COPA 対 クレイグ・ライト博士 裁判 の 鍵

Cryptarmigan
10 min readJan 17, 2024

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これはZeMing M. Gaoさんという人のブログの上のリンク記事を日本語に超適当にやっつけ要約したものです。多分に訳者の主観が入っており間違いもあるかと思うので原文を確認して下さい。

以下本文

COPA対クレイグの裁判が2月5日に始まる。この裁判の特異な点は、名誉棄損とか知財権というより、クレイグがサトシかどうかという事実そのものが争点の中心になる初めての裁判ということだ。

COPA(Crypto Open Patent Alliance:暗号資産は特許関係なく自由に使えるようにしよう同盟)、という、暗号資産界隈で最強の会社たちの連合が、「クレイグはサトシじゃない」と裁判所に宣言してほしがっている。

COPAは、クレイグがサトシ証明に失敗した(と勝手に認定した)出来事に焦点をあてようとしている。一方クレイグは自分がサトシだとまさに証明する証拠を出そうとしている。この裁判の、サトシの「プライベートキー」以外の鍵をこれから解説する。

【サトシは誰?という問題に決着をつける場はこのCOPA裁判に集約された】

クレイグがこれから戦ういくつかの裁判で、共通して争点となっているのが、クレイグがサトシかどうかという問題だ。 それをバラバラに争ってると時間と労力と費用の無駄なので、最初のこのCOPA裁判でそれに決着をつけることになった。

本来なら証明責任は原告にあるので、COPA裁判はCOPAが原告なので、COPAのみに証明責任があるはずだが、今回は他の裁判との共通の争点をここで一括決着するという事なので、クレイグにも証明責任がある。

(控えている他の裁判ではクレイグが原告なので)

COPAが立証に失敗してクレイグが成功した場合でも、その逆でも、その結果がそのまま他の裁判に証拠として使われる。 COPAもクレイグも両方立証に失敗した時は判事の判断になる。

(訳註:COPA裁判でクレイグが勝つと、BTCがビットコインを名乗れなくなるというのはこういうこと。 その他全ての裁判をCOPA裁判の結果が左右する。)

COPAは、もうこれ以上クレイグに自分がサトシだと主張することを裁判所に禁止してほしがってる。 しかしもしクレイグが自分がサトシだと証明することに失敗したとしても、サトシを自称することを以後禁止するところまでには足りない。そこまで行くにはクレイグがサトシでないという明らかで確実な証拠が必要だ。

クレイグは、自分がサトシだと裁判所に宣言してほしい。 しかしもしCOPAが証明に失敗したとしても、裁判所に「クレイグ=サトシ」宣言をさせるためにはクレイグに立証責任がある。 だから両者ともに全力を尽くして立証しようとするし、判事もそこを曖昧なままで裁判を終わらせることは無い。つまり、この裁判でクレイグがサトシかどうかはっきりする可能性がかなり高い。

【COPAの訴えてる内容】

COPAの主張は、クレイグがこれまでサトシ証明に失敗してきたというもので以下の4つが証拠として提出される

the ‘Sartre message’;

the ‘BlackNet Abstract’;

the ’12 March 2008 Kleiman email’;

and the ‘SSRN Submission’.

参照: https://bailii.org/cgi-bin/format.cgi?doc=/ew/cases/EWHC/Ch/2021/3440.html&query=(CRYPTO)+AND+(OPEN)+AND+(PATENT)+AND+(ALLIANCE)+AND+(CRAIG)+AND+(WRIGHT)

【COPAの戦略】

「~でないこと」否定の証明は難しい(訳註:それが事実でない場合には特に)ので、COPAは「クレイグはこんなに不正直な人間なのでサトシなわけがない」と主張しようとしている。「クレイグが詐欺師で嘘つきなので、その証言にも証拠にも意味がない」と主張する戦略。

そのためには

【事実】クレイグが自分がサトシだという前提でしてるだけの行動を、

【間違い】クレイグが自分がサトシだと証明しようとした試み

なんだと裁判所に取り違えさせる。 それから

【事実】サトシ証明のための特定の証拠における不備を、

【間違い】サトシじゃないと証明できる証拠

なんだと裁判所に取り違えさせることが必要。

クレイグは自分をサトシだと証明しようとする試みを常にしてるわけじゃない。 自分はサトシなのだから、当たり前にサトシとして、あの時はああだったこうだったと話す。 その話の内容がいくつか間違ってたからといって、クレイグがサトシを詐称してるという証拠として使えるか?意図的に人を欺く意志を持ってその間違った内容を話したと言えるか? COPAはそう主張しようとしてる。

そのために、クレイグのこれまでの4つの言動と、クレイグからこれまでに提出されたたくさんの書類がCOPAから証拠として出される。 論理的に否定できないので、感情的に信用ならない人間という印象を作る戦略。少し無理があるが仕方ない。負けたら大変だ。だから大金で優秀な弁護士を雇っている。

この裁判を超簡単に要約すると、

COPA:クレイグが昔こんな嘘をついたという証拠を提出

クレイグ:自分がサトシだという実際の証拠を今提出

判事がどう判断するか?という話。

‘Kleiman email’だけは、実際にクレイグがサトシ証明しようとしたときの事なので、クレイグが反論できるかが重要だ。 しかしもし仮にそれに対する反論ができなかったとしても、たくさんある証拠のうちの一つというだけに過ぎず、クレイグの信用性は落ちても、他の全ての証拠が無効にはならない。

