シリコンバレーがシリコンバレーたる理由

Eri Nishikura
4 min readOct 8, 2015

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9月5日にサンフランシスコ国際空港に到着してから早1ヶ月近くが経過しました。その1ヶ月間で「シリコンバレーにはどうして人が集まるのか?」を考えていました。

スタンフォード大学

私は、Women’s Startup Labという女性に特化したアクセラレーターでインターンをさせていただています。9月の中旬に2週間のプログラムを開催しました。プログラム期間中に、プログラムの参加者に同行させていただき訪れた場所に、Singularity UniversityとGoogle Xがあります。

Singularity Universityとは、レイ・カーツワイルとピーター・ディアマンディスにより設立された、簡単に言えば「シンギュラリティ」という概念を広めるための機関です。Google Xとは、簡単に言えば、未来を創るハードウェアを作ろうよ!という機関です。

実際に訪問し、そこでそれぞれの社員さんより講演をお聞きした事で、Singularity University、Google X、この二つの機関が世界のどこかに存在する事自体に心底ワクワクする場所だと感じました。そしてそれが、そう遠くない場所に、「シリコンバレー」と呼ばれる場所に共存する事で、「本気で未来を創ることに価値を見出し、情熱を持って取り組む」場なのだと思いました。その熱量で世界中から人が集まり、世界をリードするものを作り出す場所、それが最もシリコンバレーらしい所なのだと思います。

「シンギュラリティ」を生きる為に

プログラムの参加者にも大人気であった、Singularity UniversityでのPascal Finetteの講演後に、思わず気になり質問した事があります。

「今の10代以下の若者は何を身につければいいの?」

という事です。2045年にシンギュラリティが来ると言われているので、単純に計算すれば現在10歳の子は、シンギュラリティが起こるまでの時間とその後死ぬまでの時間が半分ずつです。一生涯の半分を過ごす未来を、どのような世界になっているのか全くもって想像出来ない未来を、楽しく生きたいという思いからの質問でした。

彼の返答は、「機械の動かし方を知る事」でした。

Computer Scienceでも、コードの書き方でもありません。もっともっと、基礎の部分、どのような原理でその機械が動いているのか?という事です。(適切な単語を見つけられずにいるので、是非教えていただきたいです。)
今日本では、コードを書けるようになる為のプログラミング学習が盛んに行われているように感じます。もちろん「作れる技術」はかなり重要です。しかし、それが本当に30年後の未来に必要な能力なのかと言えば、疑問が沸き起こります。

LED DRESS

これは先日発見した、Googleが昨年ローンチした、女の子がコードを学べるMade With Codeと言うサービスです。Scratchのように、ブロックを動かす事で、プログラミングの概念を学ぶ事が出来ます。Pascalが言いたかったのも正にこの部分で、”Scratchのような物が理解出来たらいいんだ”とおっしゃっていました。

このMade with Codeのサイトほど、UIが可愛く、女の子向けに作られたものを他に見た事が無いので、心から感動しました。
今まで一度もプログラミングを学んだ事無いとか、難しそうとか、ギークとか、必要が無いと思っている女の子に、是非触ってみて欲しいと思います!!

一つ残念なのが日本語版が無い事ですが、一刻も早く日本語版がリリースされて欲しいです。

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