米国でのお金に関するリソース (2)

Keiichiro Ono
20 min readJun 2, 2018

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Part 2: 投資の基本情報と関連アプリ

はじめに

今回は投資に関するサービスや情報のまとめです。近年はようやく日本でも盛んに議論されるようになりましたが、本来、退職後の生活と投資は不可分です。投資はまとまった退職金などでいきなりやるものではなく、退職する30年以上前から少額で始めるべきだと思います。投資のプロではない我々がある程度の結果を出すには、それくらいの時間が必要です。時にギャンブルの文脈で語られるデイトレードやスイングトレードなどを含む短期の投資と、引退資金のための超長期の投資は本質的に異なります。本稿の内容は、基本的に後者のみを対象とします。また、オプションなどの趣味性の高い(=機械的な投資ではリスクコントロールが難しい)ものの話題も扱いません。銘柄の推奨もしません。投資のやり方は様々な本が出ていますので、ここではあくまで私が便利だと思った投資のためのツールとなるサイトやサービスをまとめます。前回と同じく、今回も自分のために調べたことのまとめですから、網羅的ではありません。

注意

私は専門家ではなく、こういったサービスのユーザに過ぎない素人なので、ユーザー視点のサービスの感想以上は提供できません。高度なコンサルティングが必要な方は必要な方は専門家にご相談ください。

投資と退職金口座関連のサイト

非常に高収入な方以外、投資のスキルは米国で生きていく上では必須です。給与所得が極めて高ければ(夫婦ならば、最低で現在の世帯収入20万ドル程度、理想を言えば30万ドル以上)、現金収入だけでも引退後の生活を安定させることは可能です(ただしインフレ率次第)。しかしそれはなかなか難しいのが現実です。ですから好むと好まざるを問わず、多くの人は投資(主に株式、債券、不動産)に向き合わざるを得ません。一般的に、私を含めた投資をしている人々は、以下を前提にして行動していると考えて問題ないと思います。したがって、以下の条件が崩れれば全てが無に帰しますが、それほど突飛な前提では無いはずです:

  1. 「脱成長」の幻想は、現時点で先進国の富裕層以外には響かない。世界にはまだ経済的成長を望む国々の人が数多く生きている
  2. 資本主義の寿命は、恐らく現代を生きる我々の人生より長い
  3. 巨視的には世界経済は成長し続けるが、市場の定期的クラッシュは必ず訪れる
  4. しかし人が経済活動をする限り、長い時間をかけてまた市場は復活する

以下は、上記の前提条件がなんとなく納得できる方のみお読みください。そうでない場合は次回まで飛ばしてください。断固として「不労所得(この日本語にもいろいろ議論がありますが)」を拒絶し、自給自足を目指したり、貯金だけで頑張るというのも一つの生き方として尊重されるべきです。

投資と退職金口座の話題が同一セクションになっていることに違和感を覚える人は多いかもしれませんが、現状、これらは同一の問題です(更に言えば、税金もここに深く関わります)。投資をする人の多くは、短期間で大儲けしてフェラーリに乗ろうとか思っているわけではなく、30年から40年ほどかけて、公的年金に頼り切らずに生きるための投資をしています。公的年金(ソーシャルセキュリティー)はアメリカでも維持されていくでしょうが、それだけで暮らすのは基本的には無理です。ですから、自分で不足分を投資で工面する必要があります。とは言っても、趣味でなければ毎日チャートを見て個別株を必死にやる必要はなく、市場リスクだけ取れば十分です。それでも一定のリテラシーは必要になります。しかし難しく考える必要はなく、最低限として、

  • リスクをざっと理解する能力
  • あからさまな詐欺を無視する能力(ノーリスク・ハイリターンをうたう商品など)
  • 他人のアドバイスを一定の割合で聞き流す能力
  • 短期での騰落を無視できる鈍感さ

があれば大丈夫です。特に最後のポイントは重要で、資産が増えるにつれて、ポートフォリオの内容によっては自らの月給ほどの騰落が1日で発生することも日常的になると思いますが、それをある程度無視できることが必要です。「放置する投資法」などと言われている手法は、要するにこの心理的なリスク(必要がないのに、動揺して売ってしまう)を最小化するためのものです。

