ファッション業界を変えゆくソーシャルメディア

BurberryはBeckham夫妻の16歳の息子であるBrooklyn Beckhamを最新フレグランスの広告カメラマンとして選んだ。

このニュースは、Burberryが実力でなくセレブリティの子供だから彼を選んだとして多くの批判を生んだ。
しかし、BurberryによるとBrooklynが選ばれたのは彼が590万人のInstagramフォロワーを持つからだという。

この事からも、現在のファッション業界におけるSNSの影響力の大きさが垣間見える。経験よりもInstagram, Pinterest, FacebookとTwitterのフォロワー数が重要なのだ。

Keeping Up with the Kardashiansというリアリティ番組で有名となったKendall JennerもSNSに巨大なファンベースを持つ有名人の一人だ。彼女のInstagram フォロワーは4800万、Twitterでは1530万のフォロワー数を持つ。

彼女がEstee LauderのフェイスとなったのもInstagramの莫大なフォロワー数が大きな要因だと、NYU Stern School of Business in New YorkのScott Gallowayはいう。

SNSキャンペーンによる収益の増加を正確に測定するのは難しいが、Instagramのエンゲージメントの高い企業は、そうでない競合に比べてオンライン販売を伸ばしているという。

そして、これにより伝統的なブランド・ヒエラルキーが崩壊する可能性がある。例えばL2のDigital IQ Indexでは、Tory BurchはGucci, HermesやChanelなどの高級ブランドよりランクが高いとされている。

また、デジタルマーケティングエージェンシーVokentのDomenic Venneriは誰をキャンペーンに使うか決定する際に必ずSNSプロフィールを確認するそうだ。

時にはモデルだけでなく、メイク、スタイリスト、プロデューサーといったバックステージチームもSNSでの影響力により決定するというのだ。

企業にとってSNSの魅力は安く、パーソナルで本物のキャンペーンが行える事だ。

企業がSNSでシェアする写真は、最低限のコストで、わざとゆるく、プロフェッショナルすぎないものにしているという。こうする事で、顧客はファッション業界の裏側を覗いているような気持ちになれるのだ。

しかし実際はそうでない。ファッション企業が公開する写真は丹念に計算されたものであり、実際には裏側を公開をしている訳ではなく、SNSを利用してファンをエンゲージしただけなのだとPush PRのEmma Parlons。

しかし、効果は絶大であり、特に、普段ブランドのウェブサイトや店舗に訪れる顧客よりも、新規顧客や若いオーディエンス惹きつけるのに効果的だという。SNSは動く、生きる雑誌なのだ。

現在、ファッション企業にとって重要なプラットフォームはInstagram, FacebookそしてTwitterだ。

結局、BurberryのBrooklyn Beckhamの抜擢は大成功を収めた。同ブランドがInstagramとSnapchatで公開した舞台裏の写真やビデオは8時間で1500万インプレッションを記録した。

Burberryは20種類のSNSに、合わせて4000万人のフォロワーを持つ。同ブランドはファッションショーをネット上で生中継した最初の高級ブランドで、ファッションショーを見てそのままオンラインで購入できるような取り組みも行っている。更に、Art of the TrenchというInstagramのような形式のオリジナルページも持っている。
昨年9月には2016 SSコレクションを公式ショー以前にSnapchatで公開した。

一部の高級ブランドはブランドイメージをコントロールする事が難しくなるとして、SNSの利用を嫌厭しているが、オンライン販売は実店舗販売よりも大きく成長中だ。

更に、高級品購入者の3/4の意思決定が、オンラインに影響されているという。


Luxury fashion retails are becoming more focused on social media that they look at the numbers of social media followers not only to chose their models but their backstage crews.

記事セレクト: Yujiro Numata
翻訳: Ayako Shimatani