改めて痛感するビジョンの大切さ

インターン生として、もうかれこれ10ヶ月ほどお世話になっているドベンチャー企業のお話。

一応社長の他に役員が2名ほどいるけど、名前貸しといった感じで普段の業務には関わっておらず、オフィスに現れることも滅多にない。

基本的には社長以下インターン生計10名ほどで回している会社です。

社長は外資系コンサル出身の有能で仕事も早い人だから会社も自転車操業ながら、従業員がインターン生だけでもなんとか回っている。

ただ、最近(というかずっと?)社長には悩みがある。

それは「インターン生が機能していないこと」だ。

もちろん、中には楽しく自発的に働いているインターン生はいるものの、ベンチャー企業にインターンとして入ったけどイメージと現実のギャップに嫌気が差したり、ベンチャーという放任の中で自律できなかったりでフェードアウトしていく人が多い。

社長がどんな人材募集掲載をしているのかは知らないけど、現実にミスマッチが起きている以上、面接を通過したインターン生に対して何か利益を与えられていないことは確かだろう。

以下ではインターン生が求めているであろう主なモノを挙げてみた。

・スキル
・経験
・実績
・面白さ、楽しさ
・お金

ただ、弊社のインターンは日給4000円程度なのでお金を稼ぎたくて入ってくる人はあまりいないだろう。それ以外の要素を満たせてお金も入るならラッキーくらいのモチベーションだと思う。

そして、スキルや経験などといった要素も結局は「就活のネタになれば」くらいで入っているのでインターン生の仕事に対するモチベーションはどうしても低い。その上、記事の執筆など地味な作業を任されることが多いので人によっては面白みもなく「そもそも就活のネタになるのか?」と感じてだんだん試験やサークルを理由に来なくなる。

こうした状況に対して、社長は優しく温厚な人ながら採用にお金をかけている分、少々ご立腹で「全然使えない!新しい人を採りたい!」とこぼしているけれど、正直今の状態で新しいインターン生を採用しても問題は解決されず結局、入る→イメージと違う→辞めるのイタチごっこになる。

根本的な解決としては、上記したインターン生にとっての利益を与える。または得られる過程にあると信じさせる必要があるだろう。

じゃあ、どうすればいいのか?

まずは社長がビジョンを掲げる必要がある。

なぜか?

社長がインターン生に与えている仕事は、インターン生にとってやる意味がわからないからだ。そしてビジョンを掲げた上で「私は何の為にこの仕事をやっているんだろう?この仕事を成し遂げた末に、何がどうなって、私のスキルや経験となり、結果としてどう就活に役立つんだろう?」という問いに答えてあげる必要がある。そうして始めて会社の目的と自分の目的が重なり、モチベーションが湧いてくる。

リクルートでホットペッパーを立ち上げた平尾勇司さんは次のように述べている。

『サンロクマル』には売上の目標はあった。でも事業の目的がなかった。売上を達成する件数が設定されると、その件数をただただ追っかけていた。なぜその件数が経営的に必要なのか?なぜその件数が読者に必要なのか?その件数を満たした時、読者はどんな行動を起こし、お店ではどんなことが起こり、街では何が起こるのか?これらのイメージが構成メンバーに語り伝えられていなかったのだ。−略−目標があって目的がない、それは作業であって仕事ではない。

まさしく、今のインターン先の状況を表していると思う。
完全に作業であり、そこにやる目的や意義が見えずにいる。

使い古され、形骸化している企業も多いビジョンだけれど、もう一度原点に立ち返り明確なビジョンを打ち出し、浸透させることが会社にとって持続的で最短のルートを切り拓いていくのだと思う。

そうしたビジョンを、個人の目的かつ手段として位置づけられた時ほど強いエンジンはない。

最近はそんなことをぼんやり考えているビジョンお兄さんでした。