私の書いていることも含めて、この世の全てのアドバイスはポジショントークです。したがって私たちのような素人が、セールスのプロの前に出て行けば簡単に獲物になってしまいます。ですから、商品を売る人々との関わりを最小限にすると言うのも一つの方法だと思っています。現代は、そういった手法を好む人には最適な時代です。以下のように、極力投資を自動化したり、全てをオンラインで完結するツールが豊富にあるからです。こういったツールを使うと、何かを薦められて買うリスクが最小化されるとともに、全ての失敗は自分のせいであると納得しやすいと思います。

投資に関する情報

基本的な用語の理解は、どんな分野に足を踏み入れるにしても重要です。何もわからなくてもいいからとりあえず買ってみる、と言うのも一つの方法ですが、ある程度基礎的な知識があった方が最終的な効率はいいです。ですから、まず無料のリソースや本で、基礎用語や基本的な商品の仕組みを理解するのが大切です。本稿は特定の投資を推奨するためのものではないので、投資のスタイル自身はご自身で見つけるべきですが、どんな方法をとるにしても知っておいた方がいい知識はあります。

以下はそういった基本情報が無料で手に入る投資関連のサイトです。

Investor.gov — https://www.investor.gov

アメリカが国としてやっている投資教育のためのサイトです。投資の基本情報から、我々のような一般人が投資計画を建てる時の注意点まで、かなり丁寧に説明してあります。お役所のサイトなので派手さはありませんが、わかりやすく構築されていると思います。

投資関連業者のデータベースなどもありますので、利用しようと思っているサービスが信頼に足るものかどうかなどを調べることができます。ただし普通に大手の証券会社で、大手ファンドの指数連動ETFなどを買っている場合にはそう問題になることはありません。それ以外の投資アドバイザなどと相談したりする場合は、相手のバックグラウンドをデータベースでサーチするのは良い習慣でしょう。

Investopedia — https://www.investopedia.com/

名前の通り、百科事典的に基礎から投資に関する情報が解説してあります。例えば、あなたが「ETFって何?」と言うレベルならば、このサイトのリファレンスセクションを見れば、ビデオと文章で解説してあります。例を挙げますと:

このように、用語の定義から、関連する話題の解説記事までかなりのボリュームで、初心者からある程度経験のある人に向けての経済ニュースまで、幅広いユーザーをカバーしています。ニュースに出てくる経済用語でわからないものがあればここで調べる、というのも良い習慣だと思います。

また、有料ですがこの会社が運営するオンラインコースもありますので、興味のあるトピックがあれば受講するのも一つの方法です。ただ、基礎的なものからリスキーなもの(FXやデイトレーディング、仮想通貨)までカバーしているため、いきなり投機性の強いものを学んで、大金をつぎ込んで大失敗するということがないようにご注意を。

https://academy.investopedia.com/

Investor Junkie — https://investorjunkie.com/

こちらは投資に関する基礎情報と、カテゴリ分けされたサービスの比較レビューが中心となる投資情報サイトです。個別の銘柄を推奨するのではなく、投資に関連するサービスやツールをレビューしてあるサイトで、自分にあった投資の道具を探している方には参考になります。レビューをざっと見た感じでは、(もちろんスポンサー関係の記事もありますが)そうめちゃくちゃなことも書いていないので、高評価の業者は概ね信頼に足る大手が多い印象です。

全くの未経験者も対象にしているので、このような「投資の始め方」といったコンテンツも用意されています。

https://investorjunkie.com/getting-started-investing/

「まず消費者金融やカードローンの返済をしましょう」というのはアメリカらしいといえばアメリカらしいですが(クレジットカードはデフォルトの設定が日本のリボ払いのような仕組みになっているので、法外な利息を長期に払っている人も多い)、意外と(住宅ローン以外の)借金をしながら投資をしている人もいますので、そういう方は是非ともまず借金をクリアにしてください。クレジットカードは便利ですが、必ず毎月支払い残高をゼロにしましょう。投資はその後です。

