カルダノのギャンブルアプリのパンダマーケティングキャンペーン、日本の子どもたちをターゲット

Classic Ether
9 min readJul 31, 2017

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カルダノのギャンブルアプリがターゲットオーディエンスを特定 (thepage.jp より)

伝説のギャンブル狂ジェロラモ・カルダノからその名を取ったカルダノ暗号通貨プラットフォームがイニシャル・コイン・オファリング(ICO)を開始しました。会計士のマイケル・パーソンズをパートナーに、Input Output Hong Kongのチャールズ・ホスキンソンとジェレミー・ウッドによって計画されたICOは、一連の洗脳的なクローズドドアのセミナー
を通じて欲の張ったビジネスマン達を食い物にしています。

カルダノは現在、マーケティングキャンペーンを実施しており、上の写真に見られるように、パンダのコスチュームとJ-POP音楽を用いて、彼らのエイダと呼ばれる無規制の暗号通貨を使ったギャンブルアプリを日本の子どもたちに向けて宣伝しています。

カルダノのギャンブル広告の目玉ーコスチュームを着たダンサー達がブラックジャックのテーブルを囲んで
いる写真(提供:thepage.jp

大阪の子どもたちへギャンブルアプリを宣伝

上のカルダノのマーケティング資料で、パンダのコスチュームを付けたダンサー達が大阪の賭博の施設内のブラックジャックのテーブルを囲んで座っています。広告は、運のゲームにお金をさらす興奮を18歳に満たない子どもたちに紹介することを狙ったものです。下のマーケティング資料では、ダンサー達はパンダのマスクを外しカルダノのギャンブルの
隠れ家に忍び込んだ子どもたちに対しニヤリとしています。彼の会社の無規制規制の通貨を活用したホスキンソンの技術は、ギャンブル中毒から若い人々を保護する法律を迂回しようとするものです。

ギャンブルテーブルで開かれた「カルダノってなんだろう」のメディア向けイベントは、若いオーディエンスを参加、ターゲットとしたもの。ジェロラモ・カルダノは強迫的なギャンブラーで、彼はギャンブラー中毒で富と名声を失った。(提供:thepage.jp
カルダノはギャンブラーアプリをファンにプロモートするよう、アイドルユニットの
SO.ON projectにマーケティング資料を渡しました

カルダノはギャンブラーアプリをファンにプロモートするよう、アイドルユニットのSO.ON projectにマーケティング資料を渡しました。マーケティング資料は彼女たちと若いフォロワーに対しシェアされました。Yahooに掲載された、thepage.jpに組み込まれた動画はカルダノのフラッシュモブキャンペーンで使われた複数のJ-POP音楽のクリップを含ん
でいます。パーソンズはまだ、去年日本の投資家に対しカルダノのマーケティングキャンペーンが若いオーディエンスを対象とする事を明確にしたかどうか明らかにしておらず、警察の未成年賭博を抑制する能力を出し抜こうとしています。

ギャンブルチップがADAのイニシャル・コイン・ オファリング(ICO)のマーケティングを伴っていたが、最近になって子供の消費者をターゲットに
暗号通貨の愛好家達、2017年の第1四半期以来リークされたカルダノICOセミナーの写真に敵対的な反応

カルダノのビジネスセミナーは、日本のアテインコーポレーションと、暗号通貨への投資を通じた「ストレスフリーなライフスタイル」の達成を約束することによって日本で熱狂的な信者を集めた販売協力を行う泉忠司によって監督されていました。アテイン社はホスキンソンが「天才数学者」とICOのマーケティング資料で主張、彼のかつてのイーサリア
ムとBitSharesの暗号通貨プラットフォームとの関係を利用しました。アテイン社の資料は購入を検討する人々に対し、イーサリアムの通貨の価格が「60倍」に上昇し、また一方BitSharesのトークン価格は5.4倍になったと強調しています。

これらの数字は関係がなく、事実、現在ADAトークンの持つ市場価格はゼロです。ICOの時点で、参加の際、泉の信者達は銀行振込あるいはビットコイン経由での最低1000米ドル以上を求められました。カルダノへ資金を提供した関係者はメールでIOU(借用書)を受け取り、一方で彼らの息子達や娘達はカルダノのギャンブル広告キャンペーンのターゲットとなりました。IOHKが2017年の第1四半期で投資家にトークンを提供することを約束した一方で、現時点でプラットフォームは依然としてテストネットの段階にとどまっています。トークンは市場価値を持たず、日本のカルダノのステークホルダーは100%の損失となっています。

