Web App Install Bannersを触り、思いを馳せた

Yukako IIDA
3 min readSep 7, 2017

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前回の記事(『Progressive Web Appsことはじめ』)の続きをば。

ウェブアプリのインストール バナーWeb Fundamentals | Web | Google Developersより)』を拝読し、私の中の「気持ちいいinstallを行わせたい欲」が湧き上がりました。よくある感じ(いつの間にかバナーをタップしちゃってて、誤タップに気付いたと共に既にApp Storeに飛ばされてることに落胆するみたいなの。事情は察する。)が好きではないので、「そろそろインストールしていいかな」って思ったときにスッと導線を出してくれるスマートなinstallパスを実現したい、と。

前回の記事のタイミングで上記のような理想をどのくらい実現できるのか知りたく、Web App Install Bannersの挙動周りについて調査したのでその内容について共有します。

ウェブアプリのインストール バナー』にChromeでのWeb App Install Banners出現タイミングについて、条件がまとめられています。

条件について
Chrome は、アプリが次の条件を満たすと、自動的にバナーを表示します。
- 次の情報が記述されたウェブアプリ マニフェスト ファイルが存在する。
- short_name(ホーム画面で使用)
- name(バナーで使用)
- 読み込み先の start_url
- 144x144 の png アイコン(アイコンの宣言には MIME タイプ image/png の指定が必要)
- サイトに Service Worker が登録されている。
- HTTPS 経由で配信されている(Service Worker を使用するための要件)。
- 2 回以上のアクセスがあり、そのアクセスに 5 分以上の間隔がある。

この通り実際に作ってみて、たしかに想定する動作を確認することができました。ただ、『2 回以上のアクセスがあり、そのアクセスに 5 分以上の間隔がある。』については、初回バナー表示にのみ適応されているようでした。一度バナーを表示し、バナーの右上に位置するバツボタンを押すと、それ以降バナーが出現(beforeinstallprompt イベントが発火)しない、といった感じです。あれ、一期一会…。もちろん、Chromeのデータをクリアするともう一度出現させることができるのですが、ほぼ一期一会…。

正直、ちょっと想像と違いました。Install Bannerを閉じても、ユーザーが望めばもう一度表示させることができるほうがいいと思うので、そのあたりのハンドリング方法をもう少し模索したい気持ちです。

もしできないのであれば、ちょっと軸外れてしまいますが、『Best Practices for Push Notifications Permissions UX』で紹介されているような内容を検討せざるを得ないと感じています。

「絶対インストールする?」「ほんとに?バナー表示するよ?」「今更インストールしないとか言っても、一生できないんだからね!」みたいなヤンデレバナーの未来が見えた…。心遣い、とは。

ちょっとさすがに考え方的に疑わしいので、次時間があったときに再度調査したい気持ちがありますorz

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