Google Cardboardのレンズキャリブレーション
側面にあるQRコードをGoogle Cardboardアプリや同SDKを使用しているアプリで読み込んで設定しておけば、自分の持っているHMDの視聴環境に最適化してくれるというものです。
既存HMDが提供しているQRコードの一覧はこちら
自分だけのオリジナル設定を作ろう
まずはVIEWER PROFILE GENERATORにアクセスしてみよう!
いくつかパラメーターを入力するフォームが表示されるので、まずはささっと入力を完了させて、その後に微調整するのがいいかも。
- Your Company:カンパニー名は必須ではないので適当に!
- Viewer Name:ビューワー(HMD)名も同じく必須ではないですが、入力しておくとちゃんと設定されていることが確認できるので入力をオススメ!
- Primary button type:主となる入力方法を4つから選択
・None:入力なし
・Touch:タップ入力
・Indirect Touch:コントローラーなどで入力
・Magnet:間接的にディスプレイをタップする入力 - Screen to lens distance:HMDのレンズから、スマホのディスプレイまでの距離(焦点距離)
- Inter-lens distance:左と右のレンズ間の距離(瞳孔間距離)
- Screen vertical alignment:ディスプレイの縦幅に対してのレンズ位置を入力するのだが、Centerであれば入力の必要はない。
- Distortion coefficients:拡大レンズにより歪みが生じるので、それを補正する値を入力
- Advanced viewer parameters:視野角の調整ができる
焦点距離より重要なのは「瞳孔間距離」
焦点距離(Screen to lens distance)はそもそも焦点が合う距離にレンズとディスプレイがあれば、焦点距離の入力数値を変更しても焦点が合わなくなるようなことは無い。数値を変更すると視野角が変わっているように思うが、像を映し出すSphereの大きさが変わり擬似的に視野が広くなって見える。
なので焦点距離の数値を下げていけばSphereが大きくなって引いた画となり、数値を上げていけばSphereが小さくなってアップになります。
瞳孔間距離(Inter-lens distance)はシビアで少しでも数値を変更すると像が重なって見えてしまう。この距離に関してはパーソナライズして設定したいくらい。
視野角調整で広角にしてみよう
視野を広くして広角で見たいから焦点距離の数値を下げると画角自体が狭くなってしまい、上写真のようになってしまう。それを解消するために視野角の調整(Advanced viewer parameters)を行うことで下写真のようになるので景色を見るには最適な広視野角となる。
まとめ
- Cardboardに対応したオリジナルのモバイルHMDを制作したりする場合は必須
- コンテンツによって最適な設定を提供しても良いかも。
- 自分好みのレンズ設定をしてみるのも良いかも。