Trailer 壮大な予告編


観た印象をパラフレーズに記録する。

  • 時間軸が錯綜するが、混乱するほどではない。筋書きは追える。
  • たとえば、スマフォの機種でいつ頃の話かが分かる。若年層の観客にも理解しやすいよう丁寧に設定されている。
  • パラレルワールドのうちで、いちばん幸福な結末が最後に選択される。
  • もちろん、物語の原型に、それほど多彩なヴァリエーションがあるわけではない。
  • みずうみ。彼岸と此岸を隔つ結界。
  • 夢の反復。
  • 似たような夢を私もよく見る。険しい山を登り、湯釜を一周する、夢を。
  • 典型的だな。
  • 最大公約数?
  • 批判的に観たいわけではない。むしろ積極的に加担したくなる、装置。
  • 神話づくりに参加する感覚の、観客の支持と協力によって成立する構造。
  • それを予定調和と呼ぶのであれば、人口に膾炙する物語の殆どがそうだ。
  • が、しいて欠点を挙げるなら、
  • アニメーションは汚さを描きづらい。壁のしみさえ鮮やかに彩られる。
  • 田舎の遣る瀬なさがあらかじめ排除された、美しき郷のイメージ。
  • 聖域。都を維持する犠牲としての。
  • クライマックスでタイトルが映しだされたのち、暗転のエンドロール。
  • 誰かが「壮大なミュージックプロモーション」と評していたけど私には壮大な予告編(trailer)のように思えた。

屋外に出た瞬間に見た光景。空の青、雲の影、午後の陽ざしの眩しさに、現実への帰還を意識した。

タイトルに収斂する記事=物語の回収。

(10月1日)