先に立たず、ではありつつ

iMac 2012年Lateの10.8でずっとやって来ていたのだった。それを10.11 El Capitanに上げようと思ったのは、久々にiPhotoとiMovieを使おうとして、iPhotoが作業中にパタパタと落ちるのが頻発したためだった。これから夏いっぱい、画像動画と楽譜と出版物版下の編集という、大画面で作業する仕事が目白押すのが分かってもいた。けど通常は文章書きが中心なので持ち歩き用のMacBook Air 2011年Medioの10.7が機嫌よく動いてくれればそれで十分、というのもあり、まあ例によって先送りしていた。

先週だったか、MBAのSDDの残量が一瞬588MB(!!)という恐ろしい状態に陥り、アラートが出てにっちもさっちも行かなくなって冷や汗が噴出した。128GBしかないのを騙し騙しやって来ていた現実に再度直面。iMacのHDは1TBであるから、画像関連のデータはそっちのHDにまとめ、Dropboxの画像フォルダがMBAと同期しないようにし、何とか12GBまで残量を戻した。それでもこのMBAのファンはブンブン回る頻度が上がり気味だし、こんなんでこれから夏にかけて、しかも灼熱の日本行きも入っているというのに大丈夫なんだろうか。もしかしてそろそろ買い換えを意識した方が良いのか、そんな出費が今来られてもなあ、日本で買った方が良いのか?…等など頭の中のどこか遠くの方で考え始めたところでもあった。

そもそもiMacを買い足したのは、楽譜編集でMBAの小さい画面だと辛すぎるから、という理由だった。しかしその時点でOSは10.8になっており、一方MBAに入っているFinaleは2009で、ギリギリ10.7でしか動かない。なので大きいディスプレイだけ買えば、と思っていたがAppleのシネマディスプレイは単体でiMac買える金額するし、MBAはThunderboltだから他社ディスプレイっつのも現実的ではなかろうし、というのをMac屋のおにいちゃんにも言われてのiMac導入であった。デュアルディスプレイもそのThunderboltケーブルなら問題ないしむしろ簡単かもよ、という情報をネットで得ていたのも気持ちを後押しした。

しかし、デュアルディスプレイとして使う、というのはキーボードでぱたぱた打ち込む系の作業ならいざ知らず、Finaleで楽譜編集というのには適さないのが分かって来た。作業の中心はテンキーに拠るところが多く、あとはマウスになってしまう。デュアルディスプレイということはMBAのキーボードが入力源だからテンキーがないのでBluetoothで足さんといかん。マウスではなくトラックパッド使いなので作業効率がえらく悪いしムダなスペースも取る。しかもテンキーの接続が安定しない。面倒なこと山の如し。で結局MBAの小さいディスプレイ(とはいえ13インチなのに)にiMacのキーボードを接続して作業することが増えた。が、Finaleを使っていると本体のファンがいつもより早くしかも余計に回ってしまう。プレイバックを多用すると、ファンがうるさくて聴こえ難くなったりもする。聴いて確かめたいのにこれだから何度もやらざるを得ず、悪循環はいや増し。

よし分かった。iMacでFinaleを使うには、最新版をゲットするしかないのだ。と腹を括ったのが今年の正月の帰省時。今まで英語版でやって来ていて何がしんどいって英語の音楽用語がいちいち分からん、というところもあったから、もうこの際日本語版にしよう、使い方の基礎はだいたい分かっているという楽観的希望に従おう、と清水の舞台から大きく飛び降りた。まあ、それだけの価値はあったかな、と漸く思えるようになった昨今、実は2014だとフォーマットの互換性がかなり限定されていて、Finale使いの間でも直接のやり取りが出来ないという。…ああもう。という思い通りに行かなさがちりちりと堆積していたこの数ヶ月ではあった。

少なくともFinale 2014がEl Capitanでは動くらしいから良いや、というややお気楽に過ぎるスタンスであったのは否めない。商売の常として、新製品は良い事しか訴えないというのも、Appleの商売のやり方も長年の付き合いで身に沁みていたはずだった。

さてしかし、ああしまったやっぱりやらなければ良かった、と思ってこれを書いているのはMBAからである。今まではずっとiMacで書いていたのだが、El Capitanにしたら漢字Talk時代を彷彿とさせる遅さである。ソフトを切り替えて使ってるだけで、いちいちレインボーカーソルが回る。何じゃこりゃあああ、の遅さである。

先日、たぶんMediumのサイトか、あるいはもうちょっと上流のネット環境で何かあったらしく、ここに書くのが恐ろしく遅くなった時間帯があった。というのもここに書いた。しかし今回はどう考えても書いている途中で、自分のOS由来で恐ろしくストレスが溜まる遅さに見舞われると予想された。のでMBAで書いている。

TimeMachineでバックアップ取ってるから大丈夫、やっぱり10.8に戻しましょう、というのは昨日当然試みた。ところ、まさかの「TimeMachineサーバに接続出来ません」攻撃を食らって轟沈したのであった。斯くなる上はクリーンインスコしかない。けどiMacのローカルHDをストレージとして使ってた部分のデータをどこか安全なところに移すのが先だ。だが楽譜の浄書を含め、ゴリゴリ書き仕事が特にこの水曜日まではがっちりあるので目先の作業優先にならざるを得ず。

MBAくんが元気でいてくれて本当に良かった。El Capitanのバカヤロ様ではあるが畳を掻き毟るような後悔に苛まれないのは、即効ではないにしろリスク拡散をしていたからというのもある。もっと酷い目にあったこともあるし、ネットを見ればそれどころじゃない辛い目にあった人が対処方法を書き残してくれている。それにも助けられている。

とにかく書き仕事系をやっつけられれば、後は少しずつ調整していけるだろう。そうこうしているうちに、あれ?El Capitanそこまで遅くなくなったじゃん?とかになるような予感もしなくもない。Appleに20年以上貢いでくるというのはそういう心性を涵養するということでもあろう。マカーとか信者とか言われてもそりゃちょっと似てるよな。確かにな。

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