iOSDC 2017で翻訳の話をしてきました

Daiki Matsudate
5 min readSep 19, 2017

--

こんにちは。今回LTで登壇させてもらった松館です。

翻訳のススメ

2日目のLTで登壇させてもらいました。資料が当日までできてなかったですけど、会場の空気に助けられて、無事完走できました。

普段の勉強会でも緊張してうまく喋れないこともありますが、この日は何百人というエンジニアを目の前に登壇したのに、なぜか全く緊張せず、予定通り登壇できたかなという自己評価です。

翻訳に関しては、英語や日本語も開発に使ってる言語で、英語があまり上手くない人にも情報の伝達が図れる翻訳という手段があるよ、というのをお話ししました。

機械翻訳も精度が上がってきているが、訳してほしいものが得られないことも多くて、まだまだ人間が翻訳をする余地はあるよというのをお話ししました。

ワタシハリナックスチョットデキルがほしい

じゃあ、どうすればうまく訳せるのか、というのを経験的にまとめてみました。

英文は文脈で意味が変わる

同じ英文でも、それまでの背景で意味は変わってきますというお話をしました。buildという単語一語みても、背景がプログラミングから建築に変わるだけで、その目的語は大きく意味を変えます。プログラム書いてたのに突然建物が立ったりするわけです。

さらに、

背景知識やtechnical termを母国語で理解する

というのも、適切な訳をするには有効です。LTで使ったbuildがアプリ開発の文脈でどういう意味を成すか、というのもいいですけど、 突然、 Undefined Behaviorというフレーズが出てきたとして、未定義動作、と訳すことは簡単ですけど、それが何を指すのか、というのは背景知識が必要です。

そして

ググる

というのもわからないものに出会ったときには有効なアプローチです。

単語はわかるんだけど、どうしてこの文脈で出てくるのかわからなくなったときは、比喩だったり、流行りの言い回しであることがあるので、ググってみてそういう表現が無いのかみてみることは有効です。

基本的な英語を読むための知識は持ってることが前提ですけど、そんなに英文は難しくないよ、という話もしました。

翻訳やっててよかったこと

それでもやったら喜んでくれる人は意外と多くて、いつもお世話になってます、とか、あの記事訳してくれたんですね、なんて声かけてもらえたりします。

副作用として、自分が英語を読み書きするスピードも向上して、なんとなく自身がついたので、行動範囲も広がりました。コミュニティにも関わるようになって、最後はCLEMという英語の勉強会の宣伝もさせてもらいました。

次回は9/25(月) に開催しますので、奮ってご参加ください。

iOSDC

普段会えない人や、インターネット上でしか話したことない人と実際に会える貴重な場でした。1年前は知り合いも少なくて一人でトーク聞いていたので、すれ違う人の何人かに一人は知り合いで挨拶してばっかりだった状況は大きな進歩です。2日目は普段TwitterやDiscord上で話してる人たちと、焼肉を食べに行きました。こうした場の存在は貴重です。

スタッフ各位お疲れ様でした!

PR:俺コンの開催

iOSDCに採択されなかったけど、僕らが聞きたかったCfPを集めた、俺コンというイベントを10/2, 3に開催します。すでに170人近くの方に参加表明いただいていて嬉しいかぎりです。iOSDCではスピーカーのみなさんが素敵なトークをされてましたけど、リジェクトされた方々もこちらからお願いしたら二つ返事で登壇を快諾してくださいました。どんな風になるのか、僕らもとても楽しみにしています。ぜひご参加ください。

--

--