「ジョン・ウィック」見た人のためのレビュー(3)「OH!デイジー!」

「たかが犬ごときで!」と、その復讐理由をなじられるジョン・ウィック。
 しかし、その愛犬デイジーには、亡き妻から贈られたという理由以外に、なんとも言えない可愛さがある。
 
 この作品において愛犬デイジーの存在は間違いなく重要だ。
 それは、亡き妻が最後に残した希望だから…
 そしてそれを奪われたことが、彼をジョン・ウィックにカムバックさせる直接的な引き金になる。

目を覚ました彼の横に横たわっていたのは、冷たくなった愛犬デイジー。
 それは、彼がジョン・ウィックをやめることにした最大の理由である亡き妻からの最後の贈り物だった。
 病気で余命いくばくもないと自覚した彼女は、これからの、残された夫の希望となるべく最後に愛犬を贈っていたのだ。ジョン・ウィックでもなくなり、彼女の夫でもなくなった男に残された、このセカイと彼をつなぎとめる唯一の希望は、もう冷たくなってしまった。

「ジョン・ウィック」見た人のためのレビュー(1)「犬と彼女と最後の希望」 | COCOLO CHRONICLE

Daisy from John WickDaisy, played by the beagle Andy, is quite literally the propulsive emotional force for this Keanu Reeves action film. Reeves plays the title character, a once-unstoppable hit man who has retired to quiet married life. Illness takes his wife, and Wick is lost.

Best Animal Performances of 2014: A Year Of Cats, Dogs and Apes

そして、この重要な役どころを彼女は見事に演じきっている。
 なにしろカワイイ!
 物語の位置付けをすっ飛ばして、ただいるだけでカワイイ!
 これなら、冷めきった夫婦関係の相手から贈られたものであったとしても、道端で拾ったもであったとしても、十分に復讐の動機になる。

甘えたいのをじっと我慢して、許されれば爆発的に甘えだす。
 もしデイジーとの生活を長く続けられたなら、彼は本当に生活というやつを取り戻すことができたのかもしれない。

だから、ロシアンマフィアのボスが「たかが犬ごときで!」となじるとき、思わずこちらが反発してしまうのだ。
 「おまえ!あのかわいいデイジーを見たことないだろ!」と。

さて、彼女に比べれば、ラストで安楽死から救われたあの犬は、ずいぶん見劣りするところ。
 しかし、チャプター2ではしっかりとジョン・ウィックと生活を営んでいるようだ。
 デイジーのように可愛さを発揮してくれるのか、あるいは違う味わいを醸し出してくれるのか、期待して待つことにしよう。

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