NP北高尾ハイキングオフレポート

急行ぬさまい
12 min readNov 27, 2016

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11月26日(土)、田添さん主催のハイキングオフに参加してきましたのでレポートさせていただきます。
今回は、参加メンバが各章ごとに分担して執筆しています。最後までお読みいただければ幸いです。

1.高尾駅集合まで【Mio】

前回、生まれて初めてネットのオフ会にドキドキして参加してみたら、(同じく田添さんの山オフ会でした)NPでの顔とは違う?優しくきめ細やかな田添さんのフォローと、愉快な方たちで山を楽しむことが出来たので早々に2回目も参加希望。
今回は同じくNP初心者で、山好きの友人も誘っての参加となります。

さて、当日は高尾駅に7時集合です。
電車遅延以外の遅刻は認めず、の事前のお触れもあり(高尾からのバスがないからなんですが)始発を逃すと遅刻決定なので、4時半起床という鶏のような朝を迎えました。
最寄駅から無事、始発の大江戸線に乗車して暫くすると六本木から酒くさい人々に前後左右挟まれながら新宿に到着。これも毎度の始発あるある風物詩。
そこから高尾行き中央線で、立川を過ぎた辺りで電車が遅れ始めたのでドキドキしていたら、遅延電車に田添さんも同乗していました。

都心とは気温が違ってかなり冷え込む高尾駅から小仏行きバスに乗り、参加者の方々と自己紹介などをしつつ、日影バス停からいよいよハイキングのスタートです!

ここで参加者の紹介。【ここだけ井上割り込み】
オフ会主催者でリーダーの田添忠彦さん
中学校の英語の先生、朝からテンション高いねえさんさん
前人未踏のハイキングオフ皆勤、林業女子会@東京のMio Hさん
Mioさんからのご紹介、NP入会予定のSeikoさん
ラガーとして鍛えた足腰と体格はパーティで一番、熊乃茶(熊茶)さん
ロードバイクで鍛えた脚は本格派、知性的な技術者、鈴木悠さん
帽子持って来いと言われたのでロッテオリオンズの帽子持ってきた井上浩樹
以上7名です。

2.林道~北高尾山嶺急登【田添】

小仏手前の日影バス停で下車し、下小沢林道に入ります。

中央高速が上を横切る壮観な構造物の向こうに、雪化粧した紅葉の北高尾山系が重なります。

林道の入口付近

約5年ぶりに入る道につきやや自信がなかったものの、かすかに見覚えのある沢沿いの林道を30分ほど進むと、やがて雪で真っ白な広場に。そこで、漸く狐塚峠への登山口を発見。いつもはランニングなので、どうも距離感が微妙に狂っています・汗。

狐塚峠までは、標高差200Mほどの急登なんですが、皆さん結構スカスカと登っていきます(笑。
ところが、私と最後尾を進む熊茶さんだけが、どうも最初の100Mくらいからご様子がおかしい・汗。
息遣いが荒く、相当な発汗量です。
一緒に歩いていた私は、逐一体調をインタビューしつつ進んだのですが、やがてそのインタビューへの応答もかなりきつい感じになり、遂に後ろから少々熊茶さんの大きなお尻を押してサポートする格好になりました。

しかし、流石は昔取った杵柄。持ち前のチャレンジスピリットで、峠の尾根筋になんとか到達。
さらにそこで詳しくインタビューしたところ、どうも脹脛とハムストリングスに痙攣の兆候があるようでした。
とはいえ、熊茶さんの闘志は衰えを知らず、その次のピークである黒ドッケ(標高約600M)への踏破を見たのでした。
そこで、全メンバー交えて相談した結果、無念ながら先もまだ長いこともあり、今日はここを熊茶さんのゴールとすることになりました

熊茶さんと記念撮影。ここまでおつかれさまでした。リベンジ期待!

折角準備したオフで、ご本人が一番残念でしたが、安全第一の山では致し方ありません。
私が一人、先ほどの峠までお見送りとなりました。
次回のリベンジと、1月のラグビーオフでの再会を固く約束して。

人生に「さよなら」はつきもの。「さよなら」があるから出会いもあるのだと、改めて学んだ瞬間でした。
熊茶さん、ありがとう・涙。

3.雪の尾根筋彷徨【鈴木悠】

ここからは熊茶さんが離脱し、目的地である陣馬山へ6名で目指します。

杉の丸にて、鈴木悠さん

尾根筋ということで、先ほどの急峻な山道とは打って変わって起伏が少なく、横移動がメインのコースに。
密かに「そうそう!これぞ求めていたハイキングコース!」
…と思っていたのも束の間、眼前には東京の山々の美しい景色が見えてきました。

