MEDICA 2016で見たMedical-X社の赤ちゃんシミュレータ、Nena Simがすごかった

今月、デュッセルドルフで開催された国際医療見本市、Medica 2016へ行って来ました。

仕事で医療分野の翻訳をすることが多いので、業界の動向が知るのが目的です。でも、見本市会場はとても広いので、何かに的を絞って見ていかないと、情報の洪水で目が回ってしまいます。そこで、今回はIT系のブースなどを中心に見て行きました。偶然、私が記事を書いたことのあるLivia社のブースを見つけて、嬉しくて駆け寄ったり、Softbank RoboticsのコンパニオンロボットNaoに遭遇したり、いろいろ楽しかったです。

今回、いろいろ見た中で個人的に印象に残ったのは、オランダの医療用シミュレータメーカー、Medical-X社の赤ちゃんマネキン、Nena-Simでした。

大きさも重さもまるで本物の赤ちゃん!

このシミュレータの特徴は:

  • ワイヤレス&テザーレス(機器やコードが赤ちゃんマネキンに接続されていない)
  • BLS(一次救命処置)実習、 ALS(二次救命処置)実習 や CPR(心肺蘇生法)のトレーニングができる
  • リアルな眼球の動き。瞳孔反射もあり
  • 頰、手、足部にチアノーゼ機能がついている
  • 耳及び直腸で体温を測定できる
  • 膀胱カテーテル・気管チューブを挿入でき、注射もできる
  • 脇の下、太ももの付け根、泉門及び臍帯で脈拍を測定できる(試してみました!かなりリアルな感じです)
  • 呼吸数、呼吸の深さを変えて呼吸測定ができる
  • 赤ちゃんが笑ったり、泣いたり、しゃっくりや咳をする。呼吸音も聞こえます。
  • 聴診器で心音、お腹の音、血管雑音を聴ける
  • 録音・録画機能付き
(Image: Medical X)

ああっ、なんだか可哀想・・・ (Image: Medical X)

様々なトレーニングシナリオを搭載したソフトウェアとパラメータ(ECG, SpO2, CO2, ABP, CVP, PAP, PCWP, NIBP 及び TOF)を変えて出力を観察できるモニターが付いています。

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多機能な上にかなりリアリスティックなのですっかり感心してしまいました。赤ちゃんは大人と違い、診察のときにじっとしていてくれないので、お医者さんはきっと大変ですよね。医学生や医療関係者がこんなシミュレータで練習できるのは良さそうだと思いました。

Medical-Xは他にも医療訓練用の様々なシミュレータを提供しています。

たとえば、こんな手術シミュレータなど。

(Image: Medical-X/LAP-X_II)

(Image: Medical-X/LAP-X_II)

私もちょっと触らせて頂きました。

IF

患部をチョキーン

画像がクリアでリアリスティックなだけでなく、切った瞬間の手応えもしっかりあって、ちょっと興奮してしまいました。こういうの、生々しくて苦手な人も多いのではないかと思いますが、私はかなり好きな方です。

近頃は、医学生も様々なシミュレーション機器を使って練習ができるのですね。素晴らしいです。シミュレータで練習中は、何度失敗しても大丈夫ですしね。シミュレーション技術は教育を大きく変えていっていると感じます。私もオープン大学のバーチャル実験室でシミュレーションによる科学実験をやっていますよ。

バーチャル実験室?はい、オンラインで実験しているんです。ご興味があれば、是非以下の記事を読んでみてください。
 
 オンラインで科学実験


Originally published at Sci-Tech-Germany.