ブランドの作り方

10年以上前からの友人でもあり、尊敬する経営者のプロキシミテの創設者 浜野英明さんと昨日、お会いした時に聞いたお話です。(以下、個人的な感情を省く為、浜野社長と敬称をつけさせていただきます)

浜野社長は、モロッコのルームシューズであるバブーシュをオリジナルブランドとして現地で加工し、直輸入で日本で販売を始めた事業家の方です。

そして、15年間の苦節を経てついに個人から組織へと転換する時期を迎えた。このプロキシミテのブランドは既に日本国内でも認知度が上がり、大手百貨店やメディアなどでもとりあげられて一つのブランドという地位を既に築きあげてきた。売り場でも一流ブランドのシャネルやプラダなど名だたるブランドと同じフロアで販売されている唯一の日本ブランドである。にも関わらず、浜野社長はこの15年という長い期間を従業員は雇わずに自分一人で独自のブランドを作って育ててきました。その理由には、自分の商品への熱い情熱とひたむきな愛情があったからこそだということが改めて感じ取れた。

一代で、しかも全く知られてもいないものを、誰もが知るようになる 「ブランド」を作るためには様々なステップがある。

どういうものを売っていくか、どんな形やデザインにするか、値段はどうするか、誰に売っていくか、など。

しかし浜野社長から聞いたことはブランドを作る為に最も重要なのは、その商品の裏にあるストーリーこそが最も重要な部分であるということが胸に深く刻まれた。

表面的に何かを作ることは誰でもができる。しかし、その商品を作ってきた背景には様々な人の関わりや涙、笑顔、悲しみもあり、そしてそうした人と物との交差した証が「価値」となる。実際に浜野社長が生み出したプロキシミテというブランドは、商品を作り始めたきっかけでもある当時26歳の最愛なる人にあげたいという情熱を持ったまま何も変わっていないと言っていた。それから15年の歳月を経過しても、時代に流されずに商品はその時間のまま年老いていない。まさにこれこそがプロキシミテなんだと。

これは当人が生きているうちなら自分自身で伝えることができるが、その人がいなくなってしまった後には誰かが伝えるということでしか、そのストーリーは伝わらない。そしてそのストーリーも正しい内容が伝わらなければ本当の価値は伝わらない。そんなことを聞いているうちに、0から1を作ることが最も難しくもあり、それ自体を作りさらに育てあげていけるという人はとてもすごいことだということに気づかされた。

その為には人の困りごとの解決をしていき、誰もが幸せになれるようにお金というツールを通してそのものの「価値」を生み出さなければならない。そうした使命感と責任がブランドにはあるのだということを強く感じた。

おそらく浜野社長とこうしてゆっくりと語れる時間は今後ないかもしれない。それだけ今回の話の深さは強く感じることとなった。宇都宮の地にある事務所ももうすぐ移転となり、その事務所の存在を唯一、創業者以外で目撃することが出来た証人として歴史的な画像をこちらに残しておこうと思う。そして今後、そのようなブランドを生み出せる会社を日本の国からももっと輩出できるよう、こうしたストーリーは語り継いでいきたいと思う。

プロキシミテURL:

http://www.proximite.jp/

One clap, two clap, three clap, forty?

By clapping more or less, you can signal to us which stories really stand out.