会社を辞める勇気

2014年 10月 東京の小さなシステム系の会社で、僕はアルバイトとして働き始めました。未経験プログラマーとしてのキャリアのスタートでした。それから半年が経ち僕は大学を卒業するのですが、アルバイト先の会社から「このまま正社員にならないか?」とお誘いがありました。

2015年 4月、僕は正社員という雇用形態を獲得しました。

当時の気持ちはよく覚えています。就活しなくてもなんとかなるもんだという安堵と、本当にこの会社で良かったんだろうかという躊躇の板挟みでした。

結果として2015年 10月に僕は転職をしてしまいます。アルバイトとしてその会社に訪れた、その1年後に会社を去ることになりました。

ようやく気持ちが落ち着いてきて、退職理由を簡潔にまとめることができました。以下は、口コミサイトに投稿した文章です。

給与が低いと感じたため、社内の雰囲気が重苦しいと感じたため、技術的な成長が果たせないと感じたため。
退職理由は、主に以上の3点です。
基本給については、新卒1年目で手取り18万円でした。時給換算するとアルバイトの時給とほぼ変わらず、初めての1人暮らしにはやや物足りない金額でした。
社内の雰囲気は、社長に気に入られることが全て、といった空気を感じてしまいました。社長の機嫌を伺っているような雰囲気が常にあったように、個人的には思います。
また、技術的な成長ですが、転職した会社では、コードレビューや社内勉強会があるのに対して、この会社ではそういったものはあまり望めませんでした。
上記のどれもが、小さい会社では普通のことかもしれませんが。
また、エンジニア職でありながら電話に出る必要があったのが個人的には辛かったです。受託開発なので仕方のないことかもしれませんが。

その会社がどのような会社だったかは、上記の文章からのご想像にお任せします。

転職が怖かったかと言えば、もちろんイエスです。ただし、それも内定が出るまで。内定が出てからは、心が次の会社に移ってしまいました。あとは、心のある場所に体を向かわせるだけです。

転職前後での気持ちの移り変わりについては、個人のブログに記載してあります。

転職前

転職活動開始

1次面接終了

最終面接が終わって

無事、内定が出ました。

転職自体はおかげさまでスムーズにいったのですが、最終出社日にちょっとしたダメージを受けてしまいます。

あまり直接的には書いていませんが、その時書いたのが以下の記事です。

でも、今にして思えば、会社が辛いというのは転職の動機としては最もシンプルで選びやすい動機なのかもしれませんね。本当に辛いのは、辞める理由なんて無いのに転職を決意することかもしれません。なんてことを考えるようになりました。

僕の場合、前職を辞めることは人生にとって必須条件でした。転職をしてようやく人生が正常に戻った感覚がありました。けれど、現在の会社とこれから先の人生を考えた時、今後の決断は大変だろうなという予感があります。

ニューヨークにいるメンターさんからこんな話を聞きました。

僕は2年以内に転職するようにしてきた。
2年以上同じ会社にいると手を抜いてしまったり、無能になっていく感じがある。
会社人生活には落とし穴があって、マネージャ化してしまうエンジニアはその最たるもの。
どうしてもその穴から抜け出せなくなるフェーズに入ってしまう。

ニューヨークのメンターさんについては、この記事で書きました。

2年以内で転職。

学生の頃なら、え〜!と驚いていたかも知れません。でも、実際に社会人生活を始めてみると、2年でさえ長く感じます。

会社にいると、本質であるキャリア形成から逸れたことがたくさん起こります。そしてそれは、意識していないとじわじわと増えていきます。会社に絡め取られていく感覚があるんですね。そのことに無自覚でありたくないですね。

大切なのは、会社ではなく仕事だと僕は常々考えています。

会社を辞める勇気。

残念な会社を辞めるのはもちろんのこと、問題が無いように見える会社を辞めることも、時にはキャリア形成の必須条件なのかもしれません。

One clap, two clap, three clap, forty?

By clapping more or less, you can signal to us which stories really stand out.