山々の眺め

木々が程よく紅葉しており、残雪との相性もよく、何とも言えない雰囲気と景観。これぞ今回のハイキングオフに参加した醍醐味!と感動した瞬間です。

尾根道を歩く
コースから眺める紅葉

「うわあ、きれいだなあ。」
そんな風に景色に見とれていると、あれ!?前の2人(井上さん、ねえさんさん)がいない…(゚-゚;)
それもそのはず、2人は完全にクライマーズ・ハイ。
立ち止まって景色を見ることもなく、黙々と登り続けるその姿には畏敬の念すら覚えます。

コース途中の堂所山にて、ねえさんさん
ツキノワグマ目撃情報?

この辺りで、時間は10:00。
太陽も出てきたのか木漏れ日も心地良く、絶好のハイキング日和…(⌒-⌒)

ヌチョ

…ん?( ̄ー ̄?)

ヌチョ

あああああでゃぼいうhびおえhrゔぃおえwhrゔぃお;w;えほゔぃh!?(゚ロ゚屮)屮

気温が上がり雪が溶けて登山道は泥だらけ。

最初のうちはいろいろ工夫し、泥に足を突っ込まぬよう登山道の端を歩いたりましたが、やはり足場が悪く、次第に奪われていく体力。減る一方の口数。そうして私は難しく考えるのを止め、1つの結論に至ります。

泥の真ん中を進んでやろうと

…そして一瞬で後悔しました。

あの時の自分はいったい何を考えていたのだろうと。どうかしていたんだと。

結局、泥沼を避けながら2時間近く歩き続け、陣馬山の山頂にたどり着きます。
標高857m。辛かっただけに喜びもひとしおです。

4.陣馬山登頂!【ねえさん】

泥に足を取られながら登った陣馬山山頂。
そこは雪国でした。

陣馬山頂

思いのほか、大勢の登山客であふれ、みなさん、写真を撮ったりご飯を食べたりと思い思いにすごしています。
私たちは荷物を極端に減らすトレランスタイルでしたが、クッカーや、お酒を持ち込み料理をしながら食事をエンジョイしている人達をうらやましく感じました。

ここで記念撮影

集合写真をとってもらって、いよいよお食事です。
食事処は三か所あって、田添さんが「清水」に連れて行ってくれました。
「ここは、遠いから人がいないんだよ~」の言葉に一抹の不安を感じながらも、屋外のテーブルを探すと、まあ、景色のよいこと。

すっかりテンションが上がって、注文口へと走りました。
どれもこれも美味しそうでしたが、「けんちん汁」の言葉の響きにあらがえず、そばやおでんにけんちん汁を加えてオーダーしました。
そばやうどんには、さつま揚げを始めとする具が大量に入っていて「これで650円?」と驚きが隠せませんでした。

名物陣馬そば

そんな中、お汁粉を頼んでいる田添さん。「お汁粉はスイーツだ」の 名言もでました。
食事はどれも、安くておいしく非常に満足しました。

お汁粉大好き。スナイパー田添の図

ビールも飲みたかったのですが、帰りに温泉に入るので、風呂上がりに飲もうねってこの場は我慢しました。

山頂で昼食中の女子会メンバ
山頂のMioさん

5.木漏れ日の下山道【Seiko】

山頂の景色とがっつりランチを楽しんだ後は雄大な景色との別れを惜しみつつ下山です。幾つかコースがあり陣馬の湯は次回のお楽しみに取っておくことにして藤野駅を目指します。

進んだコースは山の南側にあたるとのことで、山頂付近の泥濘地帯を抜けると地面が乾いてる、乾いてる〜!!
山頂での満足感と地面が乾いた緩やかな林道が続き、皆んなの足取りも軽やかハイキング気分でスイスイ進みます。
泥濘が気にならなくなると五感が研ぎ澄まされ山の恵みを楽しむ余裕が出てきました。

左からSeikoさん、鈴木悠さん、Mioさん

木々の間から降り注ぐ午後の木漏れ日はとても柔らかく優しい気持ちになります。
落葉樹エリアの落ち葉はフカフカの絨毯となり疲れた脚を優しくサポートしてくれます。
杉の香りが広がる針葉樹エリアでは澄んだ空気をたくさん吸い込みリフレッシュ。

山のいろいらな表情を楽しみながらほくほくした気持ちで歩き進むと藤野の里山に到着。
ここで見た紅葉がオレンジ、黄色、黄緑が入り混じりとてもキレイでした。よい気に包まれてるのでしょうね。
里山から藤野駅まで2キロ。ビールを美味しく飲むために!?バスではなく引き継ぎ歩くことを選択し駅を目指します。

藤野駅から中央本線で高尾駅へ。
この後はお待ちかねのお疲れ様会です!!

