイックな人というイメージを勝手に持っていたのですが、彼のふざけ具合+いい人具合で更に好きになりました。イギリス人のアクセントの真似をしたり、いきなりフェイスタイムして、Jamesが本物か確認したり、Jamseがハーモニカーを習おうとするのを断固拒否したりと、全くこれまで知らなかったStevie Wonderの一面を見ることができます。
そしてコーナーの途中で、ホストのJamesがStevie Wonderファンである自分の奥さんに電話をして欲しいと切り出します(開始4:00くらい)。快く引き受けたStevie Wonderは、冒頭からイギリスアクセントでボケながらも、I Just Called to Say I Love Youに乗せて、Jamesの奥さんへの愛を伝言するという、なんともにくい演出。Jamesの涙目の顔も相まって、初めて見たときはちょっとくるものがありました。
見せ方の重要性
この番組とは全く関係ないんですが、やはり車の中で歌うのが楽しいという感覚は誰でも持っているようで、下記のオススメのビデオのように、実はYouTube上には車内で歌っている様子を公開している人がいます。(しかもCarpool Karaokeがテレビで放映されるずっと前に)
車窓から覗くことができる外の景色や、皆知ってる車内で歌うときの気持ちよさ、肩のちからの抜けたリラックスした雰囲気。曲のジャンルは選ぶかもしれませんが、音楽を「見せる」ひとつの形として、魅力的な要素がつまっています。
以前Instagram上で話題になった、カメラマンとモデルのカップルが様々な旅行先でとった「Follow Me to」シリーズも、まさに(構図を含めて)見せ方で人の心を掴んだ例です。
#followmeto Marrakech with @natalyosmann and @INCinternationalConcepts. #FollowINC
A photo posted by Murad Osmann (@muradosmann) on Apr 29, 2016 at 12:53pm PDT
車内で歌う様子であれば、歌手と歌、Follow me toシリーズであれば、その街の様子とモデルというように主題はもちろんあるのですが、見せ方でそこから伝わってくる雰囲気や、見た人が思い浮かべる前後のストーリーというのは全く変わってきます。
ものがよければ売れる/人気がでる!っていうのは、これだけ色んな情報が溢れる中では、もはや機能しなくなっています。マーケターという職業があるのは何故かと考えれば、それだけじゃ足りないのも頷けますよね。
魅力的なストーリーに乗せて、しかるべきオーディエンスに伝えてこそ、いいモノの真価が発揮されるんでしょうね。
Originally published at Nail Your Inner Game.