アンタッチャブル

c361
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Aug 22, 2017 · 2 min read

以前に見た記憶があって、その時は娯楽性の低い硬派な法廷ものと言った印象を受けたけど、今見たら禁酒戦隊アンタッチャブル的なノリの純然たる娯楽作品だった。題字の影が魅せるオープニングシーケンスからどこか不吉な雰囲気を漂わせる理髪シーンで始まる導入は冴えているし、罪のない少女を容赦なく爆死させる最初の事件は鑑賞者を否応なく物語の中に引き込み、その後にケヴィン・コスナーが記者の前で禁酒法取締りの抱負を語る場面はそのフレッシュなルックスも合わさり決意をともにさせられる。でもケヴィン・コスナーの表情と演技の幅が乏しく、鑑賞者の興味を引き付けられるのはそこまでだった。ショーン・コネリー扮する警官との出会いもなんだか取ってつけたようだし(テレビシリーズの映画化らしいから仕方がないのかもしれないが)、そのショーン・コネリーも、二十年近く巡回業務に従事させられていたわりには屈託がなく、かと言って老練さを感じさせるような深みのある言動もない。ショーン・コネリーがいてこそと言った評価を受けている映画のようだけれど、自分はむしろショーンの年齢を感じさせないはつらつとした演技が、この映画にどこかスーパー戦隊的な軽いノリを生んでしまっているように思える。またキャスティングや衣装が豪華で登場人物のシルエットをじっくりと眺めていたい場面が多いのに、やたらカメラワークが凝っていて、時に奇をてらいすぎ、そうした欲求を妨げてしまうことが多いのも不満を感じる。国境での取引現場の摘発も、西部劇的でおもしろいのに、突撃の場面での主人公たちの乗る馬のトロさがじれったく、特に騎馬隊が活躍するわけでもないため、蛇足のように思えた。

あとショーンを狙う暗殺者が、窓越しからショーンを追うシーンで、「人の背丈ほどの高さの窓だったのに、どうしてこんなにスムースに動けるのだろう」と不自然に思えたのだけど、あとで確認したら取ってつけたような、スーパーマリオのアスレチック面みたいな出来損ないの足場があって納得した。いや、納得できるか!

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