なぜ僕の数学力は日本に来てから低下したか
あと10年、僕たちは昨日のテストで書いた式を覚えているでしょうか

これは僕が載せる初めての日本語のポストです。僕はブラジルで生まれた日本人で、ここでは国籍や日本に住んでいた時の経験、印象などについて書きます。自分の作品や詩、意見、ポルトガル語や英語の文章の翻訳も載せていきたいと思います。よろしくお願いします。
ブラジルや西洋では日本と言えば勉強、真面目な社会というイメージが強い。特に高校でやる数学や理系科目は難しい、厳しいという印象がある。だから、僕が日本にすみに来た時、これは数学力を強めるきっかけになるかもしれない、と思っていた。
しかし、日本で習った数学の範囲はブラジルで習ったものと大して変わらなかったし、もっと簡単なところもあった。多分それは僕が工業高校に通っていたからではないかと思ったが、実際考えてみるとここの数学授業時間の方が多い。にもかかわらず、今の僕の数学力は1年前の数学力よりかなり低い。
それは、日本の数学の授業は数学を教える目的ではなく、勉強をさせる目的を持っているからである。余談な公式や計算方法、数学のために役立たないものなどが押し付けられる。テストに出る問題の数字なども細かい、計算のしにくい数で、電卓は厳禁。結果として生徒は大抵例題の解き方を丸暗記して、テストでは数値を変えて当てはまるだけ。授業は練習問題が少なく、先生が殆ど一方的に「解き方」を教えていくだけ、だから生徒たちは数学を学ばず勉強していく。
僕のブラジルの学校のテストは計算や公式の暗記ではなく、数学的論理を求めていた。電卓の使用も認めていたし、時間も余分にあって必要な公式は全て問題用紙に載っていた。しかし授業でやる問題もテストに出る問題も殆んどは応用で、あるパターンを暗記するだけでは決して点数は取れなかった。
日本はブラジルよりずっとお金のある国で先進国だけど、教育制度としてはとても遅れている。数学は公式の暗記ではなく、論理だ。その論理を発展させると、式なども自然に覚えていくはず。日本の学校の今の方法では、数学が「苦手」や理系が「嫌い」な人が増えていくだけだ。
残念ながら、日本の数学授業で覚えたのは暗記方法とテストを短時間でやることだけ。数学は何も習わなかった。