6.サイゼリヤでの打ち上げ【井上】

小淵沢からの藤野駅14時39分発548M列車高尾行は211系6両編成。たぶん宇都宮線か高崎線のお下がり。乗務担当は甲府運輸区。車内は結構な盛況ぶりでしたが、およそ12分で高尾駅到着。

田添さん「店は南口にいっぱいあるのだ」
とのことで南口改札を出ます。たしかにいろいろあるのですが、そこはNP民。目ざとくサイゼリヤの看板をみつけます。
迷うことなく入店。

まずオーダー。ここはMioさんが仕切る。最初はビール。ジョッキ5名グラス1名。それにピザ数種、小エビのサラダなど。ほどなく赤ワインのボトル、パスタ、ミラノサラミ等々を追加。後の方で頼んだミルクアイスのせシナモンフォカッチオが好評。

乾杯!

参加者は男女それぞれ3名ずつだったのですが、乾杯の直後から典型的な女子会ペース。私の席は正面にMioさん、斜め右前にねえさんさんというポジションだったので、賑やかなことこのうえない。
ねえさんさんは終始スロットル全開。この方は、途中で出会ったトレイルランナーはみんな田添さんと同類だと思っていて、「あのとき田添2号がまた現れてびっくり!」とか「20代の田添3号が足場の悪いぬかるみをどんどん駆け下りてってさー」とか盛り上がっています。(注:田添「2号」は女性ではありません)

Mioさんは、少人数だった奥多摩オフのときとは打って変わってズバズバ切り込んでくる感じ。私の隣の鈴木悠さんとの間で、林業との出会いや林業女子会の活動・意義について熱っぽく、かつ理路整然と語っておられたのが印象的でした。

【参考URL】林業女子会@東京のブログ
http://naedocodoco.blogspot.jp/

Mioさんはサイゼリヤのコスパの良さがすっかり気に行ったご様子。「次回もサイゼリヤで締める!」と宣言。
ねえさんさん「ここの1,000円のワインは成城石井の3,500円に劣らぬ品質だ。ワインエキスパート(←間違えていたら訂正乞う)の私が言うのだから間違いない!」と大演説。

というわけで、男性陣が2時間弱ほど女子会パワーに圧倒されたところでめでたく散会となりました。

7.おわりに♡【井上】

こうして、第2回のハイキングオフ企画も無事お開きとなりました。

第1回の奥多摩オフに参加した者としては、今回は相対的に平易なコースで眺望も良好。とくに前半は他のハイカーも殆どなく、自分たちのペースで気分よく登れたという感想です。
ただ、二日前の降雪の影響は侮れず、ぬかるみとコース上の残雪がことのほか多くて歩きにくかったのが残念といえば残念。でも、鈴木悠さんがレポートされているとおり、陣馬山頂へ到達したときの達成感というのか爽快感は格別。雪と紅葉を一緒に楽しめる機会なんてそうはないでしょうから、貴重な経験をさせてもらったと満足しています。

蛇足ながら、コースの後半は神奈川県相模原市緑区。とても自然豊かな政令指定都市でした。

今回のパーティは7名。このくらいが適正規模でしょうかね。個人的には後ろからの「早く行けよ」というプレッシャーに負けてどんどん先に行ってしまいましたけど、きつい登りでなければ会話も弾むちょうどよい人数かと思います。

残念なのは熊茶さんが脚の故障でリタイヤされたことですが、【削除されました】でリベンジ宣言されていましたので、つぎは大丈夫。またご一緒しましょう。

というわけで、冬の間は自主トレに励むこととして、来春の第3弾の開催と再会に期待し、オフレポートの締めくくりとさせていただきます。ありがとうございました。

おしまい

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急行ぬさまい

<ぬさまい>は昭和40-50年代に帯広と釧路の間を結んでいた急行列車。釧路市の幣舞橋に由来します。労働問題、交通問題(おもに鉄道)、地方競馬、北海道の中小都市に関心あり。プロフィール画像は急行ぬさまい号に使用されていた国鉄キハ22形の写真(青森県の旧大畑駅で撮影した同形式車)。