Grow — https://grow.acorns.com/

フィンテック系ベンチャーのAcornsが運営しているサイトです。デザイン、内容ともに完全に後述するAcornsの顧客層(ミレニアル世代)を対象にした投資教育と各種生活の知恵(ライフハックと呼んでもいいですが、個人的にあまり好きな言葉ではないので…)をまとめたサイトです。あくまで投資をやったことの無い若い層に、その重要性と継続・習慣化の大切さを説くことを中心にしていますので、経験者には物足りないと思いますが、アメリカに越して間もない方には役立つ情報も多いため、興味があればどうぞ。

各証券会社のユーザーガイド

多くの場合、証券会社は初心者向けのかなり充実した投資ガイドをユーザー向けに提供しています。最近は長く投資を続けてくれる顧客を育てるために、ビデオなども使ってわかりやすい投資教育を推進しようという考えのようです。これは特定の証券会社の宣伝になってしまいますが、Scottradeと本年合併したTD Ameritradeと言う会社があります。ここのユーザー向けガイドはかなり網羅的で、基礎を勉強するのには十分なボリュームです。残念ながらログイン後にしか見られませんので、興味のある方は口座を開いた後にどうぞ。また後述するAcornsなども、未経験者向け投資教育コンテンツが豊富に用意されています。

職場のリソース

近年米国ではペンション(いわゆる昔ながらの企業年金)は影を潜め、多くの職場では確定拠出年金制度を採用しています。これは自己責任で定額積立投資をすることと同義です。ですから、大きな規模の職場だと、各種投資教育の教材を提供している場合も多いです。例えば私の職場の場合は、こんな感じのものを用意しています。

https://www.myucretirement.com/

大きな会社や公務員でないと用意されていないかもしれませんが、福利厚生の一環として投資に関する情報提供やワークショップを行っている場合もあるので調べてみてはいかがでしょうか。

新聞

あとは総合的な情報として、オールドメディアであるWSJや日経新聞なども、投資情報の基本として眺めておくのは損にはならないと思います。経済誌は、最近ペイウォールで囲まれていることも多いので、読み物として面白いと思えば素直にお金を払った方が良さそうです。

少額自動投資アプリとロボアドバイザ

理想を言えば、学生の頃から少し余ったお金があれば貯金はせずに投資に回して、投資とはどういうものか理解するというのがベストだと思います。そういった経験から、投資をすることのリスクを学べると同時に、投資をしないことのリスクも同時に学べますので。若い時期ならば、たとえ失敗してもダメージは小さいですし、やり直しはいくらでもできるからです。しかし現実はそうもいかず、例えば日本では、大きな退職金をもらった投資経験のない高齢者が、高い手数料の金融商品の餌食になることもしばしば起きます。多くの若い人にとって、証券会社で口座を作り自分で銘柄を選ぶのは、たとえそれがETFでもハードルが高いです(私もそうでした)。ですから、各社ともまずは投資のハードルを下げることに腐心しています。その流れの中で生まれてきたサービスが少額投資アプリです。Micro investing appsとも呼ばれるこういったサービスは、多くの場合モバイルデバイスに特化したアプリケーションをユーザーに提供し、可能なオプションを最小限に抑えることで投資のプロセスを単純化し、新規参入者のハードルを下げています。一見すると回り道のようにも見えるこう言ったアプリに、私個人は好意的です。小さくてもまず始めると言うことが何よりも大切だと思いますので。少額投資アプリはロボアドバイザーの一種と捉えることもできますが、かつては売買手数料の面で無理だったような少額でも投資を体験できるため、入り口としての意味はあると思います。

ちなみに以下のセクションを読むと、「あれ?日本でも似たようなアプリ見たことがあるぞ?」と思われる方も多いかもしれませんが、それは正しいです。日本でもこれらのビジネスモデルをコピーした会社がいくつかありますので、同じようなサービスを受けることができます。また、日本の類似サービス(ロボアドバイザ)が「ちょっとアコギかな?」と思えるレベルの高い手数料を取るためにこう言ったサービスに悪い印象を持っている人も多いかもしれませんが、アメリカのこの辺りのサービスは、それなりに納得感のあるレベルの手数料で運用されていますから、入り口として悪くはないと思います。

