Alchemist以外にどんなのがあるの?

Azu (Yu Azukizawa)
10 min readMay 30, 2017

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https://www.linkedin.com/pulse/start-o-vationnational-start-up-innovation-monika-chauhanより

おはようございます、アプリを使ってランニングしてたら徒歩カウントされてたあずです。

前回はAlchemistがどんなところなのかを少し説明したので、今回他の著名なAcceleratorがどの様なサービスを提供しているのかを見ていきます。前回お話した通りあまり情報が外に出ない業界なので、僕が色々なルートで聞いた話もこっそり混ぜながら解説していきます。

メインどころを中心にしたいのでもう一回このランキングを載せておきます。このPlatinumの中から僕が勝手に選んだ6つを比較します。

Y-Combinator

HQ: Mountain View, CA (335 Pioneer Way)
代表: Samuel H. Altman (President)
設立: March.1.2005
社員数: 347
コース期間: 3 Months
Startup受入数/Badge: 100
採用率: Under 2%
投資額/Startup(Equity): $120,000 (7%)
強み: Network
Median Total Fundraising: $3.5M
提供するもの: Office Hour, Network, Founder Dinner (Weekly)など
#Alums: 1,184+
Exits: 1 IPO/151 Acq’d

大体のランキングでトップに食い込んでくる老舗Accelerator。ここはとにかくネットワークの大きさが違います。投資ステージはSeed-Laterという感じでしょうか。Paul Grahamとか有名ですよね、本にもなってます。1年で夏冬の2回Badgeの募集があり、大体一回7,000通のApplicationで500程度がFinal Interviewに進み、結果100程度のスタートアップが合格するとか。Accelerator ProgramのCEOが1つずつ全部読んでいるらしいです。実際、7,000通の中でも30–50%はまだ準備不足のものも含まれるので実際の通過率はもう少し高いみたい。審査の基準としては、Referenceがあるか、Speed感は適切か、Founder同士がお互いをどれほど知っているか、が重要視されます。応募する際は、最初の一行が肝心。全体としてなるべく専門用語を使わずに自分が何をしているのかをよく理解し、簡潔に書くようにと。また、一回落ちた場合でも今までの全てのApplicationはシステムで管理されているので、前回から再応募までの進捗も評価されます。1,500/7,000通は再応募とのこと。諦めずに複数回応募を前提にタイムラインを計画しましょう。卒業生はDropbox, Airbnb, Reddit, Instacart, Stripe, Weevly, Coinbaseなど。

Techstars

HQ: Boulder, CO (1050 Walnut St/1320 Pearl Street)
代表: David Cohen/David Brown(Founder/Co-CEO)
設立: Oct.1.2006
社員数: 1103
コース期間: 3 Months
Startup受入数/Badge: 30
採用率: Under 1%
投資額/Startup(Equity): $1o0,000–200,000 (6–10%)
強み: Mentorship
Median Total Fundraising: $3.01M
#Alums: 564+
Exits: 82 Acq’d

Techstarsは”Techstars Model”と言われるCAP (Corporate Accelerator Program)が有名ですね。Disneyと共創したDisney Acceleratorが代表でしょうか。日本でも最近はかなりPopularになってきているモデルです。そしてPlatinumの中では一番Globalで動いているAcceleratorです。また週末の54時間だけで起業する”Startup Weekend”と言われるHackathonも彼らの一部です。卒業生はDigital Ocean, Infinit, SendGridなど。

500 Startups

HQ: Mountain View, CA (444 Castro St)
代表: Dave McClure (Founding Partner)
設立: April.1.2010
社員数: 427
コース期間: 4 Months
Startup受入数/Badge: 30
採用率: Under 3%
投資額/Startup(Equity): $75,000(7%)
強み: Marketing
Median Total Fundraising: $2.3M
#Alums: 1,116+
Exits: 3IPO/126 Acq’d

最近日本にも進出した通称"500"。代表のDaveは日本でも公演とかしてましたね。OfficeがSan Franciscoにもあります。強みがMarketingなこともあり、知名度は抜群。 Alchemistにも500の卒業生何人かいました。卒業生はViki, Simple, Wildfire, Makerbot, CreditKarma, Twilio, RapidAPI, GrabTaxiなど。

MuckerLab

HQ: Santa Monica, CA (202 Bicknell Ave)
代表: Erik Rannala (Managing Partner)
設立: 2011
社員数: 38
コース期間: 3-4 Months
Startup受入数/Badge: 6–10
採用率: Under 1%
投資額/Startup(Equity): $21,000(6–8%)
強み: Pre-Seed投資
#Alums: 51
Exits: 5 Acq’d

ほぼ唯一のPre-Seed投資を行うMucker Capitalが運営するAcceleratorプログラム。あまりメディアに情報が出ておらず、San Franciscoからも遠いためあまり知名度はないものの実力は確か。

AngelPad

HQ: San Francisco, CA (51 Federal St)
代表: Thomas Korte (Founder/General Partner)
設立: Sep.2010
社員数: 5
コース期間: 3 Months
Startup受入数/Badge: 10–15
採用率: Under 1%
投資額/Startup(Equity): $60,000(6–7%)
強み: Enterprise
Median Total Fundraising:$2.7M
#Alums: 130
Exits: 17 Acq’d

Google出身者が始めたEnterprise向けのAcceleratorプログラム。なんだかんだほぼAlchemistと被ってる特徴ですが、3ヶ月のコース提供をしています。卒業生はMoPub, Pogoseat, Ribbon, Crittercism, Vungleなど。

Alchemist Accelerator

HQ: San Francisco, CA (180 Sansome St)
代表: Ravi Belani (Founder/Managing Director)
設立: July.1.2011
社員数: 5
コース期間: 6 Months
Startup受入数/Badge: 20
採用率: App. 4%
投資額/Startup(Equity): $36,000(5–7%)
強み: Enterprise/Fundraising
Median Total Fundraising: $6.65M
#Alums: 159
Exits: 15 Acq’d

前回もお話ししたのでロゴ気持ち小さめにしときました。6ヶ月コースはこの中で最長、BtoB Enterprise特化にしているのはうちとAngelPadのみです。また、RaviがStanford大で教鞭を執っている関係から、Stanford教授陣のMentorが多くいます。そしてCustomerとしてFortune 500の企業が名を連ねているだけでなく、そこで活躍している人たちを講師としてLectureも提供しているため質と満足度は業界でも随一。卒業生にはWise.io, UPSHOT, CryptoMove, Assemblage, NeoReach, Mobilespanなど。

まとめ

最後の方は手前味噌な感じになってしまいましたが、大体各社の特徴やどんなことをやっているのか、そして業界自体の感じが伝われば嬉しいです。

実際にProgram CoordinatorというStartupのFounderたちと触れ合うことが多い環境にいるため、外部の方からも色々質問を受けたりします。例えば「うちのStartupでも入れるかな?」とか「オタクのあのStartup有名だけど実際どーなの?」とか。僕が感じるのは

Entrepreneurの方はどこに応募するのかはそのAcceleratorのPartnerと特化先はしっかりと見た方がいいと思います。相性が良ければその名の通り”Accelerate”できます。Equityの使い道はしっかりと考えて行いましょう。

投資家の方はARRやMoMなども大切ですが、やはり実際にFounderに会って見てどれほどプログラムを楽しんでいるのかはかなり大事な指標になるのではないでしょうか。僕は投資サイドの担当ではないのですが、プログラムを楽しんでいるStartupは資金調達もスムーズに進み、いいプロダクトを作っている印象を受けています。

では!

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