【偽造だと主張】

2023年10月、前裁判に提出された50の文書をクレイグが偽造したとする証拠をCOPAが訴えに追加する事を、Mellor判事は許可した。 偽造の立証責任はCOPAにある。疑わしい、では足りない。偽造だと証明する必要がある。

そのためには、

1 文書がどこかの時点で変更された

2 その変更がはっきり意図してされた

3 その変更がクレイグまたは関係者によってされた

4 その変更が法廷を欺く目的のもとされた

以上4点を立証する必要がCOPA側にある。

最近クレイグ側がCOPAから提出された証拠を元に疑似裁判のシミュレーションをしたら、なかなか大変だったらしい。 しかし互いに食い違う証拠が存在するときは、全体として客観的に蓋然性を評価しなければならない。理性的な判事なら当然そうするだろう。 参考:https://t.co/K40yOEwKFQ

この裁判は、クレイグの人格がどうかという事ではなく、クレイグがサトシかどうかを決定する裁判だという事ははっきり覚えておくべき。

【もしCOPAが勝ったら】

もしCOPAが勝ったら、BSVから開発家、起業家、投資家などが逃げ出して大変だろう。だけど今すでにBSVは過小評価の極致なのであんま変わらないかもしれない。 結局はクレイグがサトシかどうかより彼の実際の働きと実際に有用なBSVにこそ実際の価値があるし、しかももうシステムの基礎はできたし博士抜きでももう大丈夫だろう。

クレイグの裁判がどうなろうと、BSVはシステムが機能するし、参加は自由に誰にでも開かれている。クレイグの事をどう思おうが関係なくどんな開発者・起業家・投資家でも自分の利益のために自由にBSVのシステムを使って自分の仕事を開発できる。それは変わらない。

【それに対してCOPAが失うものは大きい】

1 長期的に見て、クレイグが勝つとCOPAに関係するこれまで羽振り良かった人達たち、既存の暗号資産・仮想通貨界隈を支配してきた取引所や暗号通貨企業などは存在そのものが危機にさらされる。SV(完成した真のビットコイン=スケーリングに成功したブロックチェーン技術)のもたらす新しく開かれたインターネットの前に、既存の情報産業の集権的な覇者達は力を失う。

2 クレイグが公式にサトシという事になると、BSVが公式にビットコインになり、BTCはビットコインと名乗れなくなる。 知財権の裁判にも負けることになるだろう。それはCOPAとしては死を意味する 参考:https://t.co/PbGi1jCmqs

3 SVが真のビットコインとしてスケーリングに成功し世界の新しいインターネットの基盤となるブロックチェーンの完成形となると、その他のスケーリングしないブロックチェーンは全部ゴミとなって価値を失う。まだSVに移ってないアプリもぜんぶ移るだろう。SVは実用的ブロックチェーンによるIoVの世界を拓く。

参考:IoVhttps://t.co/HFkneQvoNF

【証拠と見通し】

クレイグがサトシだという証拠は強すぎなので、この裁判は裁判所自体を試すようなものになるだろう。参考:https://bitandcoin.net/mathematical-proof-that-dr-craig-s-wright-is-satoshi-nakamoto/

でも結果はわからない。COPAは業界の存続がかかってるこの裁判に大金払って超優秀な弁護士雇ってるので。 だから賭けるなら気を付けてね。

この裁判ではデジタル証拠の信頼性を担保する事が難しくて、混乱を避けるのが大変だろう。 奇しくもこの裁判で、信頼できるデジタル情報を担保するブロックチェーンの意義が皆に痛感されることになる。

【オッズと情報格差】

BTCとBSVの価格差を単純にこの裁判のオッズとすれば、だいたい500:1で皆BTCに賭けてるってことになる。そんなオッズは競馬とかで見た事がない。 世間は騙されすぎてるので、この裁判の結果本当の事が少しは世間に伝わるといいね。

【裁判結果でも変わらない現実】

COPAが勝っても、BTCがビットコインになるわけじゃない。実際に技術的にも商業的にも発展するかどうかで判断される。一方でクレイグが勝っても、ガチガチのBTCerは変われない。プライド、妬み、欲、自分のポジションにしがみつく生存本能は、一つでもあれば現実否認させるに十分だが、そこには全てがある。

SVの側は腐敗してないシステムがある。だから真実そのものに語らせればいいんでないかな。

この裁判で、世界はビットコインの必要性に気づく。 それが捏造されておらず信頼できると世界的に認識された、デジタルの真実情報を保存するディストリビューテッド・タイムスタンプ・サーバー(=ブロックチェーン)

(訳註:これはビットコインが最初から、BCHを経てBSVと名前を変えてずっと作ってきたもの)

むかしは、すべては人間の証言に頼るしかなかった。でも我々の社会はすぐ腐敗して、良心を持つ者の宣誓証言さえ信用できなくなってしまった。 検証可能で変えられることのないグローバルタイムチェーンが、今こそ求められる。それは人間の良心を必要としなくなるためではなく、人間の良心を守り生かし続けるためである。

サトシの発明がいかに重要かを、サトシ自身のアイデンティティに関わる裁判で図らずも証明してしまうなんて、なんて皮肉だろう。 (完)

訳者の感想:何者もそこではデータを偽造する事ができないシステムを考案・開発・完成に導いてきた天才が、偽造の常習として詐欺師扱いされてるのが凄いと思った。

COPA裁判まであと20日を切りました。今や日本語が第一言語の仲間は世界では貴重な存在だ。一人でも多くの仲間にビットコインの本当の事を今知ってほしい。

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