カルダノの資料の目玉、ホスキンソンはイーサリアムの価格上昇はエイダコインの成功を示すものであると
主張
販売担当の泉忠司は「ストレスフリーなライフスタイル」を信者達に約束

ホスキンソンのICOはETHトークンの成功以前の自身のイーサリアムのCEOの役割をもとに、投資家に対し華々しいリターンを約束しました。創業者のダン・ラリマーによって公に「強欲なサメ」よわばりされたという事実にも関わらず、BitShares(BTS/ビットシェアーズ)の資金調達における彼の役割も喧伝されました。ラリマーはホスキンソンについてこう言っていますー「彼は人々を単にコントロールされるべきもの扱いし、自身の目的に利用しました。一緒に仕事していましたが、いつもなぜ多くの人々が彼を嫌い、彼に敵対していたのか不思議に思っていました。今なら分かります」。この発言はホスキンソンの、日本のカルダノプラットフォームへの投資家に対する扱いを正確に表しています。

Bitsharesのダン・ラリマーはBitcointalkへの2014年の投稿で、ホスキンソンを「強欲なサメ」と呼んだ
アテイン社のマーケティング資料、ホスキンソンを「天才数学者」と讃える(左は泉)
パーソンズ、この日本の子どもたちを狙ったギャンブルプラットフォームに投資するようビジネスマン達を
説得

上の写真のアップロード日、2016年3月28日に購入されたビットコインは当時約420米ドルの価値があったでしょう。今日、エイダコインは提供されておらず価値がゼロ円である一方で、カルダノのビットコインは500%価値が上昇しました。ホスキンソンはカルダノプラットフォームに関する質問に答えることを拒んでいます。ツイッターユーザーの@AceofWallStreetに洗脳的なマーケティングテクニックがICOで用いられたとの非難についてコメントを求められた時、ホスキンソンはこのユーザーを個人的に攻撃し、以降コメントを拒否しました。

TwitterユーザーのAceOfWallStreetが、ホスキンソンとの敵対的なオンラインでの遭遇に関するコラージュを
アップ
ホスキンソン、カルダノプラットフォームについて語ることを拒否

アテインコーポレーションはカルダノICOに関連する契約上の義務を履行し、彼らのクラウドファンディングサイトの内容削除しました。もっと最近になって、泉はノアコインプロジェクトのICOの資金調達を助けたことについてメディアでネガティブな注目を浴びました。国内のフィリピン大使館は3月、次の警告を発表しましたー「ノア・グローバル
は債券や証券、やその他の金融商品を販売、取引する二次ライセンスも権限も持っていない。加えて、ノア・グローバルは彼らの証券取引委員会の登録の際に示されれた住所に存在していない」

United Bitcoiners Inc.、ホスキンソンの洗脳的なADAコインマーケティングを告発
United Bitcoiners Inc.、外部からの調査からスキームを隠すため日本の投資家がターゲットにされたと主張

United Bitcoiners Inc. の日本人アナリストと投資家は、カルダノのやり方を、インドでの複数の逮捕につながったOneCoinのポンジースキームを連想させるものと見ています。私達は、カルダノギャンブルプラットフォームの資金調達キャンペーンにおける洗脳的なマーケティングキャンペーンについて、日本社会にはホスキンソン、パーソンズそしてウッドから回答を要求する権利があると理解しています。彼らの暗号通貨をベースにした搾取の事例は、日本だけの問題でなく、人種や居住地を超えた業界の全ての参加者の注目を必要としています。

翻訳:Shihpin Lin(林士斌)

Jeriaska:Jerryは暗号通貨プラットフォーム「イーサリアムクラシック(Ethereum Classic)」の分散型ガバナンスモデルを分析しているブログ「Classic Ether」の技術ライターです。かつてGamasutra、1UP.comそして「Game Developer Magazine」向けに著名な日本のゲーム開発者達やフリーのゲームデザイナー達をインタビューしました。

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