国家の自由化

イギリスがEUからの離脱を決定した.目先の不利益から逃げ,よく考えずに国民投票を実施した結果,国民は壁を作ることを決めた.これじゃあDonald Trumpと同じじゃあないか.

この結果を受け,EU残留派が多数を占めるスコットランドはイギリスからの独立機運が高まっている.スコットランドは資源国家,英連邦から離脱しEUに加盟していればその資源は関税無しで自由に輸出できる.これはスコットランドにとって大きな利益だろう.

移民が国家に影響を与える.移民を数百万人単位で受け入れているドイツやフランス,スペインの国民の不満が高まるのは時間の問題かもしれない.

時代は常に変遷してきた.宗教改革とルネサンスの16世紀,市民革命と科学革命の17世紀,産業革命の18世紀,独立国家の19世紀,大戦と統合の20世紀.ではこの21世紀は何が起こるだろうか.おそらく21世紀は国家からの開放の100年になるだろう.


かつて武力は権力の象徴であった.武士,騎士,軍隊.富は権力であり,武力には富が必要であったからだろう.しかし産業革命が進み,科学の高度化が進み,武器は安価に容易に製造されるようになった.武力の自由化だ.

かつて知識は大学のものであった.ごく一部の限られた人間のみが大学で学問を学ぶことができた.しかし現在はインターネットの普及により,知識の自由化がなされた.

そしてビットコインの誕生だ.貨幣は国家の信用に裏付けられて初めて価値を持った.しかしビットコインは国家に依存せず,インターネットを利用したブロックチェーン技術によって裏付けられている.経済の自由化だ.

武力,知識,経済.かつて国家の強力な富と権力によって築かれてきたものは既に自由化された.もはや国家からの離脱は可能だろう.では国家から離脱する集団は誰か.おそらく企業,真っ先にGoogleが思い浮かぶ.

ここから先は中学生の妄想程度の予想であるが.世界的な企業が国家よりも強力な権力と富を持ち,充分な”準備”ができたとき,企業は新たな国家を作るかもしれない.もしくは既存の国家を利用し,自分たちの思うがままの国家運営を暗に行うかもしれない.このとき権力となるのは間違いなく技術だろう.

僕は前者を望む.各企業が土地を持ち,主権を持ち,経済を持つ.世界には様々な新国家が存在する.そしてそのどこにも属さなず,教育や福祉が充実したニュートラルな地域も存在する.人間はどこかで生まれ,どこかの国家に”就職”する.技術を生業とする国家があるだろう,音楽を生業とする国家があるだろう,快楽を生業とする国家があるだろう.

もしかしたらもっとエントロピーの大きな世界になるかもしれない.全てが分裂し,緩やかな統一国家によって地球が運営される世界かもしれない.