アメリカの大学はサバイバル

Daisuke Minamide(南出 大介)
3 min readSep 27, 2019

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丁度娘が大学に入学してから1ヶ月経った。そんな折、娘からのtextで、寮で同部屋の子が休学するという知らせがあった。理由を聞くとメンタルヘルスが原因らしい。寮への引越しの際やその後何度か寮に行った時(ほとんどが忘れもや不足した物資の搬入)にも会っているが、元気そうだったので意外だった。

そういえば入学前に、受かった何校か学校見学に一緒に行ったが、学校ツアーの際に、内部の学生でアルバイトでやってるツアコンの子が、「メンタルヘルスのケアも充実している」というような内容のことを話していた。その時は、大学でメンタルやられないでしょ、と昔の自分の日本での典型的な大学生活を思い返して思ったがそうではないらしい。実際に、しかも身近なところで起った。

”mental health”, “college student”でググると色々と出てくる。アメリカの大学生のメンタルヘルスに関するfactとして、

・学生の4人に1人がメンタルヘルスに問題ありと診断される

・40%の学生が診療や治療を行っていない

・80%の学生が宿題などの学校の課題に対して(精神的な)負担に感じている

・50%が学生生活に不安を感じている

・学生の死亡原因の第2位が自殺によるもの

など、結構な高確率で、精神的な負担や不安を持っている。せっかく大学に入ってもメンタルヘルスでその機会を失ってしまってはもともこもない。そういえば自分がアメリカの大学院に留学した時も、最後になんとかサバイブした的なことを言っていた同級生もいた。確かに大変だったが、自分は10年近く社会人としての経験もある大人だったので、プレッシャーに対する対処の仕方もわかっていたが、18、19歳で親元を初めて離れて自立した生活をしなければならない子達(入寮がほぼデフォルト)にしたら、受けるプレッシャーの量も種類も段違いだろう。

大学側も色々とケアを提供しているようだが、原因は人それぞれだし、ならないように気をつけてもらうことと、親を含めた周りの人間がシグナルを早く拾って、早めに手当するしかない。

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Daisuke Minamide(南出 大介)

a Venture Capitalist based in the Bay Area. ex Marketer, BD, and Engineer. Love gadgets and technologies.