私のような古いタイプのネット証券口座を長年使っている人間は、こういったサービスの本来のターゲット層から外れますが、新興企業がどのようなサービスを設計しているのか興味があったので、今回少し詳しく調べてみました。

少額投資アプリ

Acorns — https://www.acorns.com/

おそらくこの手のアプリでは最も有名なものです。英語の”mighty oaks from little acorns grow(巨大な樫の木も小さなどんぐりから育つ=偉業も小さなことから始まる、というような言い回し)”から命名されたと思われますが、長期積立投資を若い投資未経験者に手軽に始めてもらうことに主眼を置いたシステムです。彼らのビジネスを無理やりまとめるならば、「ゲーミフィケーションの風味を加えた少額投資のためのアプリと、投資教育と簡易ロボアドバイザを統合したサービス(と、おそらく将来的なサードパーティーへのマーケティングサービス販売?)」といった感じになります。無理やりまとめるとかえって分かりにくいので以下で解説します。

従来型の証券口座との違いとしては以下のようなポイントがあります。

  • モバイルファースト
  • 「お釣り投資」などのゲーム的要素
  • 投資習慣を身につけるための自動化機能
  • 選択できるオプションの最小化
  • 低い手数料
  • 初心者向けガイドの豊富さ
  • 学生もターゲット (Acornsは学生は手数料無料)
  • 提携企業とのクーポンサービスの提供などの副次機能

次のセクションにあるロボアドバイザとの違いは、ポートフォリオの簡略化と口座種別の少なさ(IRAなどの退職金口座に対応していないものもある)、税金対策機能の欠如(tax-loss harvesting機能などの機能がない)などがあります。こういった機能をバッサリ切り捨てることで、低コスト化を実現しているようです。

また、この会社が低い投資手数料を維持できる理由の一つと思われるのがこの機能です

アップルやナイキといったミレニアル世代に訴求力のある大手ブランドと提携し、そこの商品を購入すると、キャッシュバックの代わりに、直接ユーザの投資口座に決められた額のお金が振り込まれるという仕組みです。恐らくこの機能を利用して、今後社会の中核を担うミレニアル世代の消費動向をデータ化し、それを利用した二次ビジネスを考えているのではないでしょうか。銀行口座、デビットカード、クレジットカードがこのアカウントに接続されますので、現金の流通が減りつつあるアメリカでは、この情報源を手に入れれば、かなりの精度のデータが手に入ると思われます。恐らくその辺りに安い管理費の理由があるのでしょう。

また、最近IRAなどの退職金運用口座のサポートも始めています。こちらは月2ドルです。ベースとなる月一ドルの手数料を取るプランは学生だと無料で使えますから、投資経験のない若い層を意識した設計になっていることがわかります。以前は5000ドルを超えると、0.25%の管理費を支払わなければならなかったと思うのですが、どうも最近規約が変わったらしく、これが100万ドルまで月1ドルの口座管理費のみで大丈夫なようです。これをロボアドバイザとしてみるならば破格の手数料の低さですが(五千ドル以上の資産を投資した場合。定額なので、資産が膨らめば膨らむだけ相対的に下がる)、機能が大幅に簡略化されていますので、単純比較はフェアではないかもしれません。

少し気になる点は、一定額以上のお金を入れておかないと、逆に投資手数料が割高になる点です。ですが、そういう投資コスト管理も含めて徐々に学んでいけばいいと思うので、このくらいは許容範囲だと思います。

実際のポートフォリオは?

投資したお金は、ヴァンガード社のVOOやVWOなどの定番の低コストETFをリスク許容度によって配分を変えるという、基本に忠実な、悪く言えば無難なポートフォリオを構築します。しかし投資教育が主眼と考えれば、これは納得のできる仕組みだと思います。最もアグレッシブな設定にした場合のみ全てを株式に投資しますが、それ以外は一定の割合で債券のETFが含まれます。

私の感想

全体的によくできていると思います。私が若い頃にこのようなものがあれば、もっと気軽に投資を始められたと思います。こういった入門者向けサービスを起点にして、必要に応じてより高機能なサービスに乗り換え・併用を考えるのが全くの初心者の若い方にはお薦めです。ウェブアプリからポートフォリオの詳細を見ることができますので、自分で売り買いをしてみたくなった時に、その内容を参考に、他の証券会社のアカウントで自分なりのアレンジを加えたポートフォリオを構築する、というのが勉強になると思います。

