S-house designed by using the algorithm by Yuusuke Karasawa
アルゴリズムによって多様な距離感が錯綜した柄沢祐輔設計の狭小住宅「s-house」
5 min readMay 31, 2014
大宮駅周辺に2013年9月に建てられた柄沢祐輔設計の狭小住宅「s-house」を紹介します。
本来は２階建ての住宅ですが、その２層をずらして積層することでそれぞれのフロアの高さが異なる４層を持つ住宅です。
室内では複雑に動線が交差されていますが、建物には壁が設けられず視線は常に外まで抜けるため、窮屈さは感じられません。
生活している様子。ポリエステルのカーテン越しに差し込む光が淡く生活を照らしています。
視覚的に繋がっている場所にも迂回しなければ辿りつくことが出来ません。ひとつの空間に“すぐに行ける”場所と“見えてもすぐに行けない”場所を同居させることで、実際の空間よりも広い空間を知覚・経験出来るようになっています。
設計者はこのような空間のあり方を「複雑な階層状のネットワーク」と名付け、情報とネットワークの時代にふさわしい建築空間のプロトタイプとして提示しています。
上記以外の写真も、こちらに多数あります。是非ご覧ください。
設計者：柄沢祐輔建築設計事務所
立地：埼玉県さいたま市
完成：2013年
敷地面積：89㎡
建築面積：52㎡
延床面積：104㎡
構造：鉄骨造
posted by Shin Yamashita.
