Kryptonite

死ねばいいと思った。彼女たちはきっと愛されて育ってきたのだろう。僕はそんな感性を持ちあわせてもいないし、持ちたいとも思えなかった。みんなにも劣等感を引きずりながら生きてほしかった。足りないから、劣っているから、ダメだからさ、どうしたら勝てるかを必死に考えるんだよ。どうしてあそこまで薄っぺらな自分を肯定できるのか知りたかった。

どれだけ考えても理解できないので、明後日の方向に投げ捨ててしまった。

秋が冷めていく次の季節に、歩くしんしんとした空気が好きだった。欲しいものはいつだって、未来なんかより事実だけだった。あの覆いかぶさるような優しさはどこへいったのだろうか。いつもひねくれてばかり。でもそれこそが僕を形成していたから、まっすぐになることもできなかった。

どこまでもひねくれていた僕だったけど、あの時期がなかったらと思うとゾッとする。彼女たちはずっと周りに流されながら、どこまでも自己を失って透明になればいい。唾棄すべき馴れ合いだ。平和主義者よろしく、畳の部屋で毎日お茶漬け食べて暮らしてくれ。もうきっと生きている意味なんてない気がする。

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