英オープン大学の最後のモジュールに突入です

英オープン大学で自然科学を学ぶようになって、すでに足掛け10年。

前半は育児をしながら、後半は仕事をしながらで、まったくもって亀の歩みでしたが、それでもずっと続けていればいつかはゴール目前まで行くもので、とうとう最後のモジュールになりました。最後のモジュールはScience Project Course、つまり卒業プロジェクトです。

オープン大学自然科学科でBachelor of Science (Honors degree)の学位を取るまでに必要なクレジットは全部で360クレジット。いくつか必須科目がある他は、自然科学分野の講座の中から比較的自由に好きなものを選択して組み合わせることができます。

私が受講して来た講座はこちらの記事にまとめています。

自然科学科の学生のための卒業プロジェクト講座には以下の6つがあり、その中から1つを選択します。

Environmental Science

Geosciences

Researching Biology and Health Science

Frontiers in Chemistry

Science in Society

Radiation and Matter

大学に入学してから、最初の頃は化学・物理学・地学・生物学をわりあい満遍なく勉強していましたが、だんだんと自分には生物学が一番面白いと感じるようになり、最近は生物学系の講座が多くなっていたので、卒業研究は生物学の分野からテーマを選ぼうと考えていました。そこで、Researching Biology and Health Scienceを取るか、またはScience in Societyの講座の中で生物学のテーマについて論文をまとめるか、考えました。

Science in Societyの講座では、社会の中でよく議論されている科学研究やテクノロジーのテーマ(たとえば原子力発電や遺伝子組み換えなど)を選び、そのテーマの科学的ファクトだけではなく、それが社会に与える影響について考察します。つまり、他の5つの講座と異なり、この講座は言ってみれば理系と文系の両方の側面を含んでいます。私は元々、文系で、長らく人文科学や社会科学をやっていたので、それが強みになるかな?と思い、この講座を選びました。

卒業プロジェクト講座は1月末に始まったばかり。これまで受講して来た講座とはまったく異なり、この講座には教材はありません。学生は各自、自分でプロジェクトのテーマを決め、Tutorと連絡を取りながらプロジェクトを進めて行くスタイルです。個別のプロジェクトのため、同じ講座の他の学生との絡みは基本的にあまりありませんが、講座のウェブサイトの座談室ページで交流したり、意見・情報交換することができます。

Science in Societyのプロジェクトでは、各自が決めたテーマについてレポートをまとめます。レポートの50%ではそのテーマの科学的知見を説明し、残りの50%ではそのテーマをコミュニケーション、リスク、倫理、政策決定のそれぞれの観点から論じます。

レポート提出期限は9月4日ですが、レポートを出せばそれで良いのではなく、まずドラフトを提出、Tutorのフィードバックを受けてプロジェクトを見直し、定期的に進捗状況を報告しなければなりません。プロジェクト計画書や、記録ノートなどの提出を含め、プロジェクトのプロセス全体が評価対象となります。ですから、提出期限ギリギリにどうにか間に合わせればいいや〜というのは無理で、約7ヶ月間、計画的に作業を進めて行かなければなりません。

今、だいたいこんな感じのテーマにしようというのを決めたところで、近々、Tutorに相談してOKが出たら、プロジェクト計画を作成して、テーマについて文献を読むところから始めます。

最後のモジュールということで、妙に緊張するような、やっとここまで来たかと感慨深いような、いつもとは違う心境ですが、これまで10年近くかけてやって来たことの集大成となるので、良いレポートが提出できるよう、がんばります!

これまでやって来たこと。紙の教科書のない講座(オンライン教材のみ)もたくさんあるので、これは一部です。


Originally published at Sci-Tech-Germany.