20代のうちにアジアで働いたほうが良い5つの理由

Gaku Nakamura
5 min readJan 21, 2017

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20代のうちにアジアで働く方法は主に3つ。日本に拠点のある企業(あるいは海外に拠点のある企業)から派遣されてアジアで駐在員や立ち上げとして働くパターン。2つ目は、アジアの現地企業や日系企業に就職するパターン。3つ目はアジアで起業するというパターンだ。実際には20代では日本から駐在員あるいは立ち上げとして派遣されるパターンと現地で就職するパターンが多い。

この中でオススメなのは、日本で数年働いた後にアジアへ行くパターンだ。20代でアジアで働くといろんな経験ができる。出来ればアジアでマネジメントを経験するのがいい。では、その理由。

1. 異なる文化・環境で結果を出す経験ができる

異なる文化・環境にいくと、これまでの知識経験が全く役に立たない場合がある。そのような時に、どうすればうまくいくのか、違いは何なのか。本質的な思考で考えていくことが求められる。たとえば、なぜ現地の人は言ったように動いてくれないのか、Yesと言ったのになぜやらないのか、などなど。それぞれの育ってきた環境、考え方は違うので、どうしてそうなるのかをきちんと考える必要がある。過去の経験を捨てて、本質的になぜそうなのかを考え、成果が出るように動いていかなければならない。ここで逃げずに成果を出すことができれば、次にまたそういうことがあっても動じないし、考えて答えを出すことができるようになる。

2. 発展著しい国でその進化を体感することができる

アジアは今経済発展著しい。3ヶ月後に訪れたら、街ががらっと変わっていたりする。そういう国は日本とは異なる考え方になる。例えばインフレ率。日本にいると、デフレを感じることはあってもインフレを感じることはあまりない。インフレ目標2%!と宣言しても全然届かないという状況。一方でアジアだと状況はがらっと変わる。だいたいどこの国も数%だ。この状況だと考え方も変わる。

例えば、給料。インフレ率が年5%の国なら、給与額が据え置きだった場合、実質5%分の給与ダウンになる。5%給与あがらなかったら昇給とは感じられないということ。タンス預金なんてことをしたら、毎年5%価値が下がっていくことになる。

こういった都市に漂っている空気は、実際にその場で感じてみないと分からないことも多い。それを体感し、感覚としてわかるようにできることは今後の考え方の視野を広げることにつながる。

3. 早くからマネジメント経験ができる

これは、アジアに限ったことではなく、スタートアップもそれに当てはまる。日系企業で駐在員としてアジアに派遣されると、現地社員のマネジメント経験をつめることが多い。また、会社自体は小さい場合も多く、子会社、一部門などの全体像を掴み、そこで経営経験も積める。PL / BSを見て、採用・育成を考えて、事業を考えて、理不尽な状況にも置かれ、、、など幅広くなんでも行うことになる。そんな経験は日本の状況よりも難易度は高いため、圧倒的に成長することになる。

4. どこでも活躍できるようになる

若いうちに日本から出ていなかった人は、30代、40代になって海外出張や海外転勤を怖いと思うことが多い。行ってどういうことをすればいいのか、危ない場所なんじゃないか、不安が多くつきまとい出さなきゃいけない成果にたどり着く前のハードルがとても大きい。だが、20代でアジアに出ていた人ならば、普通の外国だったら特に問題なく気楽にいくことができるし、どういうことをすれば成果につながるかの勘が働く。どこでも活躍できる人材になっている。

すでにそうだが、日本の企業はどんどん海外にチャンスを見つけにいく必要がある。ところが会社で海外事業の話になったときに、やれる、やりたいという人を探すのは難しい。そんなときに真っ先に候補に上がるだろう。仕事の幅とチャンスは大きく広がる。

5. 単身でいくことができる

20代だと独身だったり、家族があっても子供がいなくて自由が利きやすい。ところが30代、40代になってくると家庭というものが多くの人にあり、思いの外に自由にできなくなる。その時に、アジアで働きたいと思っても行けないということは往々にしてある。だからこそ、20代の自由がきくときに行くべきだ。

たまに、いい経験のできそうなアジアの職があっても、給与が低いから、、と悩む人がいる。でも、本当に良い経験ができる場所なら給与なんて、気にしなくていい。お金を払ってでも経験を買いにいくべきだ。そういった金銭は30代、40代ですぐに取り返せる。そう、その時にはどこかの子会社社長や、アジア立ち上げの事業責任者となるから。需要は多いけど、供給は少ないという状況だ。

20代の方のために、こんなイベントもあるので興味ある方はぜひ参加してみては。ためになる話が聞けるでしょう。

2017/2/3(金)19:30 ~@原宿
グローバルキャリアNight!! 〜アジアで活躍する20代キャリアの踏み出し方〜

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Gaku Nakamura

株式会社レアジョブ代表取締役社長。日本とフィリピンを行き来しながら「日本人1,000万人を英語が話せるようにする」を実現しようとしている。Founder, CEO of RareJob, Inc.