Ariana Grande「Problem [feat. Iggy Azalea]」:表情を変える歌声、光が描くサンバースト模様の影
Sep 7, 2018 · 3 min read

Ariana Grandeは今さら説明を尽くすまでもない、知名度抜群のシンガーです。彼女を知った曲は、Zeddとコラボレートした「Break Free」です。その後、「Break Free」が収録されたアルバム『My Everything』を聴いてみたところ、「Problem」という曲に出会いました。ファースト・インプレッションで惹かれたのは、イントロで鳴り響くサックスのスリリングな演奏。その後も随所で存在感を放つ音です。
さらに「Problem」の特徴として「タイプの異なる声の交錯」が挙げられます。ささやくような男性のコーラス、Iggy Azaleaのハスキーなラップ、そしてArianaの歌声。Arianaの歌は芯があって鋭くクールに響きますが、それでいて時として、誘うように甘くもなる。歌声の表情のギャップが緩急を生み、聴き手の心をつかみます。また、IggyのラップはArianaの歌と対極にあり、曲に遠近感を持たせていると思います。

「Problem」はミュージック・ビデオの他に、リリック・ビデオも公開されています。歌詞だけを表示しているわけではなく、画面にはArianaとIggyが登場します。このリリック・ビデオは言葉を重ねたもうひとつのミュージック・ビデオと言えます。
それは、光が描く影の世界。渦を巻くように歪んだサンバースト模様は、サウンドと同化しながら、Arianaの瞳を強調しています。瞳の中に、白と黒の世界が吸い込まれていくようにも見える。モノクロームに染まった世界の中で、その眼にたたえた光が鮮やかに輝きます。見た者すべての視線を集めて呑み込む瞳です。