そのほかの少額投資サービス

少額投資アプリには他に次のようなものがありますが、著名なものから自分の好みにあるものを選べば良いと思います。あくまで入り口としての役目が大きいので。

以下の二つのサービスは2018年6月現在、売買手数料が無料です。

ロボアドバイザ

日本でも最近流行っているようで、ご存知の方も多いと思います。一定の経費を払うことによって、自動的にポートフォリオを組んでくれるサービスです。もともとアメリカで人気が出たサービスなのでいくつかありますが、資産総額を見ると以下の二つが人気を二分しているようです。

Betterment — https://www.betterment.com/

Wealthfront — https://www.wealthfront.com/

手数料も同じようなレベルで(基本は0.25%)、お互いを意識しつつ、機能も改良を続けているようで、サービスはかなり似てきています。自動リバランスやtax-loss harvestingなども用意されています。この二社に限って言えば、Bettermentの方が人間のファイナンシャルアドバイザーへの相談もオプションとして用意されている点が最も大きな違いです。ひたすら機械的に淡々とやっていこうと思っている人には必要ありませんが、直接人と会話して参考意見を聞きたいような場合は選択基準になりえます。

少額投資アプリとロボアドバイザの問題点

こういったサービスは、参入障壁をできるだけ下げると言うことを目的に作られていますので、経験を積むに従って、やりたいことができないといった不満が出てくると思います。扱う商品の数が少なかったり、個別株をやりたい時にスクリーニング機能が無かったりします。また、ある程度まとまった資金が手に入った場合は、ロボアドバイザ系の積立よりも、自分で証券会社から直接インデックス連動型ETFを買った方が、トータルのコスト(ファンドに支払う管理費)は有利です。一般的に機械的に指数へ追従するタイプのETFは限界に近いくらいまで手数料が下がっているため、ロボアドバイザは必ずそれよりも高い手数料がかかります。そういった不満が出てきたら、昔ながらの(?)ネット証券に移行する時期でしょう。ただし、一切自分では何も操作したくない、と言う人にはロボアドバイザのメリットは十分にあると思います。一例を挙げるとBettermentの場合管理コストは0.25%です。日本のロボアドバイザは、年1%というアクティブファンド並みの手数料を取るため印象は悪いですが、それに比べるとかなり安いため、自動化の手間賃としては納得できる人も多いのではないでしょうか。

ネット証券会社

スクリーニング機能や、扱う商品の豊富さが必要な場合、やはり現状ではまだ大手の証券会社に一日の長があります。昔は低コストといわれたネット証券でさえ、最近の手数料無料をうたうサービスの出現で、シンプルな取引のみを望む人には時に高コストといわれてしまうこともあるようで、証券会社も楽ではないようですが。それこそ星の数ほど証券会社はありますが、大手と呼ばれる証券会社の中から、自分の必要な口座タイプと商品の扱いを見て決めれば良いと思います。以下のレビューは参考程度でいいと思いますが、自分の関心のある商品が売買できるかと売買手数料(ただし最近はそれほど大きな差はなくなってきています)をチェックして、それで選べば良いと思います。

https://investorjunkie.com/stock-brokers/

まとめ

上記のようなサービスで基本的な知識を確認しつつ、まずはどこかで口座を開いて(職場で401kなどが提供されていればまずそちらで)、実際に自分のお金を入れるところから始めてください。やり方はそれぞれのスタイルを徐々に見つければ良いと思いますが、くれぐれも短期で結果を出そうとはしないでください。

最近はインデックス投資というか、パッシブな投資全般に対する反対意見もあるようです

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30819310S8A520C1SHA000/

ただしアクティブ投資派のポジショントークの意味合いもなきにしもあらずですので、あくまで最終的な判断はご自分で。近年のパッシブ投資への流れの歴史的評価は、数十年後に出ると思います。自己責任で、自分にあった投資方法を見つけてください。

(後日Part 3に続きます)

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Keiichiro Ono

Bioinformatics Software Engineer / Cytoscape Core Developer #visualization #bioinformatics #dataviz